おすすめミステリー8選〜第3位〜

こんにちは!インターンシップ生の平内です!
前回に引き続き私が読んだ中でこれぞ!というミステリー小説をおすすめ度の観点から厳選してランク付けし、8作品毎日1作品ずつ紹介したいと思います。

前回は奇想天外な方法を使った前代未聞のミステリー、今村昌弘「屍人荘の殺人」を紹介しました。
早いものでインターンシップもあと今日を含めてあと三日、この記事もいよいよ残り三回となります。
今更ながらですが、ミステリー作品というものは映像化しやすく、また画面映えもすることからドラマ化することも多いですよね。
私なんかは「トリック」というミステリーテレビドラマが大好きで、親から「もう寝なさい」との声を背に42インチのブラウン管テレビにかじりついて離れなかったことを覚えています。
他にも、有名なところだと「ガリレオ」などは印象的なBGMとともに多くの人に知られています。
ガリレオの作者である東野圭吾氏の作品は特に多くの作品が映像化されています。
「容疑者Xの献身」はガリレオの続編だと思って見に行った当時小学生の私の涙腺をぐちゃぐちゃに崩壊させたことは忘れることができません。
そこから私は氏の作品を図書館でありったけ借りては読みふけり、次の日には返しに来て司書さんにドン引きされることもザラでした。

というわけで、今回はその東野圭吾氏の作品から紹介したいとおもいます。
有名どころではないものの、ぜひ読んでもらいたいと思い取り上げようと思いました。

第3位

東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」

こちらは1992年に刊行された長編推理小説です。
映像化されていないため、他の作品に比べると知名度は低いのですが個人的には東野圭吾作品の中で一番好きだといえる作品です。
以下、あらすじです。

【あらすじ】
ある有名な演出家が指揮する劇団のオーディションに、7人の男女が合格した。
しばらく後、彼らは最終オーディションとして雪山のペンションに集められた。
天気が良くて、すぐ近くをスキーに来た旅行客が通りがかるのどかなペンションだ。
しかし、そこで彼らが行う最終オーディションとは、「今からここは猛吹雪に閉ざされた雪の山荘とする。ここで起こる連続殺人事件を即興で演じること」だったのだ。
もし外界と連絡を取ろうとすれば即失格、そんなお芝居の中で早速事件がおきる。
「午前二時、花瓶で殴られた」そんなメモとともに、1人いなくなっていたのだ。
なるほど、こうやって推理をしていくのかと各々が捜査をするうちに、やがて本当に血が付いた花瓶を発見してしまう。
果たしてこれは本当にお芝居なのか?それとも本当に…?

といった内容です。

私のおすすめポイントとしてはやはり、その読みやすさです。
複雑な話がなく、読書になじみがない人でも読みやすい作品なので第三位とさせていただきました。

以上、私のおすすめミステリー、今回紹介したのは東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」でした!
次回はあなたの知っている作品が紹介されるかもしれません!

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おすすめミステリー8選〜第4位〜

こんにちは!インターンシップ生の平内です!
前回に引き続き私が読んだ中でこれぞ!というミステリー小説をおすすめ度の観点から厳選してランク付けし、8作品毎日1作品ずつ紹介したいと思います。

前回は神様が真犯人を教えてくれるという特殊な設定の麻耶雄嵩「さよなら神様」を紹介しました。
話は変わりますが、私は実は映画鑑賞も趣味の一つだったりします。
映画館に行く道すがら図書館に足を運び、本を借りて映画が始まるまでの間その本の世界に浸る。私にとってこれ以上の休日の過ごし方はディズニーリゾート以外にありませんね。エレクトリカルパレードが見たい、俺をインディジョーンズに乗せろ。
映画といえばミステリー小説の実写化も多いですよね。有名どころでは「インシテミル」など聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかしながら、推理小説に限らず他ジャンルの小説含め漫画やアニメの実写化は賛否がつきものです。
そもそも映画というメディアにおける2時間の制約というものは制限なく描かれた既存の作品をまとめるには短すぎると私は思います。
先述した「インシテミル」も原作は不気味な施設でのデスゲームで起こる殺人事件を冷静沈着な主人公が持ち前の知力で解き明かしていく綿密なロジックで成り立った名作なのですが、実写版は主演を藤原竜也氏が務め、主人公も氏の個性が存分に発揮されて泣き、わめき、絶叫していました。内容も推理が絡むことはほぼなく、有名な俳優たちによるバトルロイヤルのような作品となっていたのはとても残念でした。

