17世紀以降の西洋の鎧について


みなさん、こんにちは。前回は16世紀の時代と鎧について説明しました。
今回はヨーロッパの17世紀以降の解説と、17世紀以降の鎧についての解説です。新たな戦争の時代に突入し、騎士に続いて甲冑そのものが終焉を迎えます。

17世紀初頭からヨーロッパは戦乱に明け暮れていました。特に三十年戦争は、西洋諸国がカトリックとプロテスタントの二大勢力に分かれて、大規模な国際戦争へと発展しました。この戦争の中で特に目立つのがスウェーデン軍です。強力な歩兵・砲兵・騎兵を揃えるだけではなく、効果的に連携させた戦術によって数々の戦果を挙げていきました。また、甲冑も板金鎧の騎士が姿を消し、ほとんどが部分的にしか甲冑が用いられない半甲冑になっていきました。さらに17世紀半ばごろにもなると、さらに甲冑の支給が追い付かなくなり、ヘルメットとブレスプレート、バックプレートのみになりました。さらに騎兵は、夏は非常に暑く脱ぎ捨てる兵がいたらしく、1630年ではほとんどの騎兵が甲冑なしで戦ったようです。各国もこぞってこれを模倣していたといわれています。イングランド内戦で勝利を納めた議会派の鉄騎隊は、同じくヘルメット、ブレストプレート、バックプレートの構造をしていました。
また、ナポレオン戦争では、胸部を守る胸甲が使われていました。シンプルな構造ながら、弾丸を弾くほどの硬さを持つこの鎧は強力で、「胸甲騎兵」と呼ばれるようになり、戦場の花形となりました。
その後の19世紀、20世紀初頭まで甲冑の面積が増えることはありませんでした。

半甲冑
17世紀の戦場では足、腕などの防御を諦め、徐々に面積を減らしていくことになり、身を覆う板金鎧のプレートアーマーは姿を消していきました。この甲冑を最後に、頭部と胸部のみの装甲へとなっていきます。

胸甲
胴の全面を覆う防具で、バックプレート、ヘルメットとともに用いられていきました。三十年戦争においてのスウェーデン軍の主力は、鎧をヘルメットとブレスプレート、バックプレートのみ軽量化して、重い騎兵用小銃の代わりに拳銃と剣で武装したより軽装の騎兵でありました。さらにバフコートという革製の分厚い上着を着るだけでも刀剣にある程度の防護効果があり、これのみで戦った騎兵もいたとされている。

このよう騎兵は多く存在したが、胸甲の防御力を上回るライフル銃や機関銃が開発されて、無謀に突撃する騎兵という存在も薄くなり、現代の戦場では全く見られなくなりました。
しかし、現在でもフランスの伝統名称として部隊名としても用いられたりしている

今回はここまでです。次回は騎士が使っていた武器についての解説です。

参考文献:https://www.touken-world.jp/tips/7831/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%B8%E7%94%B2%E9%A8%8E%E5%85%B5
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%8D%81%E5%B9%B4%E6%88%A6%E4%BA%89
渡辺信吾(2017)『西洋甲冑&武具 作画資料』玄光社出版

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