アニメ技法のひみつその⑤『動かさないアニメーション』

こんにちは、インターン生の吉田です。
今回は、少し趣旨を変えて『動かさないアニメーション』について書いていきます。
「動かさない」と「アニメーション」という言葉が並ぶと矛盾しているように感じますが、いわゆる脱力系コメディものや、ギャグアニメで最近見られるようになった表現です。
『秘密結社鷹の爪』(蛙男商会 2006~)や『あはれ!名作くん』(Pie in the sky 2016~)などが例に挙げられます。

これらの作品は、場合によって各キャラ何枚かカットがある回もありますが、ほとんどが一枚の絵と口パク、表情変化のみで表現されています。

手書きアニメーションの業界では、アニメーションを面白くするために、今までたくさんの表現技法や動かし方が生み出されてきました。
しかし、これらのアニメーションは敢えてそれと逆のことをすることで、独特な空気を持つギャグアニメとして成功しています。
動きを簡略化することで、観客の視点ははキャラクターのセリフや表情のみに集中することになり、ギャグの内容が面白ければ面白いほど引き立ちます。
動いていないように見えますが、(実際キャラクターはほとんど動いていませんが)映像としてみてみるとカメラの動き(引きやアップ、視点の変更など)や作品全体のテンポは計算されていて、見ていても退屈な気分になることはありません。

しかしこのテンポは、作品全体が長くなればなるほど保つのが難しくなってきます。短編アニメーションだからこそ使用できる技法といえるでしょう。
ギャグのネタや話し方、カメラワークのみで見せる自信がある方は表現の一つとして挑戦してみてもいいかもしれません。

引用作品
秘密結社鷹の爪  http://xn--u9j429qiq1a.jp/
あはれ!名作くん http://meisakukun.com/

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

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