民族衣装を紹介!アイヌ編

こんにちは、インターン生の上杉恭華です。
日本の北に位置する北海道。ここにはアイヌと呼ばれる人々が暮らしています。彼らは自然の様々なものにはカムイ(神の意味)が宿っていると信じ、自然と共生し独自の文化を育んでいました。今回はそんなアイヌに伝わる民族衣装について解説します。
男女ともに羽織状の長い衣装を身につけています。細い帯で腰を縛るなど日本の着物に似ていると言えるでしょう。

これはアットゥシ織りの布で作られた羽織です。アットゥシとはオヒョウやシナノキなどの木の皮から取れる繊維で作られる硬い布です。木の皮の靭皮を剥ぎ取り茹でたり泥水に晒したりして柔らかくしたものを裂いて糸に加工、それを織って作ります。
春先から夏にかけて取れる樹皮が水分を多く含み加工しやすいそうです。
装飾には木綿のアップリケを使います。切り伏せ縫いと呼ばれる手法でつけられたアップリケにチェーンステッチであのアイヌ独特のシンメトリーな模様が縫われます。この模様には魔除けの意味があるそうです。

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樺太に住んでいるアイヌは魚皮製の服や靴を作っていました。魚皮はサケやマスから作られます。剥ぎ取った皮を4~5日干して完全に乾燥させた後、加工するときにぬるま湯に浸けて柔らかくしてからツルウメモドキの樹皮から作られた糸で縫製されます。靴の場合は魚4~5匹、服の場合40〜50匹もの魚が必要です。産卵前のサケ(美味しそうですね)より産卵後のサケが皮が厚くて長持ちし、魚皮の靴を大切に履けば冬も越せます。魚皮の衣服は現代に例えるとレインコートのようなもので水を弾きます。さすが魚ですね。

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他にもイラクサという植物から作られた衣服があります。同じ植物繊維から作られるアットゥシに比べて白く薄い着物になります。
イラクサは若芽を摘んで食べることができる他、成長した茎からは繊維がとれます。アイヌの人々は着物の他にも帯や弓の弦を作ったそうです。
写真は樺太に住むアイヌに伝わるイラクサの着物。上のアットゥシの着物に比べて模様の雰囲気が違うのが分かるでしょうか。樺太アイヌはニブフという北方民族の影響を受けており、日本の影響を受けた北海道アイヌとは違う特徴をもちます。

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これらの衣装はすべてアイヌの女性の手仕事によって作られていました。
残念ながらアイヌの魚皮製の靴を作れる人はいなくなってしまいましたが、一方アットゥシはもともと家庭で実用品として作られていたのがやがて本州に輸出されるようになりました。今でも伝統を絶やさずに織られ続けて今では伝統工芸として認められています。
今回はここまでです。次回もお楽しみに。

参考
平取町二風谷アイヌ文化博物館
http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/juyo_yukei_minzoku/nah-a-0013.htm

古代織産地連絡公式サイト
http://kodaiori.net/blog/product/attoushiori/

サーモンミュージアム
https://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/kids/03/03.html

国立民族学博物館
http://www.minpaku.ac.jp/

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

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