余談ですが、映画公開に伴いグッズ展開もされた実写版インシテミル、私の地元の本屋の店先に俳優陣の顔があしらわれたキーホルダーのガチャガチャが置かれていたのですが、映画公開時から私が大学入学のため地元を離れる日まで置かれていました。何故。

さて、長々と話してしまいましたが今回紹介する作品とまるっきり無関係というわけではありません。
なぜなら今回紹介する作品は「特殊設定ミステリ」でかつ、「映画化」が決定しているからです。早速おすすめランキングに参りましょう。

第4位

今村昌弘「屍人荘の殺人」

こちらは2017年に刊行された長編小説です。
今回はまずあらすじから先に紹介させていただきます。

【あらすじ】
大学でミステリー愛好会に所属している主人公。彼は今日も何かと事件に首を突っ込みたがる部長に振り回される日々を送っていた。
そんな彼と部長の下に、同じ大学の美少女が現れ、こう告げられる。
「ロックフェス研究会の夏合宿に同行してほしい」、と。
そして合宿の会場である「紫湛荘」に集められたロックフェス研究会のメンバーと謎の美少女、そして主人公と部長。
しかしただの合宿のはずが、予想外な事件に巻き込まれていく…!

といった内容です。

今までより格段に地味なあらすじだと思ったそこのあなた。ぜひ読んでいただきたいです。
なぜならこのあらすじは本作のおすすめポイントであり見どころであり数々の賞を受賞した本作から極限までネタバレを削り取ったあらすじだからです。
私は初めてこの作品を手に取ったとき、映画の時間までの暇つぶし程度に読み始めたことを後悔したほどです。
以前私は「孤島や雪山の山荘、嵐の別荘など、警察に連絡することも外に逃げることもできない閉鎖空間での事件を題材にしたミステリー作品を「クローズドサークル」という」と書きましたが、この作品はその「閉じ込め方」がまさに「奇想天外」でかつ「特殊」なのです。
私はこの設定に思わずひっくり返り「そんなのアリ!?」と叫びそうになりました。
さらには今回の犯人はその「奇想天外」かつ「特殊」な環境を利用した殺人を犯すのですから目が離せません。
内容はシリアスながらもどこかコミカルさもあるため、スラスラ読めるようになっているのも特徴です。
そして2019年今年には神木隆之介主演で実写映画が公開されます。
予告を見る限り個人的には期待が持てそうで今からワクワクしております。

ぜひ今作を読む、見るときは事前に検索などをしないように注意してほしいです。
ありきたりな導入からは想像もつかない中盤の展開から、このミステリーは今まで誰も書いてこなかったとんでもない作品だと気づき、驚いてほしいです。

以上、私のおすすめミステリー、今回紹介したのは今村昌弘「屍人荘の殺人」でした!
次回はあなたの知っている作品が紹介されるかもしれません!

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おすすめミステリー8選〜第5位〜

こんにちは!インターンシップ生の平内です!
前回に引き続き私が読んだ中でこれぞ!というミステリー小説をおすすめ度の観点から厳選してランク付けし、8作品毎日1作品ずつ紹介したいと思います。

前回はアリスの世界観をモチーフにしたクローズド・サークルの北山武邦「アリス・ミラー城殺人事件」を紹介しました。
インターンシップも早4日目、私は8日間お世話になるので折り返しに差し掛かったところです。
これまでのインターンシップから圧倒的なフィジカルを手に入れた私は満員電車も最早苦にならず、雨にも負けず、風にも負けず、前方車両に車いすの方がいれば行って手を差し伸べ、後方車両に立ったままのお年寄りがいれば席をそっと明け渡す、そういう人間に私はなりたいなと思っています。玄米は四合食べます。
現実は毎朝行われる【車輪のついた爆走する細長い箱に人間何人乗れるかなゲーム】になすすべもなく挑戦させられ、折角インターンシップ中好きなミステリー作品について解説する記事を書かせていただけるのだからと通勤中に紹介する本を持参して読み返そうと思ったのですが、広げる前に他のチャレンジャーに押しつぶされてカバーにシワができました。私は無宗教ではありますが、さすがに神様を呪いました。

