おすすめ小説「屍者の帝国」

皆さんこんにちは、インターン生の秋元稜平です。
今回ご紹介する小説は伊藤計劃氏と円城塔氏の「屍者の帝国」です。
この作品は今は亡き伊藤計劃氏が残した、原稿用紙にして30枚ほどの試し書きと企画用プロット、
集めた資料をもとに盟友である円城塔氏が書き上げました。
伊藤計劃氏と円城塔氏は芸風も文体も二人は違く、似ているところは人が悪いところだと、
円城塔氏自身がおっしゃっていました。
そんな盟友に書かれたのは良かったのではないでしょうか。
ですので余り例の無い小説だと思います。

この作品は十九世紀末、フランケンシュタインの怪物を作り出した技術が一般化された世界を屍者の秘密を追って、
ジョン・H・ワトソンが旅をするお話です。
ワトソンは講堂で初めての死者復活を目撃します。
そもそも屍者を作り出すには死者に『擬似霊素』をインストールしなくてはならない。
人は死亡すると生前より21グラム軽くなっているという。
それが『霊素』、『魂』の重さだと考えられている。
『擬似霊素』は死者に紛い物の魂を入れ、屍者を作る。
屍者は生者のように動く事はない。
職業に合わせてパンチカードに記述された霊素モデルを入れることで動くことが出来る。
そう講堂に集まったロンドン大学の生徒にヴァン・ヘルシング教授は説明します。
その後、ワトソンはその有能さから大英帝国の諜報員として、
最初の屍者、ザ・ワンの生みの親ヴィクター・フランケンシュタイン博士の『ヴィクターの手記』を追うことになります。

この作品は意識、魂の所在を書いた物語だと思うのですが、それ以外に何か別の思い、考えがあるように思えるのです。
伊藤計劃氏は癌と戦いながら小説執筆をしていました。
その経験が物語に強く影響しているのは確かです。
第1回目にご紹介しました、「ハーモニー」はそんな中で書き上げられた作品です。
「ハーモニー」は病気の無い世界を描いています。
「屍者の帝国」は死者が蘇る世界が描かれています。
恐らく、これは私の所感ですが、伊藤計劃氏は自らを物語として作品を書いたのではないでしょうか。
私が死んでも、物語として私は続いていく。
そのようなメッセージがあるように私は思います。
だからこそ、死者が蘇る「屍者の帝国」を作ったのかもしれません。
この「屍者の帝国」は私自身思い入れのある作品なのですが、それを抜いても面白い作品です。
ぜひ、お手に取って読んでみてください。
伊藤計劃氏の作品は劇場アニメ化されているのでそちらもよかったら観てみてはどうでしょう。

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先

インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先
メールでのお問い合わせは、下記フォームに入力して送信してください。
ご氏名 (例)山田 太郎
メールアドレス 半角英数字:ご入力間違いのないようにご注意ください
メールアドレス(確認用) 半角英数字:ご入力間違いのないようにご注意ください
電話番号 (例)0354339211 ※ハイフン抜きで入力してください
題名
お問合わせ内容

アーカイブ

カテゴリー