若きウェンテルの悩みの凄さ

こんにちは。インターン生の荒川です。今回で9回目となります。

前回は世界史文学史上最高傑作「若きウェルテルの悩み」のおおまかな内容を紹介しました。

主人公ウェルテルが女性シャルロッテに恋をするのですが、叶わず最後には自殺してしまうというお話です。

今回はこの「若きウェルテルの悩み」がどうして世界史文学史上最高傑作と言われるようになったのかを書いていきます。

「若きウェルテルの悩み」はそれまで発行されていた小説とは全くの別物でした。当時の小説の立ち位置はあくまでも読む人を楽しませるものという認識でした。

その中で、主人公が人妻に恋をして、あろうことか最後には自殺してしまう作品は当時の人々にとっては衝撃的でした。

しかも当時のドイツは理性を働かせて、合理的な考えをすることが主流でした(啓蒙主義)。そんな時代に、自分の感情を剥き出しにして、愛する人への愛を情緒豊かにあらわした作品が世に出ることは、世間に対する常識の殻を破る行為でした。

ちなみに、このように人間の感情をより爆発させるような、理性に対する感情の優位性を主張した文学運動をシュトュルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)と言います。

実際作中にも、人間の理性を批判するシーンが出てきます。

このように小説と時代の殻を破った『若きウェルテルの悩み」は、多くの人に衝撃と影響を与えました。

ウェルテルの格好の真似をする人が出てきたり、作中のモデルは誰なのかと詮索が始まったり、ウェルテルと同じ境遇であった人はこれに共感してしまい自殺する人が出てきたりと、数々の影響を与えました。

ついには「精神的インフルエンザの病原体」とも揶揄されるようになってしまい、一部地域では発禁にもなってしまうほどの影響力でした。

「じゃあ、当時は凄かったけど今読んでみたらそうでもないんじゃないの?」

いいえ。そんなことありません。

愛という普遍的なテーマを扱っていつつも、人間の生き方や考え方に対しての鋭い意見を述べています。

ウェルテルのように叶わぬ恋をした経験がある人やまたは経験している最中の人、そうでない人にもおすすめできます。

最後に、私が個人的にお気に入りなウェルテルのセリフを一部抜粋して紹介して終わりたいと思います。(訳:高橋義孝)

「ウィルヘルム、愛のない世界なんて、ぼくらの心にとってなんの値打ちがあろう。あかりのつかない幻燈なんてなんの意味があるんだ。小さなランプを中に入れて初めて白い壁に色とりどりの絵が映るのさ。なるほどそれもはかないまぼろしなのかもしれない。それにしてもさ、元気な少年のようにその前に立って、その珍しい影絵にうっとりとしていれば、それもやっぱり幸福といっていいじゃないか。」

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