さて、出勤中に奇しくも神と決別した私ですが、偶然にも今回紹介する作品はその気持ちを代弁してくれそうです。早速おすすめランキングに参りましょう。

第5位

麻耶雄嵩「さよなら神様」

こちらは2014年に刊行された短編集です。
この作品はいわゆる「特殊設定ミステリー」と呼ばれる形式をとっています。
特殊設定ミステリーとは、その名の通り特殊な設定が存在する世界観を舞台にしたミステリーです。
例えば、剣と魔法の世界が舞台だったり、超能力者が存在する世界が舞台で起こる殺人事件などがこれにあたります。
では、今回の作品は何が特殊なのか、あらすじとともに紹介させていただきます。

【あらすじ】
「犯人は○○だよ」
クラスメイトの鈴木君は自称「神様」の変わった少年だった。
彼が言うには、自分には特殊な力があり町で起きた殺人事件の犯人など直接見たり聞いたりしなくても一瞬でわかるのだという。
それは果たして本当なのだろうか。主人公は少年探偵団のメンバーとして、神様の鈴木君の答えを確かめるために奔走することになる。
神様の鈴木君の口から暴かれる真犯人の正否を確かめようとするうち、やがて主人公は嫉妬と執着にまみれた一年前の事件へとたどり着く。しかしその事件は思わぬ形で収束することになる。代わりに現れたのは、少年探偵団のメンバーの死体だった…。
神様は、どこまでお見通しなのだろうか。
そして主人公は神様にどう向き合うのか…。

といった内容です。

この作品は特殊設定ミステリだ、と前述しましたが、この作品には「神様」がいるということが特殊設定となっています。今回のおすすめポイントはここにつきます。
どういう理屈かはわかりませんが、とにかく神様が告げる「真犯人」の名前は間違いないという前提で話が進みます。
なんと最初の一行で真犯人が明かされるという、最も早く犯人の名前を挙げる作品なのではないでしょうか。
しかし、主人公たちには真実と同じだとわかっていても、主人公たちは子供という立場からまともに取り合ってもらえず、全く関係ない人物が犯人として逮捕されてしまうエピソードもいくつかあります。
全6話の事件それぞれが独立した話ですが、それぞれにちりばめられた伏線が収束していくクライマックスの構成は見事の一言。
そして主人公が最後に神様に向けたある一言が、非常に印象的でインパクトのある物となっています。
ですが、この作品含め特殊設定ミステリというものは読者がミステリーにある程度慣れ親しんでいることを前提に書かれているため、初めて手に取るミステリーに迷っているという方にはおすすめできない作品です。

以上、私のおすすめミステリー、今回紹介したのは麻耶雄嵩「さよなら神様」でした!
次回はあなたの知っている作品が紹介されるかもしれません!

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おすすめミステリー8選〜第6位〜

こんにちは!インターンシップ生の平内です!
前回に引き続き私が読んだ中でこれぞ!というミステリー小説をおすすめ度の観点から厳選してランク付けし、8作品毎日1作品ずつ紹介したいと思います。

前回紹介したのは殺人鬼たちによるクイズゲームを取り扱った歌野晶午「密室殺人ゲーム~王手飛車取り」でした。
ところで、私は年に20~50作ほどの本を読むのですが、そのほとんどがミステリーでたまにファンタジーやノンフィクションのエッセイを手に取る程度です。
そんな私ですが、この前気まぐれに恋愛小説を読んでみることにしました。
地味な主人公の女子高生がひょんなことからイケメンだけど口の悪い先輩と出会い、喧嘩やらなんやらと紆余曲折あった末に恋に恋してキスして終わる。そんな作品でした。途中から飛ばし読みしたのであんまり覚えてません。
大変遺憾なことに私はキスはおろか恋の「こ」の字もない惨憺たる高校生活を送ってきたため、この作品に現実味が一切感じられない!と勝手に憤慨して本を棚に戻してしまいました。
ならお前の好きなミステリーは現実味があるのか、と聞かれてしまえば切ない顔をして首を横に振ることしかできません。やめてくださいね。

さて、何気ない書き出しのつもりがうかつにも薄暗い高校時代と心の狭さの露呈につながってしまったので早速おすすめミステリーランキングへと参りたいとおもいます。

第6位!

