ウイスキーを美味しく飲む(1)

 前回はウイスキーの飲み方について紹介した。ストレートは何も入れない飲み方でウイスキーを最も素直に飲む飲み方である。また温度や加水を変えるロックや水割りによってウイスキーは様々な表情を見せるのだ。前回に引き続き、ウイスキーの表情を見るための飲み方について紹介する。今回は日本の食文化にも結び付きつつあるハイボールという飲み方を紹介する。

 若者のお酒離れが叫ばれて久しい今日でも、ウイスキーの人気は根強い。国税庁の「酒のしおり」によると2008年以降、ウイスキーの消費量は年々伸びている。その一因となっているのは、ハイボールという飲み方だろう。ハイボールはウイスキーを炭酸水で割るカクテルである。この飲み方が広まったのは、2008年のサントリーの角ハイボールのCMによる影響が大きいと考える。そのCMでは女優を起用し、さわやかで飲みやすいお酒というイメージを定着させることに成功した。この他にも、飲食店との提携や缶ハイボール等の、サントリーのハイボール戦略の影響は非常に大きい。また、このハイボールという飲み方が、日本の文化であるお酒を食事と合わせて楽しむ事に合っていたことも挙げられる。
 ハイボールは炭酸とウイスキーを合わせた誰にでも作れる非常にシンプルなカクテルだ。しかし、誰が作っても同じ味であるとは限らない。ハイボールを作る際の些細な違いが味の違いを生むのだ。また、ハイボールのシンプルさ故に、このカクテルには非常に多くのバリエーションが存在する。一般的なレモン果汁を加えるアレンジに始まり、加える柑橘系のすだちやゆず等に変えたもの、果汁を絞るのではなく、皮、ピールを絞ったり、すりおろしたりしたもの、一味や山椒、コショウ等のスパイスを加えたスパイシーハイボール等、枚挙に暇が無い。
 ハイボールを作る際に考えねばばらないことは、如何に炭酸を残したまま、冷えたハイボールを作るか、である。その作り方の一例を紹介する。その第一歩は冷えたグラスを用意する事に始まる。炭酸は温度が低い程、液体の中に残るため、グラスは冷えていることが望ましい。冷凍庫や冷蔵庫でグラスを冷やしておいても良いが、よりお手軽な手法として氷を入れ、混ぜる(ステアする)ことでグラスを冷やす方法がある。その際、氷を多めに入れ、そのままハイボールの氷に用いることで、解けやすい部分、角が取れた氷として用いることが出来る。この時、溶けた水分はハイボールを薄くしないため捨てる必要がある。次のポイントはウイスキーの注ぎ方だ。冷凍保存されたウイスキーならば考慮の必要はないが、炭酸水を注ぐ前にウイスキーの温度も下げておくことが望ましい。グラスに注ぐときに、なるべく氷に当てるように注ぎ、炭酸水を注ぐ前に一度ステアしてウイスキーを冷やす。この時、氷は刻一刻解けているため、時間を掛けすぎないよう注意する。ウイスキーが冷えたら炭酸水を注ぐのだが、この時、氷に炭酸水を当てると炭酸が逃げてしまうため、マドラーに沿わせて注ぐなど注意する。この時、グラス内部では対流が起こっており、ある程度ウイスキーと炭酸水は混ぜられている。そのため、炭酸水を注いだ後はマドラーを上下させつつ一周させる等、簡単に増せる程度にすることで炭酸が抜けることを防ぐ。これでハイボールの完成だ。
 ハイボールはウイスキーの新たな可能性を見ることが出来る魅力的な飲み方だ。様々な形態で日本のウイスキー消費を支えており、バリエーションも多く存在している。ハイボールの魅力は、多くの人に愛されるウイスキーを更に多くの人に伝えるものとなった。

今日のウイスキー マンハッタン

 今日のウイスキーは、ウイスキーを使ったカクテルマンハッタンです。ニューヨークのマンハッタンに由来するこのカクテルは、「カクテルの女王」と呼ばれることもあります。シンプルなレシピに共通することですが、特にこのマンハッタンは、まるで気難しい女王のように、ほんの少しの量の違よりいでその味は大きく変化するので、バーテンダー泣かせのカクテルともいわれています。
 ウイスキーの魅力を伝えるのはストレートや水割り、ロックだけではありません。マンハッタンやハイボール等のウイスキーベースのカクテルもウイスキーの魅力を引き出す一つの飲み方です。ウイスキーだけでなく、カクテルの世界も深淵で、使うお酒の選定から、氷や炭酸水等の副材料の選定、作り方や技術等、無限とも言える世界が交わった世界は、宇宙に似た深淵を感じますね。
 さて、そのカクテルの女王ことマンハッタンの味わいですが、ウイスキーよりも加えたスイートベルモットの甘味が特徴的です。その後にウイスキーのどっしりとした芳醇な香り、味わいもしっかりと主張してきます。その奥に感じるほろ苦さはビターズから来るのかもしれませんね
 是非一度ご賞味ください。

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