「仕事のノルマ」について、質問していいでしょうか?

書籍『ヒゲ教授の〈辛口〉就活対策本部―世界一分かりやすい就活』

P:「ノルマ=強制労働」のイメージは、昔の人が極寒のシベリアで強制労働させられたとき、時間の標準労働量を「ノルマ」と聞かされ、それをもって帰ってきた言葉。「ノルマ」はどこの会社もあり、公務員だって、事務にも開発にもどんな仕事でもある。

R:ノルマをクリアしないと会社の運営がなりたたない数値のことだから

E:いまそんなことに怯えるよりも、まず持つべきものは「働く目的」じゃないか。人は一時の賞賛だけじゃ長く働けない。よく営業会社に成績表彰や副賞があるのは、結果を出した人を讃えるだけじゃなくて、みんなの目指す目標を作るためなんだ。

P:今は「ノルマ」なんて大っ嫌いでいいけれど、大っ嫌いならとっとと自分でクリアして「ほらね」って結果を持ってくるくらいでちょうどいい。気がつくと力もついて、自由裁量も広がって面白くなってくる。そのくらいの時期に、同じ顔した家族も増えてくる。本当のやりがいがもう一つ生まれるのは・・・それからだ。

一杯目のビールが美味い!仕事

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P:「管理職なんて、なりたくない」「出世なんてしたくない」相当の割合の大学生たちは、そう感じているらしい。

R:「管理」なんて言葉がよくないし、今時は記者会見で陳謝のシーンばかり思い出すから。

E:maneger、middle manager、general manager、executive・・・。グローバル時代なんだから、若者の気持ちも考慮していっそのこと日本全国で一斉に変えればいい。もちろん中小企業だって、お役所だって。

P:親父さんたちは、管理職の仕事をけっこう楽しんでやっている。自分の裁量で動かせる仕事ってのは面白い。呼び方を変えたら・・・希望をもってやってくれるかい?

やはり大学によっての”有利不利”はあるのでしょうか?

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P:経営陣が若手で伸び盛りの会社ならば「学歴なんて関係ない!」といってくれる会社も多い。そのかわり”学歴に代わる何か”を求められる。それは元気だったり、生命力だったり、人を巻き込む力だったりね。

R:難しい大学へ入れたっていうのは、”人が遊びたい時に勉強をしていた”ってことだ。避けて通りたいところを、我慢して真面目に取り組んできたんだから、それだけでも大きな評価がもらえるのは当たり前だから。

E:元々の採用は”ほしい学生”を企業側から選ぶことから始まってたんだ。でも今は、学生側が企業選びをするところから始まって、”AKBの総選挙”のようなエントリー状態になってしまう。それを手間暇かけて絞り込んでいくのが、いまどきの採用スキームだ。”落とすための採用”と言っても過言じゃない。いつしか選ぶ立場が反対になってしまった。

P:社会の知識が未熟な学生たちが”選ぶ側”から始まるんだから、そりゃいくべきところにいきつけないのは無理もない。だからこそ、学生さんは「考える就活」をやっていくことだ。

リクルートスーツは、黒じゃなければいけないのですか?

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P:リクルートスーツの定番が”黒”になっているが、そんなルールなんてどこにもない。派手じゃなくキチンとした形状なら、何色だって構わない。外見も一緒で自己PRも一緒だと採用されない。

R:何も目立てばいいってことではないけれど”働く理由”も”働く思い”も、みんなそれぞれ違うはずだ。そことのところを深く深く考えてきた学生さんはねそれだけで違って見える。光って見える。

E:そういう学生を採用すると、間違いなくいい仕事をしてくれる。だけど、時期が来たから、とりあえず・渋々・イヤイヤ就活する人は、肝心の働く動機が見えないまま動き出すから、会社の規模や社風や研修制度、福利厚生に頼ろうとする。それは会社説明会の時に出てくる質問を聞けば、すぐにわかってしまうんだ。

P:真剣に働いている人の汗や、目力(めぢから)や、動き方なんかをみて学ぶこと。社会の仕組みに積極的に関心をもって、自分もすこしでもかかわってみるなど、大真面目に就活に取り組んでいけば勉強になる。「そろそろ就活の時期だから」ってイヤイヤ始めるのではなく、就活は「入り口」なんだから、決してつまらない行事にしちゃいけない!

「社会人と学生の違い」は・・・責任?

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P:「社会人と学生の違いは?」と問われるとほとんどの学生さんの答えは「責任」という言葉。「責任」って言葉を当たり前に使うと、突っ込み満載の面接炎上になる。

R:「責任」ってのは、社会人のボーダーではなく、小学生にだってある。給食当番は?掃除当番は?宿題は?サボっていいのか?もちろん「大学生」なら自分で責任取れ。

E:”プロと呼ばれる社会人になる”とは、自ら社会に何かを提供する「義務」を持つこと。「生産性」を持って働き、「対価」を稼ぎ出すこと。稼いだ対価から「税金」を納め、社会のしくみに参加すること。ぐらいのことは、職に就くための活動中なら口から出てきてほしい。

P:”好きな仕事・やりたい仕事”に就くことは、「良いこと大切なこと」。ただし、そのためには自分で努力せいっ!就活生は、「給食当番」が少し成長して「求職当番」になったのだ。だから、サボっちゃいけないのだ。

“ゆとり世代”と言われることに、抵抗感があります!

