面白い本を紹介①
はじめまして、インターン生の露木です。
今回から私が個人的におすすめの本を紹介していきたいと思います。
最初に紹介したいのはこちらの一冊。
『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻』文春文庫 P.G.ウッドハウス著
この作品は、元は1911年出版の『比類なきジーヴズ』という同作者の短編集が元になっています。
文春文庫で刊行される際には時系列順に収録し直すほか、数編の短編も加えられていて
とても読みやすく、かつお得な内容になっているんですね。
舞台は20世紀初頭のロンドン。
あるお金持ちの青年に仕える事になった執事ジーヴスの活躍を描くストーリーです。
タイトルに「事件簿」とあるし、海外が舞台だし、小難しいミステリーなんじゃない?
そう思う方も多いでしょう。
しかし大丈夫。
全ッッ然そんなノリじゃありません。
まず、主人公のお金持ちの青年。
これが控えめに言って、物凄く頭が悪い。
さらに彼の周りに集まる親戚、友人。
彼らもやんごとない身分のはずなのに、物凄く頭が悪い。
3話に1回は女性と恋に落ち、婚約をしてしまうとんでもなく惚れっぽい幼馴染。
すぐに主人公と張り合って、カブトムシを使ってまで邪魔をしてくる双子。
そんな彼ら愛すべきおバカ達が、どうでもいいトラブルを起こしたり起こされたり。
そしてそのトラブルを毎回華麗に解決してみせるのが、ジーヴス執事なのです。
頭脳明晰、何でも卒なくこなすスーパー執事ジーヴス。
愛すべきおバカ達が持ち込んでくる至極どうでもいい事件を、
完全無欠のジーヴスがぱぱっと解決してくれる様は非常に痛快。
坊ちゃまと繰り広げる容赦の無い掛け合いも見所の1つです。
『ジーヴスの事件簿』は他にも同出版社からシリーズが続々刊行されています。
頭を空っぽにして楽しめる一作です。是非ご一読ください。
興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。
インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先
