ジャパニーズウイスキー

 前回はスコッチウイスキーと種類について簡単に紹介した。その歴史に裏付けられた多様で巧妙な製法と、そこからくるウイスキーの魅力は多くの人を虜にしている。今回はそのスコッチウイスキーを学び作られた、ジャパニーズウイスキーについて紹介する。

 日本にウイスキーが伝来したのは黒船、ペリーの来航の時であると考えられている。しかし、明治時代、日本での本格的なウイスキーの生産は無く、砂糖、香辛料を酒精アルコールに加えた模造ウイスキーが薬酒として出回っていた。明治末から大正時代に日本でもスコットランドのウイスキーを模倣しウイスキーの生産を見る動きがあり、1924年に日本初の蒸留所、山崎蒸留所が作られ、原酒の蒸留、ウイスキーづくりが始まることとなる。
 日本のウイスキーの定義は非常に緩いこともあって、かつての日本では品質が芳しくないウイスキーが出回っており、世界の愛好家と評論家はジャパニーズウイスキーはウイスキーではないと品評していた。しかし、ジャパニーズウイスキーの品質は大きく向上し、ジャパニーズウイスキー評価は高まっていった。特に、日本最初の蒸留所である山崎蒸留所と、大日本果汁、現在のニッカウイスキー最初の蒸留所、余市蒸留所のシングルモルトは高い評価を得ている。その評価はスコッチウイスキーを凌ぐほどであり、このため海外におけるジャパニーズウイスキーの価格は高騰しており、一本100万ドル、一億円近い価格で取引された例もある。
 日本のウイスキーはスコッチウイスキーに倣って作られた。しかし、スコッチウイスキーのスモーキーさは日本人の好みに合わず、スモーキーさが抑えられているという特徴がある。またミズナラの樽によるココナッツのような香りや、高級木材のような芳香、も特徴的である。また、ジャパニーズウイスキー独特のブレンドスタイルが特徴として挙げられる。世界的には、様々な蒸留所のウイスキーをブレンドすることが多いブレンデッドウイスキーだが、日本のウイスキーは多くの蒸留所のウイスキーをブレンドすることは少ないため、蒸留所内でスモーキーで力強いものから、フルーティーで繊細なものまでさまざまなウイスキーを幅広く蒸留、製造している。これによって多様なウイスキーがブレンダーの繊細な技術によって作り上げられている。日本では食事と共にお酒を楽しむ文化があり、ウイスキーについてもその例外ではなく、世界的に独自な文化として捉えられている。その文化故に、食事との相性を考えた、端麗で辛口なウイスキーの存在も多様性を冗長している。

 ジャパニーズウイスキーは多様であるため、お勧めしたい飲み方もボトルによって異なる。それは様々な要素を加味しながら、最適な飲み方を探る楽しみを教えてくれる。また、味の違いから、蒸留所、原料や蒸留法、熟成期間や樽材等、に思いを馳せながら、ウイスキーを楽しむのも一興である。
 今回はジャパニーズウイスキーの歴史や特徴について紹介した。ジャパニーズウイスキーは様々な要因がもたらす多様性と、そこから生まれる繊細さを持っている。日本人の口に合わせただけでなく、世界的な評価も非常に高い魅力的なウイスキーなのだ。
 

今日のウイスキー 竹鶴 ピュアモルト

 今日のウイスキーは竹鶴です。ピュアモルトという、余市と宮城峡、複数の蒸留所のモルトウイスキーを合わせた特殊なブレンドのウイスキーです。このウイスキーの名前は大日本果汁、後のニッカウイスキーの創業者の名前からとられています。
 竹鶴政孝は日本のウイスキー史に欠かせない存在です。ジャパニーズウイスキーの製造はスコッチウイスキーの製法を再現することから始りました。竹鶴は、スコットランドに留学し、蒸留所で見学、実習に励みました。その知識と経験を元に、日本初の蒸留所、山崎蒸留所でのウイスキー作りが行われることになります。他にも、留学中のノートは竹鶴ノートと呼ばれ、戦後、そのノートを元にウイスキーが作られる等、彼が日本ウイスキー史に与えた影響は計り知れません。
 さて、本題に戻って竹鶴を品評していきます。香りはまずレーズンのような香りがします。その後青りんごのような柔らかな酸味と甘みがあります。この香りは宮城峡からきているのでしょうか、宮城峡蒸留所を見学しに行ったときはこの香りが蒸留所全体でしていました。加水すると現れるナッツのような香りや、レーズンの香り、ライムのようなさわやかさは余市からきているのでしょうか。味わいは、少々アルコールの辛味があり、奥からリンゴのような酸味と柑橘系のような苦みがついてきます。ここでも余市と宮城峡が上手く調和しているように感じました。ニッカウイスキーのモルト二種を味わえる素晴らしいウイスキーだと思います。
 是非一度ご賞味ください。

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