曲の聴き方 楽器を聴いてみよう
インターン生の粕谷鉄朗です。この動画は第5回目の動画です。第1回から第4回まで好きなアーティストを増やす、アーティストを掘り下げる、ライブを体感するという音楽の一般的な楽しみ方の部分について話してきました。
今回は、音楽の中でも主にバンドスタイルのもの中心になってしまうのですが、現役のバンドマンならではの曲の聴き方について話していきたいと思います。
最初の動画で話したように、私は音楽を始めるまで流行りの曲をぼーっと聴いているだけでした。しかし、楽器に触るようになってから曲の聴き方に大きな変化がありました。それは、曲を楽器、パートごとに分けて聴くようになったことです。
バンドで演奏される曲は主にギター、ベース、ドラムなどの楽器で演奏されています。この楽器それぞれの特徴を知ることで、みなさんの曲の聴き方も変わってくるのではないでしょうか。
まず、ギターについてです。ギターは主に曲のメロディーを作っていく楽器です。また、メロディーに沿ったフレーズ、リフを弾いていることも多く、バンドの中では一番聞きやすい楽器かもしれません。ギターに注目して聞くことで、その曲のメロディーを感じることができます。その曲のメロディーを感じることで、メロディーを引き立てるフレーズ、リフがより際立って聞こえてくるはずです。ギターに注目するときはメロディー、ギターの音色、弾くフレーズやリフによって変わる曲の表情を体感してみてください。
ドラムは曲のリズムを作る楽器です。ドラムもリズムに乗って聴いていると自然と聞こえてくると思います。ドラムを聴くときに注目してほしいのは、ドラムに合わせて変化していく曲の流れです。ドラムに合わせて、1,2,3,4…とリズムを取ってみるとドラムが変化をつけて演奏する部分があります。そこが曲が動くポイントで他の楽器はドラムのその演奏の変化、合図に合わせて次の展開に移っていきます。ドラムを聴くときはドラムが作るリズムと曲の変化のポイントで主張してくるドラムの動きに注目してみてください。
ベースはメロディーとリズム両方を支える楽器です。ベースはメロディーに合わせた音を、ドラムに合わせて刻むことでリズムを作ったり、メロディーの中で一番低い音/ルート音を弾いて曲の雰囲気、迫力の部分を支えています。ベースは低音を出す楽器で一番聴き取りにくい楽器だと思います。ギターの音のさらに下の音を意識してみると聞こえてくると思います。ベースを聞くことができると曲の表情に合わせて演奏を変化させ、メロディーとリズムを結び付けていることが感じられます。また、ギターとドラムだけでは足りない音の一体感や厚みを出しています。ベースを聴くときはリズムとメロディーの間で生まれているグルーブを発見してほしいと思います。
このように曲の中で楽器ごとに違った役割があり、それぞれの役割に注目して聴いてみることで、それまでにはない発見や曲への理解があります。ぜひ曲を形作る楽器の魅力に触れてみてください。
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