そもそも、TCGって作れるの? その2

 こんにちはインターンシップ生の柏木です。

 本日はTCGの第2回、カードゲームデザイナーについてのお話の一つ目です。

 詳しい内容は後日やっていきますので、今回は大まかな流れについて、実際に例を作りながら見ていきましょう。

1. 世界観に沿った種類ごとの大まかな動きについて区分する。
 前回話した世界観の設定において、その世界で暮らす生き物のそれぞれの特徴や得意不得意について設定しました。それに従って、大まかな得意分野を設定します。
 これを決めておくのは、何でもできるような万能カードを作らない為です。それで勝つのは使う方は楽しいかもしれませんが、使われて負けた方は面白くなく、使って勝った方もいずれ飽きることを防ぐためでもあります。

 今回は例として、四大元素をモチーフとした火水風土の四つの区分を使って、火のキャラクターを主人公とした比較的子供向けのカードゲームを考えてみることにします。これらをイメージに基づいて、特徴を設定していきます。
 それぞれのイメージとして火と風を攻撃型、水と土を防御型という風に設定してみました。更にここから、プレイヤーが使いたくなるような明確な特長を設定していきます。

・火……速攻を主な戦略とし、相手の防御が完成する前に勝利する。
・風……相手の行動を阻害したり、防御をすり抜けることで、攻撃を当てていく戦略を得意とする。
・水……手札を増やして防御に回し、相手の動きが詰まった所で勝利する。
・土……強力な防御性能で相手の攻撃を止め、反撃を狙う。

 今回はこのような設定にしてみました。この様に設定すると攻撃性能は、

 火>風>水>土

 防御性能は、

 土>水>風>火

 の順番になるとイメージできるようになります。

2. ゲームの方向性を決定する。
 前回ユーザーに提供するカタルシスについてお話ししました。それに沿うようなゲームの方向性を決定していきます。

 まず、現在のカードゲームには所謂カードの使用制限があるカードゲームと無いカードゲームが存在します。この二つの選択は想定するプレイヤーの好みによって変わります。
 日本産のカードゲームで例を挙げるなら、前者がデュエルマスターズで、後者が遊戯王です。このカードの使用制限が無いカードゲームは日本のカードゲームの一つの特徴なのですが、それはいずれ話すことにします。

 この二つの明確な違いは、カードゲーム全体のプレイ時間に直結します。前者は勝負が決着するまでに何度か相手にターンを渡す必要がある為、ゆっくりと地盤を固めるファッティやコントロール等の終盤戦を得意とするデッキが流行りやすくなり、後者は最初のターンの行動が勝負に直結する(場合によっては1ターン目に勝敗が決着する)為に、速攻や中盤戦を得意とするデッキが流行りやすくなる傾向があります。

 次に勝利方法について決定します。こちらにも大まかに二つの選択肢が存在し、プレイヤーの対象年齢に沿った方を選ぶといいでしょう。
 その二つとは、勝利条件が「見える」か「見えない」かです。これも先程例に挙げたデュエルマスターズが前者、遊戯王が後者になります。

 前者のデュエルマスターズの勝利条件であるプレイヤーの盾になっているカードを攻撃して取り除き、相手に直接攻撃することを目的とするものは、お互いの優勢が場を見るだけで分かる上、記憶する必要も無い為、比較的子供向けの勝利条件と言えるでしょう。

 逆に後者の遊戯王の勝利条件である予め設定されたライフを攻撃やカードに書かれている数値で攻撃して0にする方法は、互いの敗北条件を記憶する必要がある為、必然と対象年齢は上昇することになります。

 勿論、前者を採用したハイエイジ向けのカードゲームも存在しますし、例に挙げた遊戯王は小学生にも人気である為、あくまで傾向として考慮するといいでしょう。また後者でも、カードとは別の物を用意するという代替案があります。ですが、これは日本のカードゲームの特徴において別の問題が発生する為、画期的な案がない限りあまりお勧めしません。

 他にもこの時点で考慮する必要のある事柄はいくつかありますが、絶対に必要なこの二つを先程の例で決定してみましょう。
 この時、前回話した世界観の設定から主人公を一人抽出して、そのキャラクターが中心になるようにするといいでしょう。
 今回の例である火のカードを軸にした子供向けのカードゲームであることを考慮すると、今回のゲームの方向性は、

・カードの使用制限が無い、勝利条件が明確に見えるカードゲーム

 になりました。

 今回は、作るカードゲームが想定するプレイヤーに沿ったシステムを大まかに決定しました。この先も長くなるため、次回にしようと思います。
 次回はカードゲームを作るために必要なトップメタの決定、対抗カードのデザインについて話したいと思います。

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