多摩美の版画専攻について

こんにちは、インターン生の渡邉です。
第5回目では「多摩美のサークルや同好会」と題し、多摩美の個性的なサークルや同好会を紹介しました。
今回から多摩美の紹介から、私の所属する版画専攻についての紹介に移りたいと思います。
第6回目では「多摩美の版画専攻について」まずは版画専攻の概要についてご紹介させていただこうと思います。

【そもそも版画ってどんな技法?】

引用元:http://www.tamabi.ac.jp/dept/pm/cur_policy.htm
皆さんは「版画」をしたことがありますか?
日本だと美術の授業でやったことがある方も多いのではないでしょうか?
写楽や北斎の浮世絵と言われれば知っている方も多いでしょう。ピカソやミュシャなども版画を利用した作品をした作品があります。
また身近なところでは判子や手形、スタンプなど様々な場所で版画の技法を見ることができると思います。

ですが、改めて版画のことを説明しろと言われると、少し難しいのではないでしょうか?
美術の世界での版画は、主に「木、銅、アルミなどの『版』を介在させて、多様な表現を行う絵画芸術」のことを差しています。

版画は技法の仕組みで、大きく分けて4つの種類に分けることができます。
木版画や判子などに代表される「凸版」
主に銅版画が代表される「凹版」
リトグラフやオフセット印刷に代表される「平版」
シルクスクリーンやステンシルに代表される「孔版」
の四つになります。

また、版画は1つの絵が複数制作可能な点も大きな特徴であり、作品には「エディション番号」や「サイン」を入れるのが通例です。

【多摩美の版画専攻】

引用元:http://www.tamabi.ac.jp/hanga/facilities/

多摩版画専攻は八王子キャンパスの正門から入り、そのまま直進した先にある「絵画北棟の一階フロア」に版画専攻の研究室と工房があります。各版種の工房と広い演習室、銅版画の腐食室などの施設を備えています。
何より、多摩美の版画専攻は「日本で一番大きな版画工房・スタジオ」を持っています。
それは広さだけの話ではなく、プレス機の数や各種機械・工具の設置数、作業場など総合的な設備の良さも含まれています。また、木版・銅版・リトグラフ・シルクスクリーンと各技法の工房が近く、簡単に行き来できるのも特徴の一つです。

多摩美術大学では、版画技法の中でも特に作家が多く優れた表現性を持った「木版」「銅板」「リトグラフ」を中心に、「シルクスクリーン」や「コラグラフ」などの技法を学ぶ事ができます。

大まかなカリキュラムですが、
1年次に銅版画・木版画・リトグラフ・シルクスクリーン技法を体験・学習し、版画制作の基礎的な知識、力を身につけます。
2年次からは「木版画」「銅版画」「リトグラフ」の3種の技法から選択し、技法毎に専門の技術を学び・制作します。(シルクスクリーンは申請することで制作できます)
3年次には選択した技法の中でさらに専門知識・技術を深めると共に、卒業制作に向けての作家性や方向性を探ります。
4年次には今までの制作や進路を踏まえて、卒業制作で版画による表現を追及します。また、画集制作を行うことで生産力や計画力を高めます。

他にも絵画表現や素材、技術への知識を深めるために、デッサンやドローイングなどの基礎学習、コラージュやオブジェ制作などの演習、写真やコンピューターなどのメディア演習なども行っています。

【教職員や生徒について】
版画専攻の教職員は、木版、銅版、リトグラフの3つの版種に教授が1名、助手・副手が2名ずつ。それに加えて准教授1名、非常勤講師8名、客員教授4名の計22名の教職員の方がいらっしゃいます。

生徒数は年度にもよりますが、1学年あたり40人程度になります。1年次は同じ工房を利用するので、過ごすうちに中高校のクラスのような印象になります。
200人近くが所属する油絵専攻やグラフィック学科に比べると人数が少なく感じますが、工房の利用などを考えると、これが丁度いい人数だと感じます。
近年では外国人入試枠や自己推薦入試枠の生徒が増え、国際的で個性的な面々が揃っているなと感じます。

今回は版画専攻の概要についてお話してみましたが、いかがでしたでしょうか?
次回からは木版画、銅版画、リトグラフの3版種のうち「木版画技法」についてご紹介しようと思います。

それでは、ご覧いただきありがとうございました。

〇はみ出し小話〇

上記でもお話した「エディション」は版画とは切っても切れないものです。

【エディション(Edition, ED.)】という言葉はもともと「版」のことを差していたのですが、現在では【限定部数】のことを差しているのが一般的です。

版画ではキャンバスなどの支持体に、1つずつ描くわけではないので「同じ絵が何点も存在する」技法です。作ろうと思えば100枚でも1000枚でも、同じ作品を印刷できてしまいます。しかも、同じ版を同じ印刷方法で「他人が刷っても」作品になってしまいます。
こうなると版画作品1枚の信用が薄くなり、価値がどんどん下がってしまいます。

そのため版画では、作家が印刷する数の上限を決めて、作品にナンバーを割り当て、サインを書く事で「私が版から摺りまで行ったこの作品は、〇〇枚しかありませんよ」と付加価値を付けているのです。
ただし、海外の版画では少し様子が違っていて、作者が監修していれば本人が摺っていなくても作品として販売していることも多いです。(摺り師を生業としている人もいます)

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