北山武邦「アリス・ミラー城殺人事件」

こちらは2003年に刊行された長編小説です。
今回は以前紹介した「クローズドサークル」の形式で進むミステリー作品です。
王道のようでいて、この作品は巧妙なある仕掛けに満ちています。
それは登場人物を陥れるための仕掛けではありません。読む人に向けて仕掛けられているのです。
その仕掛けは多くの人を驚かせた一方で、逆にアンフェアだと評する人もいるほどです。
では、そんな今作のあらすじを紹介いたしましょう。

【あらすじ】
雪の降り積もる孤島に建てられた古いお城に集められた男女。彼らに共通するのは全員が探偵だということ。
彼らを城に集めた城主はこういいます。「アリス・ミラーを探してほしい」と。
アリス・ミラーとは何なのか、それすらわからないまま探偵たちは探索を始めます。
探偵たちは「小さな扉の部屋」「鏡張りの部屋」などルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」をモチーフにした部屋を目の当たりにします。
探せども探せどもアリス・ミラーは見つからない、次の日の朝。
探偵のうち一人が死体となって発見されたのです。
人間が通ることのできないほど小さな扉の部屋の奥で、顔を溶かされて殺されていました。
その傍らには「DRINK ME」と書かれた硫酸の入った小瓶が…。
しかし、これは惨劇の序章に過ぎなかった…!

といった内容です。

この作品のおすすめポイントは、やはりなんといっても「アリス」をモチーフにした事件が起こるというところです。
小さな扉の部屋に犯人と被害者はどうやって入った?鏡の奥に消えていく姿を目撃された犯人の目的は?など、斬新な設定が目白押しです。
そしてこの作品の登場人物の個性も豊かで、読んでいて愛着が沸くこと間違いなしです。
さらに、この作品は中盤からパニックホラーのテイストが含まれ始めます。
まるでジェイソンのように凶器を振り回しながら迫ってくる存在に追い掛け回されながら、息をひそめて捜査をする緊迫感はこの作品でしか味わえない持ち味だと思います。
しかし、前述した「読者に向けた仕掛け」はアンフェアすれすれで人を選ぶもので、私もこの仕掛けさえなければ好きなミステリ作品の3本に入っていたと思うほどです。

果たして、作者が読者に向けて仕掛けた仕掛けとはいったい何なのか、それはぜひ手に取って確かめてみてください。

以上、私のおすすめミステリー、今回紹介したのは北山武邦「アリス・ミラー城殺人事件」でした!
次回はあなたの知っている作品が紹介されるかもしれません!

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おすすめミステリー8選〜第7位〜

こんにちは!インターンシップ生の平内です!
前回に引き続き私が読んだ中でこれぞ!というミステリー小説をおすすめ度の観点から厳選してランク付けし、8作品毎日1作品ずつ紹介したいと思います。

前回はアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を紹介しました。
ちなみに、「そして誰もいなくなった」の舞台となった孤島や雪山の山荘、嵐の別荘など、警察に連絡することも外に逃げることもできない閉鎖空間での事件を題材にしたミステリー作品を「クローズドサークル」というのはご存知でしょうか。
私はクローズドサークルを取り扱った物が大好きでして、いつも図書館のベンチにてスマホをいじり「クローズドサークル おすすめ」と検索してはおもむろに立ち上がり館内検索用パソコンをいじり、蔵書にあればニヤニヤしながら本棚に向かい、無ければ無いでブツブツ言いながらベンチに戻ってスマホの画面を人差し指で撫でる週末の午後を過ごしています。

では今回紹介する作品もクローズドサークルか?と言えば、今回はまた違った趣向のミステリー作品を紹介したいと思います。

今回は第7位!

