世界の指標、湖底に眠る歴史

【世界の指標】湖底に眠る歴史

 この記事では、私の地元の福井県で起きた出来事を中心に書いていこうと思います。今回

のテーマは「年縞(ねんこう)」。普通はあまり聞きなれない言葉だと思いますが、この年

縞にまつわる世界中を揺るがすような大きなニュースが福井県では起きていました。

 そもそも年縞とは、湖底などに堆積した縞模様の堆積物の事で、春から夏にかけてはプラ

ンクトンなどが積み重なり黒い層ができ、秋から冬にかけては粘土鉱物が積み重なるため白

い層ができる。この一年かかてできる白黒の層が何千何万と人知れず積み重なり、年輪のよ

うに年を刻んでいく事になる。しかし、年縞は条件によって精度が異なり大きな川が流れ込

む湖や生物の住む浅い池などでは年縞が掻き乱され、精度の高い年縞は採取しにくい。

 そんな中、今回話題になったのは福井県若狭町にある湖で、三方五湖の一つである水月湖

(すいげつこ)です。水月湖は三方五湖最大の湖で、最大水深約34メートルの淡水と海水

が入り混じる汽水湖です。この湖は水深約5メートル付近から湖底までは生物に害のある硫

化水素を含んでおり、無酸素状態になっているため、生物は生息できなくなっている。

 しかし、今回はこの湖底の状況が年縞に大きくかかわっていた事が分かった。無酸素状態

の湖底は生物がいないため堆積物が荒らされず、直接流れ込む河川も無いため洪水などが起

こっても他の繋がっている湖が緩衝材の役割を果たしていた。こうした理由の他に三方五湖

周辺の地盤もじわじわと沈降しているため、年縞によってせり上がった湖底が浅くなること

もなく年縞が積み重なり続けた。

 こうして積み重なった水月湖の年縞を採取すると、世界最長となる45メートルの年縞。
歳月に換算すると、なんと約七万年前の年縞を採取することができた。この年縞は放射性炭

素年代測定という調査に使用され、化石や遺跡調査などでどれくらい前の年代のものなのか

を調べる時に使えるほか、年縞の堆積し始めてからの七万年間、具体的には人類がアフリカ

大陸から世界に広がり始めた時期から今までの地球史を解明するのに大きく貢献することに

なる。

 この年縞をまとめた博物館が、年縞が採取された水月湖と同じ福井県若狭町の年縞博物館

である。大きく横長になった建物の二階には調査された年縞がステンドグラスのように透け

る薄さで展示されており、世界最長の年縞を見ることができます。他にも映像で年縞のにつ

いて調べることのできるコーナーや年縞にちなんだメニューが並ぶカフェなどがあります。

インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先

インターンシップへの申し込み・お問い合わせ先
メールでのお問い合わせは、下記フォームに入力して送信してください。
ご氏名 (例)山田 太郎
メールアドレス 半角英数字:ご入力間違いのないようにご注意ください
メールアドレス(確認用) 半角英数字:ご入力間違いのないようにご注意ください
電話番号 (例)0354339211 ※ハイフン抜きで入力してください
題名
お問合わせ内容

アーカイブ

カテゴリー