チルドレンより陣内

毎度どうもありがとうございます!吹留です!

今回でなんと四回目となった伊坂幸太郎シリーズですが、本日ご紹介していくのはチルドレンという作品の陣内という男になります!

【引用元URL https://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%B3-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%BC%8A%E5%9D%82-%E5%B9%B8%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4062757249】

そもそもチルドレンとはどんな話なのか。今回も例によって軽~くご説明したいと思います!

独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

と、本作のあらすじをご用意したわけですが、もうすでに登場しちゃってますね。そう陣内がこの物語の主役的キャラクターです。前回紹介したアイネクライネナハトムジークのように今回も連作短編となっており、主役キャラクターそれぞれの視点から物語が紡がれているのですが、本作では特に陣内という男がどのお話にも登場します。

前置きが長くなりましたが、ここで陣内の職業についての紹介です。

皆さんは家庭裁判所調査官という仕事をご存じでしょうか? 筆者はこのチルドレンを読むまで家庭裁判所調査官(略して家裁調査官)など耳にしたこともありませんでした。

その仕事内容は主に家庭裁判所に持ち込まれる厄介事の調査をするという、まぁ言ってしまえば字面通りの仕事になるわけなのですが、陣内は特に少年犯罪などの調査を行う役職についています。これは作品のタイトルからもイメージしやすいと思います。

思春期の少年少女を扱うナイーブな仕事なだけあって、陣内の調査によっては彼らの将来が決定してしまいかねません。

だというのに、陣内のこの一言。

「俺たちは、子どもの話を聞いて、親の話を聞いて、そいつを報告書にまとめて、それで一丁上がりなんだよ。ロッカーに積まれた事件の数を見てみろよ。あんなのいちいち本気で向かい合っていたら、大変だぞ」

「俺たちがありとあらゆる少年少女の父になれるわけがないだろうが。それなら宗教やった方が手っ取り早いっつうの」

「適当でいいんだよ、適当で。人の人生にそこまで責任持てるかよ」

なんとまあ投げやりな発言が、彼の口からはいくつも飛び出します。これでよく家裁調査官なんてやっていられるな・・・・・・と思わせますが、どういうわけか彼が担当する子どもたちは彼に心を開いてしまいます。しかも上司からの信頼も厚い。

一体どういうことだ!?

実はこれには陣内独特の正義感が関係してくるのです。

「少年と向かい合うのに、心理学も社会学もないっつうの。あいつらは統計じゃないし、数学でも化学式でもない。だろ?それに、誰だって自分だけはオリジナルな人間だと思ってるんだよ。誰かに似ているなんて言われるのはまっぴらなんだ。俺は、ジョン・レノンに似ていると言われるのだって我慢できないね。それなのに調査官が、「ああ、こいつはこういう家庭環境のパターンね」「これは以前扱った非行と同じケースだね」なんて型にはめられたら、愉快なわけがない。だろ? バレンタインデーで、周りの男と同じチョコをもらうのと同じだよ。好きな子からもらって、喜んで開けたら、みんながもらっている義理チョコと一緒だった、というのと、同じくらいの悲劇だよ。悲劇は不要だ。調査官は、担当する少年が、「他の誰にも似ていない、世界で一人きりの奴」だと思って、向かい合わないと駄目なんだよ

子供のことを英語でチャイルドと言うけれど、複数になるとチャイルズじゃなくて、チルドレンだろ。別物になるんだよ」

確かに子どもがぐれたり。犯罪を犯したりすると大人は彼らを紋切り型に問題児、と言ってしまう風潮、ありますよね。でも、その問題を起こした彼ら一人一人にはそうせざるを得なかった理由が一つひとつあるわけなんだと陣内は言っています。

何だ、陣内は口では結構杜撰な物言いをするけど、実は子ども想いのいい奴だったじゃん!

と、筆者はすっかり陣内を不器用な男だと認識していたのです。

チルドレンを読み進めていくと、陣内がいじめの現場に出くわすシーンがあります。路地裏で壁際に追い詰められるひ弱な高校生とそれを囲う三人の屈強な高校生。なにか運動部に所属しているのでしょうか。

陣内は口ではああいっても、結局子どものことを大切に思っているわけですからその正義感を拳に乗せて大きく振り上げるのです。

そしてそのまま勢いよく振り下ろす!

あぁ、やっぱり陣内はこういう場面でも臆さず悪に立ち向かうんだなとほれぼれしていたのですが、

おや?

その拳が直撃して地面に景気よくぶっ飛ばされたのはひ弱ないじめられっ子の方でした。

えっ?と顔を見合わせる現場の人々。

「ああすりゃあの少年を殴れないだろ」

いけしゃあしゃとそんなことを言って、それからもう一度少年たちを振り返り

「俺が優勝! お前ら、さっさと家帰って寝ろ」と両手を挙げてから吠えると少年たちは顔を引き攣らせ、なんと地面に倒れていたひ弱な彼まで抱えてその場を去っていたのです。

どうやら「敵の敵は味方」という法則から、突如として生まれた仲間意識だったんかもしれないが・・・・・・

それにしてもやり方がぶっ飛びすぎてる!!

そう叫ばずにはいられない一幕でした(笑)

そんなちょっと?変わった正義感を持った陣内が本作では銀行強盗に巻き込まれたり、世界の時間を止めてみたり、バンド活動してみたりと大暴れ!!

彼の活躍が気になった方は是非本作「チルドレン」を手に取って見てください! きっとあなたもこんな友人が欲しくなるはずです!

それでは今回もお付き合いいただきありがとうございました!!

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