歌野晶午「密室殺人ゲーム~王手飛車取り~」

こちらは2007年に刊行された長編小説です。
タイトルに「王手飛車取り」とありますが、この作品は将棋の話ではありません。
普通の推理小説における「王手」が犯人を見つけ出すところにあるとすれば、この作品は「飛車」を取るような内容になっているからです。
これだけ紹介しても分かりづらいかと思いますので、あらすじをどうぞ。

【あらすじ】
とあるインターネットのオンラインビデオチャットソフト、そこでは顔を隠し、声を専用のソフトで変えて名前も職業も年齢性別すらわからなく加工させた5人の人間があつまっていた。
彼らが集まる理由はただ一つ。彼らオリジナルの「ゲーム」をするため。
5人のうち1人が「殺人事件が起きた。犯人はどうやって密室を作ったでしょう?」といった推理小説のような問題を出題し、他の4人がそれをクリアする、ありきたりなもの。
しかし彼らの異常な点は、【実際に自分が起こした殺人事件を問題にして出題する】という点だった。
殺人鬼が殺人鬼たちに出題する自分で起こした事件をもとにした残酷なクイズゲームはいつ終わるのか…!

といった内容です。

そう、犯人は出題者本人、動機はゲームの為、普通の推理小説における「王手」はすでに取られているところからこの作品ははじまるのです。
この作品のおすすめポイントはまさにそこにあります。
他の推理小説なら「こんな回りくどいことしないよ」と突っ込まれるようなトリックも登場人物はゲームのために平気で行います。
このあまりに斬新で先の見えない展開は多くのミステリー好きに好評で、現在はシリーズ化されて2011年には3作目が観光されました。
しかし難点があるとすれば、登場人物たちは全員殺人鬼であり、ゲームの為だからと殺人を繰り返します。
その倫理観の違いを受け入れることができなかった人には絶対に合わない、両極端な作品であるといえます。

以上、私のおすすめミステリー、今回紹介したのは歌野晶午「密室殺人ゲーム~王手飛車取り~」でした!
次回はあなたの知っている作品が紹介されるかもしれません!

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おすすめミステリー8選〜第8位〜

本日よりインターンシップに参加する平内です。
今回から私が読んだ中でこれぞ!というミステリー小説をおすすめ度の観点から厳選してランク付けし、8作品毎日1作品ずつ紹介したいと思います。

ミステリー作品といえば誰かが殺され、探偵役がそれを暴く…という、少し難しい、あるいは怖い、古いジャンルのイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
ですが、実は最近のミステリー作品には奇抜な設定や新鮮な世界観を持つものも多く、文章も簡単でまるでライトノベルを読むように読めてしまうものが多いのです。
この記事を読み、あなたに合ったミステリー作品を探してみてはいかがでしょうか?

まずは最初ということで第8位!

アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」

こちらは1939年にイギリスで刊行された長編小説です。
この記事を読んでくれている方にも名前だけは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。それほどまでに有名な作品で、この作品以降様々な作品に影響を与えてきました。
早速、この作品のあらすじを紹介させていただきます。

【あらすじ】
とある孤島へのバカンスに招待された男女10人。しかしバカンスを楽しむ彼らには誰にも言えない罪を犯した過去があった。その罪状が何者かの手により蓄音機から流れ始めると、10人は一人、また一人と姿の見えない殺人鬼により命を落としていく。
減っていく10人の中に殺人鬼はいるのか?それとも、他に誰かが隠れているのか?まだ生きている人間はあと3人、2人、1人、そして…!

といった内容の作品です。

おすすめポイントとしては、やはり後世のミステリー作品に大きな影響を与えた作品であるため、謎解きもひねりを交えつつもわかりやすく、島に集められた人々も個性豊かで読んでいて楽しい作品だということです。

しかしながら、刊行されたのは1939年ということもあり現在のミステリー作品と比べるとやや地味で文に目を引かれない方も多いようです。
私も読んだ際、それを補って余りある魅力を感じつつも、すべての原点であるが故の既視感を覚えてしまいました。
例えるならば、タピオカミルクティーをしこたま飲んだ後にただのミルクティーを飲んだ時のような…

最後に、この作品には探偵役がいません。登場人物もそれぞれ犯人を探りますが、その危機を防ぐことはできずに終わります。ですがラストの種明かしまでに犯人が誰であるか、はしっかりと解けるようになっています。ぜひ読んでみる際は犯人は誰なのかを推理しながら読んでみることをおすすめします!

以上、私のおすすめミステリー、今回紹介したのはアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」でした!
次回はあなたの知っている作品が紹介されるかもしれません!

