世界の中心に立つ者、ゲームマスター
皆さんこんにちは、インターン生の山口 紘夢と申します。
前回TRPGの醍醐味の一つであるプレイヤーキャラクターについて話しましたが、今回はその対となる存在でありTRPGの核とも言える存在、ゲームマスターについて個人的主観を交えて解説させていただきたいと思います。
さて、皆さんはRPGと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
敵との戦闘や複雑なダンジョン、キャラクター同士の会話や胸を打つ物語などRPGは様々な要素が組み合わさって作られています。
ビデオゲームであればこれらの要素は全てコンピューターが管理しています、では紙とペンで遊ぶアナログゲームであるTRPGでは何が管理しているのでしょう?
……感の良い皆さんなら、もうわかりましたね。
そう、ゲームマスター(以下GMと略します)はその名の通りゲームの様々な要素を運営する管理者であり、それそのものを楽しむもう一人のプレイヤーのことなのです。
ゲームの運営なんて難しそう、と考える人も多いでしょう。実際GMの役割は多岐に渡るため忙しい立場であるのは事実です。しかしプレイヤーには無い楽しさが無数に存在する役割でもあります。
例えば、GMが操作することができるキャラクターはプレイヤーの比ではありません。因縁のライバルも、捕らわれのヒロインも、全てゲームマスターの思うがまま。
またTRPGにおいて物語の大枠を作れるのGMの特権です。TRPGはプレイヤーの自由度の高いゲームではありますが、それでもやれることには限界があります。登場人物に干渉することはできても、物語を根幹からひっくり返すような人物を新たに登場させることは(それがプレイヤーキャラクターでない限り)できません。
しかしGMに限界はありません人物も舞台もイマジネーションの赴くまま、自由に作り出すことができます。
総じて、ビデオゲームで例えるならソフトそのものがGMと言えるでしょう。プレイヤーにどのような作品を遊んでもらうか、それはGM自身が決定することができるのです。
さて、ここで一つ勘違いしてほしくないのは「GMはプレイヤーの敵ではない」ということです。もちろん「プレイヤーはGMの敵」ということもありません。
GMの役割は基本的に導き手です。物語の大枠を作り、プレイヤーが枠から外れそうになったらあの手この手で呼び戻す。場合によってはプレイヤーに合わせて枠の形そのものを変えてしまうのもいいでしょう。
TRPGは基本的にプレイヤーが不利なゲームです、実権のほとんどをGMが握っているのだから当然ですね。GMがその気になればプレイヤーにクリア不可能なゲームを押し付けることもできるでしょう。
そのようなゲームを楽しむ人もいますが、愛着のあるキャラクターを理不尽に殺されたり、ゲーム中でやったことが全て無駄に終わったりして不快に思わない人は少ないでしょう。
大切なのはプレイヤーに寄り添うこと、そして自分の考える楽しさを押し付けないことです。もちろんプレイヤーもGMが止めないのをいいことにあまり好き勝手してはいけませんよ。
以上、個人的主観に基づくTRPGの概要説明、ゲームマスターについてでした。
何かと大変なイメージが多いゲームマスター。実際大変な役割ではありますが、その分ゲームを終えた時の達成感は人一倍。
時には作り手側になり、プレイヤーを見る立場になってみるのはどうでしょうか?
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