11~13世紀の西洋の鎧について


みなさん、こんにちは。前回は4~10世紀までのヨーロッパの時代と鎧について説明しました。
今回は11~13世紀までです。騎士が軍隊の中心を占めた時代です。

11世紀半ばの1066年、ブリテン諸島にて、フランスのノルマンディー公ギヨーム2世が軍勢を率いてイングランドを征服し、新たなイングランド王ウィリアム1世として即位しました。さらに1096年、第一回十字軍遠征が開始され、エルサレムを占領。これは聖地占領の目的を遂げた最初にして最後の十字軍でした。この二つの偉大な征服を成し遂げた軍隊は、騎馬戦闘を得意とする騎士を中心に編成されていました。12世紀には第二回十字軍(1147〜1149)と、第三回十字軍(1189〜1192)の二度の十字軍が行われ、イスラム勢力と激しい戦闘を繰り広げました。しかし、その後の遠征でも聖地奪還はことごとく失敗。十字軍は衰退の一途をたどっていきます。
ヨーロッパ国内に目を向けると、1209~1229年の南フランスのアルビ派を北フランスの諸侯が征伐するアルビジョア十字軍、神聖ローマ帝国・イングランド王国軍をフランス王国が破ったフーヴィーヌの戦い、13世紀の終わりから14世紀にかけてスコットランド王国で起こった、スコットランド独立戦争と、大規模な戦闘が頻発しています。この11〜13世紀は、騎士が軍隊の中心を占めた時代であり、まざに騎士の隆盛期といえます。

ノルマン人
イングランド征服時におけるノルマン人の甲寄は、ホーバーク(鎖維子)、円すい形ヘルメット(兜)、凧型盾という、その後の西洋騎士の甲間の原型となるものでした。ひざ丈のホーバークと、縦長の盾は乗馬時に攻撃が集中する脚部を守るようになっていて、馬上攻撃を得意とする騎士の戦法に適応したものとなっていました。

ホーバーク
13世紀、ホーバークは上半身を完全に覆う形になって、体が露出する部分はほとんどなくなりました。またホーバークの上からサーコート(上っ張り)を着用するようになります。これは時代とともに紋章などの装飾が入れられて非常に華麗なものとなりました。頭部全体を覆うヘルム(大兜)の出現もこの頃です。

プレートアーマー
13世紀半ばから後半にかけて、革新的防具が誕生します。革や布の外衣の内側に鉄板を貼り付けたコート。オブ・プレートです。西洋甲膚がチェーンメイル(鎖報)からプレートアーマー(板金鎧)へと変化する最初の一歩がこの時代でした。この時代にヘルムは非常に大型化し、特にグレートヘルム(大兜)と呼ばれた。頭頂部は平たい形だったが、衝撃をそらすため先細りの形に変化した。開閉可能なバイザー付きグレートヘルムもあった。

今回はここまでです。次回は14世紀からのヨーロッパと鎧についてです。

参考文献:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%B8%96%E7%9B%9B%E6%9C%9F#%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%B3%E8%AB%B8%E5%B3%B6
渡辺信吾(2017)『西洋甲冑&武具 作画資料』玄光社出版

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