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P:”ゆとり教育”の時代に生まれたのは、自分たちのせいじゃない。ぜひ、そんな大人を黙らせるくらいの活躍をしてほしい。とはいえ、その時代背景の結果として今があるんだから、自分たちにはこれから何が求められてくるのかをキチンと受け止めた方がいい。

R:義務教育で教わってきた授業内容の違いは、今更議論してもしょうがない。僕が感じる一番の問題は「わからないことへの探究心」。これは明らかに足りないと感じる。

E:自分で調べる、深く掘り下げる、自分からつかみにいく・・・それが足りない。ネットの普及と並行してきたことも、実は大きな弊害なんだ。かんたんに「答え」だけを求めて検索できてしますうのは、怖いもの。それにネットは自分で選んでクリックできるから、興味のある分野はやたら詳しいけど、興味からそれたことに対して極端に知識が浅くなる。バランスが育たない。

P:キミたちはすばらしいことがある。それは”でっかい優しさ”。東日本大震災後のキミたちを見たいると、持っている優しさは想像以上にでかい。「貢献したい」っていう強い行動力に現れた。ただ、「社会貢献」と「ビジネス」がキチッとつながっていいから、そこが理解できれば全く問題ない。社会のしくみのなかで「働いてお金を稼ぐ価値」が勉強のしどころのひとつ。

時代の背景色。それが「心」に働きかける。

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P:「自己分析」作業の中によく「自分史」を作れってのがあるが、そこにその時代の背景色をつけること。

R:人は知らず知らずのうちに時代の影響を大きく受けているから。

E:目に映るもの、耳に入ってくるものの影響で「嬉しいこと・避けたいこと」の基準が変わってくる。「Jリーグ」が始まって、カズ・ヒデ海外へ、日本代表W杯出場!「オリンピック」でも水泳、フィギュアなど金メダル奪取。「アーティスト」も続々と海外進出と夢がある。で、政治経済・ビジネス界では、ベンチャー企業社長は「逮捕炎上」総理大臣は「いま誰だっけ?」

P:若いキミたちの力は、ホントはすごい。特にアスリートの世界で「チャレンジャーたちの成功」を目の当たりにすることで次々と「い〜い」若い人材が出てきている。

どうして、内定率は上がっていかないのですか?

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P:内定率があがらないのは、不況が原因ではなく企業が本当にほしいと思う学生が、来ていないから。

R:「ナビで見た情報・説明会で聞いた話」それがそのまま”自分の意思”のように語られてくれば、採用担当者だってイヤになる。「あなたの意思は、いったいにどこにあるんですか?」って言いたくもなるだろう。きれいにきれいに答えられなくてもいいのに、みんなまとめて同じセリフだから。 

E:就活は受験じゃない。就活のノウハウややり方を覚える前に、働く本気度を一段も二段も上げて取り組むことだ。”受かりたい”じゃなくて”働きたい”の本気度を上げる。根性論や無理強いじゃなくて、きちんと理解して上げる。

P:人が本気になって前に進む時には二つの要素が必要。一つは「つかみたい夢・役に立つ喜び・賞賛・ヨイショ(笑)」。もう一つは「尻の下に剣山」・・・両方が必要なんだ。人は弱いから、自分で抱いた夢なのにかんたんに投げてしまうし、尻を叩かれるだけなのもイヤ。スポーツ選手と監督、アーティストと師匠、職人と棟梁の関係を見ればわかるでしょ。

「就活の軸」ってヤツを解決するには

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P:「就活」の情報をそのまま受け取って動き出すな。

R:「経験がない分野」だから、考える基準(自分軸)がない。だから、何度失敗しても闇中模索から抜け出せないから。

E:「解決方法」は、一つは「情報」を縦に深堀する。WEB情報をいくら横に広げてみたって、誰かの打算に振り回されるだけ!意味がない。もう一つは「働くベクトル」を変えてみる。いつものバイトも視点を変える。「雇う側」の視点!・・・で、本気で働いてみると感じる喜びも変わってくる。そーすると、なんとビックリ、給与も上がってくる。

P:「就活の軸」はそうやって一段ステップUPした時に揺るぎない柱になってくるんだ。

勤務地や転勤に関して、自分の希望は通るのでしょうか?

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P:初めから「求人票」に勤務地の指定がある場合は別だけど、基本的にどんな企業でも、まずは本人の希望を優先する考え方はあるよね。

R:じゃなきゃ・・・みんなとっとと辞めちゃうから。

E:「大手の安定感はほしい・・・、総合職・・・でも転勤はイヤだ」・・・もし僕が人事だったら、絶対に採りたくないよなぁ。「いったい何をしに入ってくるんだろう?」って思うもの。間違いなく会社を伸ばしてはくれないだろうからね。

P:企業はキミが考えているほど冷たくはないよ。面接で勤務地や転勤について聞いてくるのは、キミの”覚悟”が聞きたいんだよ。腹をくくって”仕事”をしに来たのかどうか、それを聞きたいんだ。その先のコトは、会社の展望・時代背景・経済状況、ましてはキミの気持ちだってどこにあるか分からないじゃないか。どっちにしろ、取り越し苦労をする前にやることがあるんじゃないかなぁ。