ギターサウンドの優れた楽曲十選
こんにちは.インターンシップ生の大杉新太です.この記事では,僕が聞いてきた楽曲の中で特にギターサウンドが優れている,かっこいいと思ったものについて書いていこうと思います.
第3回で取り上げるのはAC/DCで「Hells Bells」です.
ー引用はじめ
https://www.youtube.com/watch?v=etAIpkdhU9Q
ー引用終わり
AC/DCは1973年にアンガス・ヤング【Gt.】とマルコム・ヤング【Gt.】のヤング兄弟二人を中心にオーストラリアで結成されました.結成から現在まで一貫してストレートでシンプルな爆音のロックンロールを演奏し続けています.日本での知名度はそこまで高くありませんが世界中にファンがおり,今回取り上げる曲が収録されたアルバム「Back In Black」はマイケル・ジャクソンの「Thriller」の次に売れているアルバムです.テンションが上がること間違い無しの大名盤なのでぜひ聞いてみてください.豪快でブルージーなリフワークや徹底した縦ノリ,これでもかと動き回るアンガス・ヤング.AC/DCは世界中にフォロワーを生み,あらゆるバンドに影響を与えています.筆者もその一人です.ギターを始めた当初はひたすらAC/DCのコピーに励んでいました.
「Back In Black」のオープニングナンバー「Hells Bells」.イントロで打ち鳴らされる荘厳な鐘の音は,前作「Highway to Hell」制作後に急死したヴォーカリストのボン・スコットへの鎮魂の鐘でもあります.鐘の音が響き渡る中,幽玄なギターリフ,主張しすぎずツボを抑えたドラムとベース,張り詰めたようなヴォーカルが続きます.ギターサウンドが優れているのはもちろんなのですが,バンドサウンド全体として聞いても素晴らしいです.ただ今回はギターに絞ってお話しようと思います.AC/DCのギターの特徴としてまず,兄弟ならではのコンビネーションがあります.このふたりの息のあった演奏によりシンプルでありながらも迫力のあるギターサウンドが生み出されています.またAC/DCのギターサウンドはハードに歪んでいながらもコードを弾いたときの一つ一つの音がとても明瞭です.ギターを弾いている人ならわかると思うのですが,こういった音をつくるのはとても難しいです.この音を作るためのアプローチが二人で違うので一人ずつ解説しようと思います.まずアンガス・ヤングについてです.かれはライブ・レコーディングの両方でギターとアンプを繋ぐワイヤレスシステムを用いています.このワイヤレスシステムのプリアンプ部分に秘密があります.このプリアンプにはギターアンプのパワー感(歪みや音量とは少し違います)を大幅に上げる特性があります.これを適度に歪ませた大音量のMarshallアンプに繋ぐことでハードな歪みとクリアーさを両立させています.次にマルコム・ヤングです.彼のアプローチは弟のアンガスよりもかなり荒っぽいもので,異常に太い弦をギターに張ってそれを異常に強いピッキングで弾きます.ギターはアンプでクリーンな音を作っても,強くピッキングすることで多少歪みます.彼はそれを利用して音を作り上げています.ピッキングが強すぎて1曲の間に複数枚ピックを消費してしまうこともあるそうです.このようにして作られた二人の音が息のあったコンビネーションで演奏されることでAC/DCのギターサウンドは作られています.
AC/DCは現在も世界中でファンを増やし続けており,筆者の最も好きなバンドでもあるのでぜひ聞いていただきたいバンドの一つです.もし興味を持たれたらAC/DCのサウンドを爆音で体感してみてください.これで第3回【ギターサウンドの優れた楽曲十選】を終わります.ありがとうございました.
引用一覧
・AC/DC-Hells Bells(Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=etAIpkdhU9Q
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