ギターサウンドの優れた楽曲十選
こんにちは.インターンシップ生の大杉新太です.この記事では,僕が聞いてきた楽曲の中で特にギターサウンドが優れている,かっこいいと思ったものについて書いていこうと思います.
第10回で取り上げるのはNirvanaで「Smells Like Teen Spilit」です.
ー引用はじめ
ー引用終わり
Nirvanaは1987年に結成されたアメリカのバンドです.メンバーはカート・コバーン【Gt,Vo】,クリス・ノヴォセリック【Ba】,デイブ・グロール【Dr】の3人です.当時過度に派手なヘヴィメタルがメインストリームを席巻していた中で,シンプルで荒々しいダークな音楽を鳴らした彼らは世界に衝撃を与え,グランジムーブメント形成に大きな役割を果たしました.カート・コバーンの世界を拒絶するかのような陰鬱なボーカルや歌詞,破滅的な生き方やギターサウンドは死後数十年が経過しているにも関わらず未だにカリスマとして影響力を持ち続けています.
今回取り上げる「Smells Like Teen Spilit」は彼らの代表曲です.2ndアルバム「Never Mind」に収録されており,彼らのブレイクのきっかけとなった曲・アルバムでもあります.荒く掻きむしるようなギターリフがMTVなどで活躍していたような華やかなヘヴィメタルバンドとは異質な暗い印象を与えます.イントロでは爆音でコードをかき鳴らしていたのに対し歌が始まると繊細なギターフレーズを弾き始めます.この1曲の中での静と動の対比はニルヴァーナの楽曲の特徴です.
この曲でカート・コバーンは当時の他のグランジミュージシャン達と同じように楽曲中で使う音色をエフェクターの切り替えで使い分ける手法を用いています.使用しているエフェクターは非常にシンプルです.まず歪みはBOSS DS-1です.これは,ディストーションと呼ばれる種類のエフェクターで,キメの細かい歪が特徴です.繊細なフレーズを弾いているパートで使用されているのは,Electro Harmonix Small Cloneです.これはコーラスエフェクターです.かなり深いかかり具合が特徴です.ギターは自分で改造したものを使用していました.新聞広告で見つけた中古のFender Jagerに自分でDimazioの高出力ピックアップを搭載し,ピックアップセレクターをテープで固定,ブリッジやノブ類も変更していました.このようにシンプルでDIYな機材やサウンドに対する姿勢は後の多くのギタリストへ影響を与えました.
Nirvanaはその破滅的なハードな部分が取り上げられることが多いですが,聞いてみるとメロディがしっかりしていて意外と聞きやすいです.聞いたことのない方はぜひ聞いてみてください.
これで第10回【ギターサウンドの優れた楽曲十選】を終わります.ありがとうございました.
引用一覧
・Youtube Nirvana – Smells Like Teen Spilit(Official Music Video)
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