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おすすめ小説「屍者の帝国」

皆さんこんにちは、インターン生の秋元稜平です。
今回ご紹介する小説は伊藤計劃氏と円城塔氏の「屍者の帝国」です。
この作品は今は亡き伊藤計劃氏が残した、原稿用紙にして30枚ほどの試し書きと企画用プロット、
集めた資料をもとに盟友である円城塔氏が書き上げました。
伊藤計劃氏と円城塔氏は芸風も文体も二人は違く、似ているところは人が悪いところだと、
円城塔氏自身がおっしゃっていました。
そんな盟友に書かれたのは良かったのではないでしょうか。
ですので余り例の無い小説だと思います。

この作品は十九世紀末、フランケンシュタインの怪物を作り出した技術が一般化された世界を屍者の秘密を追って、
ジョン・H・ワトソンが旅をするお話です。
ワトソンは講堂で初めての死者復活を目撃します。
そもそも屍者を作り出すには死者に『擬似霊素』をインストールしなくてはならない。
人は死亡すると生前より21グラム軽くなっているという。
それが『霊素』、『魂』の重さだと考えられている。
『擬似霊素』は死者に紛い物の魂を入れ、屍者を作る。
屍者は生者のように動く事はない。
職業に合わせてパンチカードに記述された霊素モデルを入れることで動くことが出来る。
そう講堂に集まったロンドン大学の生徒にヴァン・ヘルシング教授は説明します。
その後、ワトソンはその有能さから大英帝国の諜報員として、
最初の屍者、ザ・ワンの生みの親ヴィクター・フランケンシュタイン博士の『ヴィクターの手記』を追うことになります。

この作品は意識、魂の所在を書いた物語だと思うのですが、それ以外に何か別の思い、考えがあるように思えるのです。
伊藤計劃氏は癌と戦いながら小説執筆をしていました。
その経験が物語に強く影響しているのは確かです。
第1回目にご紹介しました、「ハーモニー」はそんな中で書き上げられた作品です。
「ハーモニー」は病気の無い世界を描いています。
「屍者の帝国」は死者が蘇る世界が描かれています。
恐らく、これは私の所感ですが、伊藤計劃氏は自らを物語として作品を書いたのではないでしょうか。
私が死んでも、物語として私は続いていく。
そのようなメッセージがあるように私は思います。
だからこそ、死者が蘇る「屍者の帝国」を作ったのかもしれません。
この「屍者の帝国」は私自身思い入れのある作品なのですが、それを抜いても面白い作品です。
ぜひ、お手に取って読んでみてください。
伊藤計劃氏の作品は劇場アニメ化されているのでそちらもよかったら観てみてはどうでしょう。

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おすすめ小説「変身」

皆さんこんにちは、インターン生の秋元稜平です。
今回ご紹介する小説はフランツ・カフカ氏の「変身」です。
もしかしたらカフカという名前に聞き覚えのある方がいらっしゃるかもしれません。
それか、内容を読めば知っている、という方かもしれません。
ですので、今回はカフカの代表作である「変身」をご紹介していきます。

この作品は外交販売員であるグレーゴル・ザムザが夢から覚めると自分が巨大な虫に変わってしまったお話です。
ある朝、グレーゴルは気がかりな夢から覚めると自分が巨大な虫になっているのに気付きます。
これは夢か、とグレーゴルは思いもう一度眠ろうとするのですが、
右側を下にして寝ようとするとわき腹に鈍痛が響き、寝ることを諦めます。
グレーゴルの家は決して裕福ではなく、グレーゴルが家族を支えているような状態だった。
仕事の時間になっても起きてこないグレーゴルを心配した母親がドアをノックしてどうしたんだい、と問いかけます。
グレーゴルはもう起きた、と答えますがその声は相手に分かってもらえているかあやしいものだった。
グレーゴルは虫になっても仕事に行こうと仰向けの状態から起き上がろとするのですが、
無数の細い手足はばらばらに動き、グレーゴルの思い通りに動いてはくれませんでした。
何とか起き上がろうと努力していると、グレーゴルがまだ仕事に出ていない、と支配人が尋ねてきました。
父親と支配人が話している間にグレーゴルは何とか起き上がることに成功しました。
そして、今だに言う事を聞かない手足を使ってどうにかドアを開けます。
ドアが開かれた事で家族はもちろん、支配人もグレーゴルの変わり果てた姿を目にしてしまったのです。
母親はキッチンへと逃げ、支配人は階段を下りそのまま逃げていってしまった。
父親は支配人が忘れていったステッキを使いしっしとグレーゴルを部屋へ追い返そうとします。
グレーゴルはステッキで叩かれ命を落としてしまうかもしれないと思い戻っていきます。
グレーゴルが部屋に入るや否や父親はステッキでドアを閉めました。
そして、ここから虫となったグレーゴルと家族の生活が始まるのです。

