~名作映画を素人でリメイク?!~『僕らの未来へ逆回転』

はじめまして!インターン生の上村静佳です。

皆さん、映画はお好きですか?
一口に映画と言ってもたくさんジャンルがありますよね。コメディや恋愛もの、はたまたサスペンスやホラー、SF…など様々な分野から多種多様な作品が日々世に生み出されています。
今回は筆者が隠れたおすすめの映画を皆さんにジャンル1作毎、計5回に分け、紹介していきたいと思います!

第2回目となる今回のテーマは【コメディ】。取り上げる映画は『僕らの未来へ逆回転』です。
監督はビョークのミュージックビデオや映画『エターナル・サンシャイン』で知られるフランス出身の映像作家ミシェル・ゴンドリー。
彼のハンドメイク精神は本作にも遺憾なく発揮されています。
ちなみに邦題では分かりにくいですが、原題は『BE KIND REWIND』。〈巻き戻して返してね〉という意味です。
そう、本作はレンタルビデオが重要なキーモチーフとして作品の中で機能するのです。

物語の舞台は現代のアメリカ。町の隅にある寂れたレンタルビデオ店で働くマイクは店の経営難に悩んでいました。そこにトラブルメーカーであり、マイクの悪友でもあるジェリーがひょんなことから磁気を帯びた身体で入店してきて、店中のビデオが再生不能になってしまいます!
そんなところにタイミング悪くお客がやって来てしまい、焦ったマイクは知り合いに掛け合ってビデオを探しますが、どうしても見つかりません。
悩みに悩んだマイクは苦肉の策としてなんと自分たちで映画を再現することにしたのです!
トラブルの元凶であるジェリーも巻き込み、シナリオもパッケージの裏と自身の記憶を頼りに手持ちのビデオカメラでリメイク。
しかし立派なセットもスタジオもあるわけでもなく、完成したものは30分足らずのどう見ても手作り感満載のホームムービーでした。
クレーム覚悟で返却の手続きをしますが、驚くことに借りたお客さんはその作品を気に入ってしまったのです!
それをきっかけに町の寂れたレンタルビデオ店は瞬く間に映画リメイク屋として評判になっていきます。
そうして店の営業存続への希望が見え始めた頃、政府から役人がやってきて(当然ですが)著作権法違反で訴えられてしまいました。
このままでは店は潰れてしまう。絶体絶命のマイクたちの選択とはーーー?

作品中には前述のように多くの名作が登場します。例えば『2001年宇宙の旅』や『ゴーストバスターズ』『ロボコップ』などの有名どころもあれば、映画通ならクスッとしてしまうだろうマニアックなものも。それらは主人公たちの手にかかれば、豪華なセットや衣装も段ボールや廃材や家電に置き換えられた手作り感に溢れたものへと変化してしまいます。
しかしそこが本作の魅力のひとつとも言えるでしょう。
かつての映画作品のようなハンドメイクを愛する監督の映画への愛が溢れんばかりに画面に表現されています。
テロップの文字は紙にペンで書き、BGMは自分たちの声、セットは既視感のある町の建物の一角。そして撮影機材は古いホームビデオひとつ。
一見素人のような映像をプロの映像作家が真剣に作っているのだから、それがまた作品の中に漂うシュールさを際立たせています。

そして町の住人達も気のいい人ばかりで、主人公たちのリメイクを借りているうちに、自分たちも彼らの製作に協力するようになっていきます。
後に店の取り壊しを通知された際には一致団結し、役人に抗議する場面もあり、小さな町で築かれるコミュニティにおける人と人との絆を垣間見ることが出来ます。
作中で主人公たちが楽しそうに精一杯映像を撮っている姿は、演者もスタッフも楽しんでやっていたのだろうなということが伝わってきて、観ていて心が温かくなる場面も。

手作りのリメイクという本作のモチーフは昨今のCGありきの大作映画やリメイクばかりの創作意欲の薄れた制作体制に対してのひとつの抗議の声としても受け取れるかもしれません。
映画だけに限らず【作品を創る】ということの意義がこの作品には込められています。

本作は作品を作るということをコメディチックかつノスタルジックに描き、そして主人公や町の住人たちの暖かい人情が詰まった、どこか懐かしく笑いながらも少しほんわかとなれるような作品になっています。
少し気持ちが疲れたなという方、最近創作意欲湧かないなという方に特におすすめしたいです。
当記事を見て興味が湧いた方、この機会に是非一度観てみてはいかがでしょうか。

【著者の一口コメント】
本作の公開後、アメリカでは〈スウェーデッド〉という言葉がブームになりました。
作中でマイクの悪友ジェリーがリメイク作品であることをごまかすためにお客さんに「この作品はスウェーデンから輸入しているんだ」と嘘をついたことから、既存のハリウッド大作などを自分たちで真似っこして撮ることをそう呼ぶようになったとか。
時間があるときにYoutubeなどで〈Sweded〉を調べてみるのも楽しいかもしれませんね!

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。


インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先

インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先
メールでのお問い合わせは、下記フォームに入力して送信してください。
ご氏名 (例)山田 太郎
メールアドレス 半角英数字:ご入力間違いのないようにご注意ください
メールアドレス(確認用) 半角英数字:ご入力間違いのないようにご注意ください
電話番号 (例)0354339211 ※ハイフン抜きで入力してください
題名
お問合わせ内容

アーカイブ

カテゴリー