将来のXR分野の発展

 前回は軍事分野でのVR技術の活用例について説明しました。今回は防災分野でのVR技術の活用例について説

明していきます。

 避難体験用のVRが開発されるようになったのは、VRを巡る技術環境として、ここ数年でハードが大きく進化

し、実用に充分耐えうる精度のハードが低価格で提供されるようになったことが実用化のきっかけです。また、

東日本大震災以降、日本全体の防災意識が高まっているという社会環境も大きな要因です。その意識の例として

東京消防庁が2018年度から仮想現実車を導入しており、大まかに言うと、映画館で近年採用されている体験型

(4D)上映システムとVRヘッドセットを組み合わせた移動車で、1億3000万円が投じられています。しかし、

防災意識が高まる一方では、実際の防災訓練、特に消防訓練においては大規模な準備が必要であり、運営人員の

確保その他、その実施は簡単ではありません。地震を模擬体験できる「起震車」なども確かに効果的ですが、起

震車の提供可能台数には限界があり、多数の訓練に活用するというわけにはいきません。さらに、従来の消防訓

練では集団での訓練が前提となりますので、多くの場合は前の人の後ろをついて走ることになり、実際の被災現

場で最も必要とされる個人の判断力を養うことは難しいです。これらの消防訓練に伴うさまざまな課題を抜本的

に解決するには、VRの活用が効果的であると言えます。

 今回紹介するのは、レノボ・ジャパンのVRヘッドセット「ミラージュ・ソロ」を活用した理経から発売され

ている「避難体験VR」です。「ミラージュ・ソロ」のおかげでPCとケーブル接続したり、スマホを装着したり

することなく、ゴーグルだけでVRを体験することができます。また、Googleが開発したVR技術「ワールドセン

ス」を採用したことで、これまで頭を動かして上下左右に移動しても映像が追従するようになり、ジャンプした

りしゃがんだり、覗き込んだりといった動きが可能となっています。緑色に光る避難誘導灯を頼りに自分で避難

経路を判断しながら、避難口を目指しますが、障害物を回り込んで避けたり、煙の濃い場所では低い姿勢で移動

したりと、こちらの避難体験VRは東京消防庁の着席式VRとは臨場感の方向性が違います。映像の世界と身体の

感覚が一致する体験は深く記憶に残るのではないでしょうか。

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