この小説は文章が淡々と書きつづられ、どこか他人事のように書かれているように私は感じます。
第三者がグレーゴルの報告書を書いているかのような、事実だけを記した本。
そこに報告者の感情は無いように思えるのです。
私がこの小説を読んでいるとき、ある哲学の問題が脳裏をよぎりました。
それは”水槽の脳”というものです。
これはこの現実は脳が見ている幻想で、実際には水槽にある脳に電流を流して、
ページをめくる紙の感触や食事の匂い、音楽などと言ったもの全てが脳が誤認して見ているものだという問題です。
グレーゴルは最初虫になったのは夢だと思っていました。
わき腹が痛くなっても、父親に突かれてもこの夢は覚めることはありませんでした。
けれど、それら全ては脳が誤認していて、グレーゴルが虫になったのは夢なのでは、
などと様々な解釈が出来る面白い作品だと思います。
良かったら、お手に取って読んでみてください。

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おすすめ小説「反対進化」2

皆さんこんにちは、インターン生の秋元稜平です。
今回は前回に引き続き「反対進化」、その2つ目の作品をご紹介します。

2つ目は「異境の大地」です。
この作品はヒュー・ファリスと言う人物がジャングルの奥地で緩慢な人間フナチを見つけ、
その部族の秘密を知るお話です。
ファリスは植物研究に没頭するベローに会いにジャングルの奥地へと向かって行きます。
向かう途中、ファリスは微動だにせず目を見開き、息もせずに立っている男を目撃します。
ガイドをしていた小男は動かない男を見るなり取り乱します。
そいつはフナチだ、と叫ぶなり、ここから離れよう、とファリスに懇願します。
けれど、ファリスは小男を無視し、片足を上げじっとしているこのフナチを観察し始めます。
死人のように固まっているフチナの肌に触れてみると、脈を感じなかったが突然脈を打ったのです。
ファリスは目の前で起きたことが信じられませんでした。
この目の前の男はとてもゆっくり動いていた。
胸の膨らみも、まばたきも、上げた足の動きも、全てが通常よりも何倍も遅くなっていた。
まるで、生きるということをゆっくりと行っているように思える。
その後、ファリスは植物研究所に辿り着き、ベローに出会います。
二人は仕事の話しを終え休もうとしたとき、ファリスが話題程度にフナチのことを話すと、
ベローは震えながらも強い口調でフナチのことを聞いてきました。
ファリスは驚きながらもジャングルで会ったフナチのことを話しました。
そして、ベローはフナチ、ラオスの部族民について話し始めました。
ラオスの部族民は風変わりな信仰がありました。
それは緩慢な状態になれば偉大なものと交感できるというものです。
緩慢な状態になるのは妖術や魔術といったオカルト的なものではなく、薬物によってその状態になるのです。
緩慢な状態になると外の世界が早く過ぎ去っていきます。
逆に外から見るとその者はとても遅く動いて見えるのです。
ベローはそんなラオスの部族を熱心に研究していました。
けれど、一緒に居るベローの妹リスはどうにかして兄を故国へと連れて帰ろうとしていました。
ファリスもまた、ベローの異常なまでの熱意に一抹の不安を覚えるのです。

この作品で出てくるフナチは私が思うに、植物のような存在なのだと思います。
神木のような大樹は何百年もかけて大きくなっていきます。
フナチは鼓動でさえゆっくりと脈打ちます。
それはつまり、人間が自然と近い寿命を持つのではないでしょうか。
それほどの時間があれば、偉大なものと交感する事が出来るのかもしれません。
私は人知の及ばないものに魅力を感じます。
皆さんはどうでしょうか。
共感できるのでしたらぜひ、お手に取ってみてください。

