将来のXR分野の発展

 前回は医療分野でのVR技術の活用例について説明しました。今回は軍事分野でのVR技術の活用例について説

明していきたいと思います。

 最近公開されたレポート「Military Augmented Reality Market to 2025」によると、AR/VRを用いた防衛の市場

規模は2025年までに17.9億ドル(約2,000億円)規模になると予測されています。2017年の市場規模5.1億ドル

(約570億円)と比較すると、約4倍近くに拡大しており、VR/AR/MRを軍事訓練に導入する動きが広がってい

ルことが分かります。このように、軍隊・防衛分野でのAR/VR活用が進んでいる背景には、これらの技術を導入

する事の費用対効果の高さ、そして、実際の機器を用いてのリアルな戦闘場面を再現することの難しさがありま

す。故に、増大する危機や予算の制約に直面する軍の組織はシミュレーションやトレーニングを活用できる

AR/VR技術を歓迎しています。また、軍需産業で開発されたVR技術が、逆に消費者向けVR市場で活用されると

いう循環も予測されています。防衛向けのAR/VR技術はトレーニングの特別な用途に向けて開発されるもので、

例えばパイロットのトレーニングに使う高解像度のヘッドセットなどがあります。これらは現在、特別な一部の

デバイスでしか対応できませんが、製品ロードマップを見てみると、今後数年で高コスト、複雑なデバイスも一

般市場向けに普及してくる傾向が見られます。一方、軍事訓練にAR/VR技術を用いる際の問題点として、ゲーム

を使って兵士の訓練を行うことの倫理上の懸念があります。しかし、軍事向けのAR/VR利用はまだ発展途上にあ

り、その効果について結論を出すのは早急です。少なくとも今後、防衛分野で利用が進むことは間違いないと考

えられます。ここからは軍事分野でのAR/VR利用について下記のような事例を紹介していきます。

 今回紹介するのは、「AR技術で地中の危険物をビジュアル化」する事例です。軍隊の業務はハードです。その

中でも、爆発物処理班は金属探知機などを使って、ゆっくりと一定のペースで地面をスキャンし、隠れた異物を

検知する音を聞き分けます。少しでもペースを乱せば、危険が待ち構えているので、彼らのストレスは相当なも

のであることが窺えます。この状況を改善すべく、米国の軍事機関The Communications-Electronics Research,

Development and Engineering Centre(CERDEC)は、ARヘッドセットやモバイル端末を使い、危険物の探知をビ

ジュアル化する取り組みを開始しました。動画のリンクを記事の下部に記します。この技術を用いた金属探知機

を動かすと、地中に隠れた物体の形やデジタルイメージがディスプレイに投影されます。イメージはやや不鮮明

ながらも、異物のあるエリアは赤や黄色の明るい色で投影され流ので、より危険の少ないエリアを見分けること

ができます。さらに、一度エリアをスキャンして情報を収集すると、データはバーチャルな地図にまとめられ、

軍のネットワークを経由し、同じエリアにいる爆破物処理部隊のヘッドアップディスプレイ(HUD)に表示し、エ
リア内の危険物の状況を共有します。また、この技術の特徴として、どのような機器でも使用できることが挙げ

られます。従来の探知技術では、機器ごとに用途に応じて異なるセンサーを搭載していますが、今回のARを用

いた技術では、手持ち式の探知機からロボット、ドローンにまで広く応用が可能です。

地中の危険物をビジュアル化 https://www.youtube.com/watch?v=lll2ShV66Zg&feature=emb_title

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