漫画にしか出来ない表現法!「ウソツキ!ゴクオーくん」について語る

 前回に引き続き、「ウソツキ!ゴクオーくん」について語らせて頂きたいと思います。前回の記事では漫画のストーリーを中心に紹介していきました。今回は、この漫画の表現方法について紹介していきたいと思います。

小説、アニメじゃ絶対無理?漫画ならではの表現法

 前回の記事で、この漫画はウソとウソで戦うウソバトル漫画であると紹介しました。普通のバトル漫画であれば、実際に肉体や武器で戦う様子を描けばいいです。しかし、この漫画における武器はウソです。ウソは言葉であるため、実体は存在しません。では、どのようにして戦う様子を描くのでしょうか?

 よく使われている手法は、吹き出しを使って攻撃する方法です。本当は吹き出しには実体はありませんが、あたかも吹き出しが相手を押したり、突き刺したりしているように見せています。擬音語や擬態語も同じ手法で攻撃に使われています。さらに、証拠を描いた細長いコマが使われることもあります。このように、漫画の世界にしか存在しないものに実体を持たせて攻撃しているのです。

 さらに面白いのが、コマ割りを上手く利用して、ゴクオーがウソツキを直接攻撃しているように見せる手法です。よくあるのが、ゴクオーがウソツキに証拠となるものを突き付けたり、相手を指さしているシーンです。実際の配置は、ゴクオーとウソツキは少し離れた距離で向かい合っており、相手に手が届く距離ではありません。しかし、漫画の紙面ではこの2人を隣合わせのコマに配置し、ゴクオーの腕がウソツキのコマに入るように描きます。すると、あたかもゴクオーが相手を攻撃してるように見えるのです。

 これらの手法は、漫画にしか出来ません。最近では、漫画が原作のアニメがたくさんあります。アニメは、色があり、音が入り、動きがつきます。漫画よりも圧倒的に情報量が多く、原作の漫画よりアニメを好む人も多くいます。しかし、この「ウソツキ!ゴクオーくん」の魅力は、アニメで伝えることは難しいでしょう。なぜなら、この作品は、漫画という媒体を最大限に活用しているからです。

その証拠、何ページ前から?背景の書き込みと紛れる伏線がすごい!

 この漫画の魅力は、背景の書き込みにもあります。この漫画は一話完結型で、各話ごとにメインとなる登場人物が異なります。その為、クラスメイトをはじめとした学校の児童、先生、さらに街の人の多くに特徴的なキャラクター性が設けられています。その人々が背景に描かれているのです。彼らは自由に喋り、行動しています。メインのストーリーとはあまり関係の無い行動も書き込まれているので、小学校の雑踏とした雰囲気がよく伝わってきます。

 人物だけではありません。子供たちの間で流行っているおもちゃやゲーム。さらに机や椅子をはじめとした小道具もしっかり描かれています。前述の人物の書き込みと合わせて、学校や町の様子が丁寧に描写されている為、世界観に深みを感じることが出来ます。

 何よりすごいのが、その中に上手く伏線が紛れている所です。前回の記事でも触れましたが、この漫画には推理ものの要素も含まれています。各話のクライマックスでは、悪いウソツキがゴクオーによってウソを暴かれるシーンがあります。ゴクオーはウソツキに数々の証拠を突き付けるのですが、その証拠が伏線として多くのページに描写されているのです。この伏線の隠し方がとにかく上手い。背景が書き込まれている、しかもメインストーリーとは関係無さそうな描写も数多く描かれています。その中から、正しい証拠を見つけ出し、犯人の手口を予想するのはかなり難しいです。時には、開始1ページ目から伏線が張られていることも。背景をじっくり観察することもこの漫画の醍醐味と言えるでしょう。

 「ウソツキ!ゴクオーくん」の紹介は以上になります。少しでもこの漫画に興味を持って頂けたら嬉しいです。何巻から読んでも大丈夫なので、書店で見かけた時は、是非手に取ってみてください。

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