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おすすめ小説「反対進化」1

皆さんこんにちは、インターン生の秋元稜平です。
今回ご紹介する小説は、エドモンド・ハミルトン̪氏の「反対進化」です。
この小説は海外のSF短編を10編、精選された小説になります。
表題作の「反対進化」を含め、奇想で不可思議で引き込まれるような作品ばかりです。
今回は私が中でもお気に入りの2作品をご紹介します。

1つ目は、「呪われた銀河」をご紹介します。
この作品は、ある記者と博士が生命誕生の秘密を知ってしまうお話です。
記者のギャリー・アダムズは偶然、隕石落下を目撃します。
突然舞い込んだスクープに喜びながらギャリーは山道を進み、落下地点へとたどり着きます。
落下してきた物は隕石では無く、人口の多面体だったのです。
その多面体は周囲3メートルをペシャンコにし、焦がしたにも関わらずそれは熱くなかったのです。
この未知の物体は自分では扱いきれないとギャリーは考え、知人に連絡します。
ギャリーから連絡を受けた天文学者のファーディナンド・ピーターズ博士は急いで飛行機に乗り、ギャリーの元へと向かいます。
合流したピーターズ博士はギャリーに連れられ例の落下物を見るなり、それは自然の隕石ではないと断言します。
そしてピーターズ博士は目をキラキラさせ、輝く物体の構成物質を調べます。
だが、地球上にこの物体と似た物質は無く、さらに物体を調べていくと図形、文字が刻まれているのを見つけます。
図形を調べると、それは銀河のようなのだが、描かれている銀河同士が近すぎるのです。
それから考えられるのは、宇宙がまさに膨張を開始した時期に作られたということだった。
宇宙は広がっているのですが、その広がり方は外側が広がっているのではなく、まさしく膨張しながら広がっているのです。
実際に銀河同士が少しずつ離れているのが観測されています。
ピーターズ博士は何とか輝く多面体を開けようと奮闘するのですが、開けることはできませんでした。
自分の手に余ると、ピーターズ博士は諦めようとしたときふと、頭の中に解決策が浮かんだのです。
そして、ピーターズ博士は嬉々として必要な機材を電話口で注文していきます。
この時ギャリーは輝く多面体が不気味に見えるのです。
それは未知への不安からか、ピーターズ博士の急な態度の変化からなのかはわかりません。
その後機材が届き、二人は取りに向かいます。
ギャリーは届いた機材がどのような用途で使われるかわからず、ピーターズ博士に問うのですが、ピーターズ博士自身どのように使うか分からなかったのです。
ピーターズ博士はそれなりの歳ではあるのですが、自分でもこのように忘れることは初めてだと驚いていました。
道中思い出すかもしれないとギャリーは穏やかに言い、機材を運んでいきます。
多面体の元まで戻るとピーターズ博士は突然笑い出し、思い出したと自信たっぷりに作業を始めます。
その姿にギャリーは不信に思え、作業を続けるピーターズ博士に機材を取りに行った所まで一緒に戻ってほしいとお願いします。
渋々ピーターズ博士はギャリーと一緒に戻ると、ギャリーは多面体の開け方を教えてくださいと頼みます。
ピーターズ博士は意図が分からないまま説明しようと口を開けるのですが、言葉は出てこず、開け方が分からなかったのです。
ギャリーはあの多面体が開け方を教えていると推測します。
そして、二人は多面体の所まで戻るとピーターズ博士は驚愕ではなく、嬉々として君のいう通りだと喜びます。
すると、二人の頭に声が響きます。それは多面体からの声でした。
ギャリーは逃げようと提案するのですが、ピーターズ博士は科学者としての情熱を語り、開けないことを約束にギャリーとその場に留まります。
多面体の中の存在は二人に思考のメッセージをとばし、自分のこと、宇宙のこと、生命誕生について、そしてなぜ自分が多面体の中にいるのかを語り始めます。

この作品の感想を述べると根幹に触れるので控えますが、SFは実際の現象を作者が別の解釈、設定を付けることで面白い世界へとなっていくのだと思います。
だからこそ、読み手は想像を膨らませ、頭の中であり得ないものを描き、楽しむのです。
ぜひ、楽しみながらお読みください。
次回、2つ目の作品をご紹介します。

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