ビスケットファイヤー!(素焼きについて)

こんにちは。インターン生の川島です。
本日は第6回ということで、素焼きについて紹介いたします。
陶芸は基本2回焼成します。※本焼成後、上絵付けをした場合は定着させるためもう一度焼成します。

乾燥させた作品→1回目、素焼き(ビスケットファイヤー、略してBFとも呼びます)→下絵付け、釉薬→2回目、本焼成(2種類焼成方法があります)

(素焼きとは)
素焼きと本焼成は焼く温度や時間でだいぶ違いがあります。
素焼きの温度は約800℃前後、時間は6~8時間が目安になり、主に粘土の水分を飛ばして釉薬が定着しやすい状態までにします。

 素焼きの植木鉢 http://www.yamacho-houwa.com/cathand/detail-151626.html

(窯の種類)
窯といっても様々な種類があります。
三日三晩絶えず様子を見張りながら、薪で焚いていく窯(登り窯)、ガスで火を調整していく窯(ガス窯)、電気で温度調整する窯(電気窯)などあります。
現在は管理がしやすい電気窯が多いですが、焼き物の産地に行くと登り窯も多く見かけます。
登り窯は薪で焚くので、その灰が釉薬と化学反応したり炎の当たり具合によって新たな表現が出てくることもあります。

 登り窯の写真 http://ohkuragama.sub.jp/kama.html

 備前焼の作品 https://www.veltra.com/jp/japan/okayama/a/123120

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、私の大学では電気窯が多かったので電気窯を想定に、素焼きの手順説明していきます。

(焼成までの手順)
焼成で必要なもの
・棚板(作品を置いていく棚。見た目よりかなり重く、落とすと割れることもあるので持ち運びには注意)
・支柱(作品が棚板につかないよう支えるもの。様々な高さがあり、一番高い作品に合わせる)

 棚板と支柱(三角型)https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E9%99%B6%E8%8A%B8%E7%AA%AF+%E6%A3%9A%E6%9D%BF/

1、窯の一番下に豆腐型の支柱、棚板の順に上に置いていく。窯の大きさ次第だが、大きいと一段に棚板2枚必要。
2、一段目にどの作品を置いておくか決める。その中で一番高い作品に合わせて支柱の高さも合わせる。
(大型→小型の順に配置すると良い。また素焼きのみ重ねて入れることもできる)
3、棚板いっぱいになったら、支柱の上に新たに棚板をのせる。
4、2と3を繰り返して上に積み上げていく。

作品を重ねていく写真 https://plaza.rakuten.co.jp/kouboumomo/diary/201211110000/

上まで積みあげた写真 http://www.tougei.com/shop/pages/seisaku_koutei_4.aspx

積み終わったら、電気窯のプログラムを組み焼成開始する。
(何時間で何℃あげるのか、何時に何℃になるよう設定)

(焼成中)
・こまめに窯の様子を見ること(作品や窯の異常などをいち早く発見するため)
→1時間毎に時間や温度、ガスなどの数値を記録していました。記録すると後に再度素焼きする時の参考にもなります。
・約600℃になったら、天井窓のふたを閉める(開けていた理由は粘土から出た水分を逃すため)

(焼成後)
・目的の温度まで達したら、窯自体を自然に冷ましていきます。(窯の大きさ次第ですが1、2日間ぐらい放置する)
・100℃以下になったら軍手をし、やけどしないよう作品を取り出す(さらに素手で触れるくらいに冷ます)

これで素焼きは終了です。
次の人が使えるよう、窯の中を掃除して片付けます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

素焼きはかなり重要な工程です。
粘土の伸縮差、空気、水分によりひび割れや爆発が発生しないよう温度調整も慎重になります。(乾燥は本当に大事です)
大型な作品(特にオブジェなど)は80℃前後でキープして水分を長時間飛ばしてから焼成することもあります。
ひび割れなどなく形がしっかりしていれば、本焼成でも問題ないことが多いです(完全には言い切れないですが…)

作品が爆発した後の写真 https://blogs.yahoo.co.jp/kougetu1203/27596341.html

余談ですが、乾燥した粘土を素焼きせずに釉薬をかけ、本焼成するという方法(焼きしめ)もあります。
実際にやってみましたが、粘土が脆くて釉薬の重みで壊れることもありました。少しコツが必要です。

今回はここまでにいたします。
次回は「下絵付けと釉薬」について紹介したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
それでは次回お会いいたしましょう。

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先

インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先
メールでのお問い合わせは、下記フォームに入力して送信してください。
ご氏名 (例)山田 太郎
メールアドレス 半角英数字:ご入力間違いのないようにご注意ください
メールアドレス(確認用) 半角英数字:ご入力間違いのないようにご注意ください
電話番号 (例)0354339211 ※ハイフン抜きで入力してください
題名
お問合わせ内容

アーカイブ

カテゴリー