作曲の要!?メジャーダイアトニックコード
第2回目の記事で、コードのことについて少しは理解していただけたと思う。そのことを踏まえて今回は、スケールごとに存在
するダイアトニックコードとは何か。そしてそれを導く方法を学んでいく。
前回の記事で、スケールについて学習したと思う。前回学んだ「メジャースケール」や「ナチュラルマイナースケール」など、
七つの音を元にしたスケールを「ダイアトニックスケール」と呼ぶ。その「ダイアトニックスケール」上にできる七つのコードを
「ダイアトニックコード」と呼ぶ。次はダイアトニックコードの仕組みと導き方を学ぶ。
Cメジャースケールの中のダイアトニックコードを見ていこう。「C、Dm、Em、F、G、Am、Bm(♭5)」となっている。これは例え
ば「一番目のコードはメジャー」「二番目のコードはマイナー」であることを指す。ここで、それぞれの音をローマ数字で表すと
「Ⅰ、Ⅱm、Ⅲm、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵm、Ⅶm(♭5)」になる。ちなみにこれは「ディグリーネーム」と呼び、一番目を「Ⅰ」、二番目を「
Ⅱ」という風に表し、それがマイナーであれば「m」、特殊な条件が付いていたりする場合はそれを表す記号が付いたりする。こ
のディグリーネームはかなり便利なのでぜひ覚えよう。そして、メジャースケールのダイアトニックコードは「Ⅰ、Ⅱm、Ⅲm、Ⅳ
、Ⅴ、Ⅵm、Ⅶm(♭5)」で成り立っていることを覚えよう。これを覚えておくことで、どのキーのメジャースケールのダイアトニ
ックコードも導くことができる。これを覚えた上で、まず例題として「Gメジャースケール」のダイアトニックコードを導いてみ
よう。まず、Gをはじめとするメジャースケールということを意識すれば、Gメジャースケールは「G、A、B、C、D、E、F#」である
ことが分かる。そのスケールにディグリーネームを割り当てていくと、「G、Am、Bm、C、D、Em、F#m(♭5)」となる。これでGメジ
ャースケールのダイアトニックコードが完成する。この手順で進んでいけば、ダイアトニックコードを導くことは容易だと思う。
では、Aメジャースケールのダイアトニックコードを割り出してみよう。下記に答えと導き手順を解説するのでぜひ自分の手でや
ってみてほしい。
まずAメジャースケールを考えると「A、B、C#、D、E、F#、G#」となる。これに「Ⅰ、Ⅱm、Ⅲm、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵm、Ⅶm(♭5)」をそ
れぞれに割り当てていくと答えは「A、Bm、C#m、D、E、F#m、G#m(♭5)」となる。これがAメジャースケールのダイアトニックコー
ドだ。
どうだろうか。正解できただろうか。あまり難しくないと思うのでぜひマスターしてほしい。これができるようになれば作曲が
とてもしやすくなるのは間違いないはずだ。
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