油絵のひみつ「色を使いましょう」

こんにちは。インターン生の武井です。前回より続けて油絵の制作についてお話しします。

バーントアンバーなどの濃い色で全体の明暗の関係ができましたら、モチーフの色をつけていきます。
絵の具についてのお話で紹介しました基本の3色、バーントシェンナ、イエローオーカー、ウルトラマリンブルーを使ってみます。
まずは、バーントシェンナとウルトラマリンを混ぜて、最も暗い色をつくっておきます。
下絵の色と関係がよくなるように、バーントシェンナの赤みが見えるくらいの比率で混ぜるとよいでしょう。
透明度と色みを持った暗色は、他の色を暗く調色する場合の色の鈍りを防げますし、乾性油を使って薄く透明に塗り重ね、描いてある部分の色味を調整することもできます。

色の多いモチーフを用意してある場合は、上記の3色では明らかに色みが足りないように見えると思います。
しかし、モチーフの色を再現しようとがんばるよりも、全体の雰囲気の中に、モチーフが持つ色の関係を整理するようにした方が、一枚の絵としての感じがよくなります。
使う絵の具でモチーフの色を「再現する」ではなく、「再構成する」ことに慣れましょう。
いかに本物そっくりに描いてある絵でも、使われている絵の具をモチーフに塗ってみると確実に色が異なります。
絵の具の色をどんなに多く用意したとしても、自分の目と絵の具で色を捉えなおすことは必要になりますし、最初は使う色の範囲が狭い方がコントロールがしやすいのです。

それでは、バーントシェンナ、イエローオーカー、ウルトラマリンの三色を使って、パレットの上にモチーフの色を作ってみます。
金属製のパレットナイフを使います。まずは目に見える赤や青などのモチーフの色を3色の混色で作り、その「色」の感じを維持しつつ、明るいバージョンと暗いバージョンを作ります。
例えば赤ならば、用意した色で最も赤いのはバーントシェンナですから、これが基本になります。
これを明るくしますが、単純に白だけを加えると、グレー寄りになってしまうと思います。黄色と青色も混ぜつつ、モチーフの色と、その色が明るくなっていく関係を保つようにします。
また、黄色を暗くする場合ならば、黒だけを加えると緑寄りに変化したように見えてしまうと思います。
場合に寄りますが、多くは、少しの赤みを足すことで、黄みを保ったまま暗くなったような色を作ることができます。

用意ができたら色をのせていきます。作った明るい色を、明るい部分につけ、暗い色を暗い部分につけていきます。
徐々に、作った色をそのままではなく、筆で混ぜつつ使うことになりますが、部分を描くときに毎回、その明暗に対応する色を筆で混ぜながら描くよりも、効率的です。

明るい部分に色がついたら、暗い部分の色を、作ってある色で置き換えていきます。
影の中の色みは、そのものが持つ色の印象に大きく関わります。単に黒で暗くするよりも、混色で作った暗色を使うほうが、色みを維持できるのです。
注意が必要なのは、影の中の色は周囲にある色に影響されやすいと言うことです。
よく観察して、微細な影の中の色味の変化を作るとリアルに見えますが、目には見えずとも、周りに置いてあるモチーフの色を混ぜて快調を作ると、同じ空気の中に配置されているような雰囲気が出ます。
少ない数の絵の具を使うと雰囲気を作りやすいのは、混色の段階でこうした関係が自然と作られるからです。

全体に色がついたら、それぞれのモチーフの色のバランスを見て、自分が気持ちいいと感じる雰囲気に仕上げていってください。
自分がモチーフから受けた感覚の経験を、絵の具という物質を使ってキャンバスに記憶する、ということが、手を使ってものに絵を描くおもしろさだと思います。

以上、色を使ってモチーフを描くことのお話でした。

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