16世紀の西洋の鎧について


みなさん、こんにちは。前回は15世紀の時代と鎧について説明しました。
今回はヨーロッパの16世紀の解説と、16世紀の鎧についての解説です。徐々に騎士と鎧の本来の役割が消えていき、完全に別のものとなっていきます。

16世紀になると中世は終わりを迎え、ルネサンス時代へと移り変わっていきます。中世社会に変革をもたらした騎士という概念も終焉を迎えます。1513年に繰り広げられたイタリア戦争中のノヴァ―ラの戦いでは、高価な鎧をまとったフランスの騎士たちが、スイスの傭兵に簡単に倒されてしまいました。兵士としての騎士の存在もどんどん価値をなくしていき、ヨーロッパ各国での騎兵は終わりを迎えました。
しかし、それまでの古い考えを一掃されるというわけではなく、ロマンティックな騎士のイメージはその後のヨーロッパに大きな影響を与え続けました。イギリスではヘンリー8世がグリニッジに甲冑製作所を設け、フランスのフランソワ1世、スペインのカルロス1世といった強力な君主たちも学問を通じ、騎士道物語や、馬上槍試合に夢中になりました。戦闘で使用されなくなった甲冑は完全に儀礼用としての新たな役割を持つようになりました。自分たちを「戦士の王」と考えて過去の歴史の栄光を自らの地位の強化に努めた。ヘンリー8世が行ったスコットランド遠征やフランス遠征は、エドワード3世の栄光の再現を理由の一つとされています。(ちなみに全く関係ないですが、ヘンリー8世は6回結婚していますが、うち5人は離婚して処刑されたり、子供の出産と同時に亡くなってしいました。さらには宗教上離婚できないがために、離婚ををするために新しい宗教を作ろうともしました。)
この時代に騎士が身に着けた甲冑は、軍事的な用途ではなく、その装飾は華麗を極めていきました。物語の中の栄光を現実に再現するために様々な試みをしていきました。

マクシミリアン式甲冑
神聖ローマ帝国の最後の騎士とも呼ばれた皇帝マクシミリアン1世の名を取った甲冑です。フリューテッドアーマーとも呼ばれています。軽量ながら、全体的に畝上に打ち出しが走っているため頑丈さも考慮しています。しかし制作難易度の高さから20年ほどで衰退してしまいます。

今回はここまでです。次回は17世紀からの鎧と時代についての解説です。

参考文献:https://www.touken-world.jp/tips/7831/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC
渡辺信吾(2017)『西洋甲冑&武具 作画資料』玄光社出版

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