「みんなにとっての太宰治」

こんにちは。インターンシップ参加者の、守屋芽生(もりやめい)と申します。

皆さんは、文学忌をご存知ですか? ピンとくる方は少ないかもしれません。

文学忌とは、作家の命日をその名前や代表作などにちなんで、文学的な業績を偲ぶ日としたものであり、その日には作家にゆかりのある土地や記念館などで、様々な行事が行われます。

太宰は1948年に玉川上水という上水道で心中を図って死亡したのですが、その遺体が引き上げられた日、これが桜桃忌と呼ばれるようになりました。名付けの元となった『桜桃』という作品は、角川文庫の『人間失格』に収録されていますので、興味のある方は読んでみてください。

桜桃忌は6月19日、これは太宰の39回目の誕生日でもありました。このことから、桜桃忌は他の文学忌とは少し立ち位置の違うものであることがお分かりになるかと思います。

私は2年前に太宰の墓がある三鷹の禅林寺、1年前に太宰の生まれ故郷である青森で桜桃忌を迎えました。どちらも大勢の人が集まっていて、太宰治がたくさんの人々に影響を与えていることを強く感じました。

『東京人7月号(特集:今こそ読みたい太宰治)』(2018)、『永遠の太宰治(生誕110年記念総特集)』(2019)などという雑誌が発行されていることを見ても分かるように、太宰を求める人がいる、少し嫌な言い方をすれば、「売れる」ということは確かです。

極めつけはこれです、2018年に出版された『太宰よ! 45人の追悼文集』。

これは太宰治が入水したという知らせを受けて発表された、哀悼の辞、作家論、作品論、人物評などの、親交があった45人の作家の様々な文章をまとめた、追悼文のアンソロジーです。

45人です。厳選されてこの数ですからこれよりももっと多くの作家が、太宰に追悼文を寄せているんです。すごいことだと思いませんか。

これほど人の心を動かすことのできる作家が、ただ暗いだけの文章を書くでしょうか。私は、そうは思いません。

ここまで太宰を語ってきましたが、実は私、文学部の国文学科ではあるのですが、専攻は古典芸能であり、専門的な文学の勉強をしていません。私が持っている知識は、太宰の作品、また太宰を扱う書籍やメディア、そして、博物館や資料館などで得たものだけです。

そして、太宰の生きた時代は識字率の安定した、言わば「誰もが小説を読める時代」。そえに太宰の書くものは大衆をターゲットにした私小説。つまり、その辺にいる一般人が読んでも分かるものが書かれているということ。これは『人間失格』が累計発行部数1200万部を売り上げるベストセラーであることからも分かります。ということは、作品を読むのに、堅苦しい専門知識を備えておく必要はないんです。

5回に分けて、太宰治のことをお話しさせて書かせて頂きました。

最後に質問します。

皆さんは太宰治に対して、どんなイメージを持っていますか?

あなたがはじめに考えたことと今の考えが変わっていれば、本望です。

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