おすすめ書店&本日のおすすめ書籍2冊(5)

 今回の書店は有隣堂アトレ大井町店である。
 この書店を選んだ理由は3つある。
 1つ目は、広々としたレイアウトの売り場ということだ。中規模店舗でも棚の奥までよく見えるようにレイアウトが工夫されており、奥の棚まで見通しが利く。狭い店内で細々と探すよりは、開放感がある店内で探す方がワクワクすると私は思う。
 2つ目は、アクセスの良さだ。JR大井町駅中央改札を出て正面にあるアトレ内にあるため、非常にアクセスが良い。アトレビルには無印良品やLoftも入っており、さらには隣にイトーヨーカドーもあるため、買い物にも大変便利である。
 3つ目は、品揃えのバランスの良さだ。一部のジャンルの取扱量が少ないということがなく、よほどの専門書等でなければ、だいたいは店頭に並んでいる。
 以上の理由において、私はこの書店をおすすめする。

 本日のおすすめ書籍は「Fairy tail」と「推しの子」である。
 「Fairy tail」は、世界中にいくつも存在する魔導士ギルドの1つ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に所属する魔導士たちの物語が描かれた王道のバトル漫画である。明るく楽しいキャラクターが多く、コメディ要素が盛りだくさんであるが、主要キャラクター達は皆過去に負った心の傷があり、その過去に立ち向かっていく姿を中心としたストーリーは非常に読み応えがある。
 また、物語が終盤になればなるほど仲間の大切さや愛、命の尊さを考えさせられ、仲間を何よりも大事にするキャラクター達が語る言葉はとても心に迫る。その言葉は、フェアリーテイルの100の名言をまとめた巻に掲載されているので、こちらもぜひ見てほしい。
 「推しの子」は、とあるアイドル「星野アイ」のファンだった医者が何者かに殺され、そのアイドルの子供として転生してしまうダークサスペンス漫画である。
 しかし、一章の終わりにアイは殺されてしまい、それに関与しているであろう出会ったことがない実の父に復讐するため、芸能界に足を踏み入れるといった内容だ。斬新な設定であるため、内容に引き込まれやすく読み応えも大いにある。まだ3巻までしか発売されていないため、ストーリー序盤といったところであるが、今後、読み進めていく価値があると十分に感じられる。

おすすめ書店&本日のおすすめ書籍2冊(4)

 今回の書店はくまざわ書店イトーヨーカドー大森店である。
 この書店を選んだ理由は、豊富な雑誌の種類と子供向け学習本等の豊富さである。イトーヨーカドーの店舗内にあるためか、客は家族連れが多い。ゆえに、子供用学習ドリル等を多く取り扱っている印象を受ける。私がよく行く書店の中でも子供向け学習本の種類の多さは上位に入る。子供用の学習本がほしいという方はおすすめだ。
 さらに、子供が本を選んでいる間に時間があるだろうということから、主婦(夫)向けの雑誌(レシピ本等)の種類が非常に豊富である。イトーヨーカドー内にある書店としては、雑誌の種類が他店舗と比べると多いため、家族全員楽しめると思う。開放感がある店内であり、隣にフードコートがあるため、のびのびと本を探せるというメリットもある。
 ただ、漫画や文庫本に関しては取扱量が少ない印象を受ける。新書を探していても売り切れているか、取り扱っていないということが多い欠点はある。
 以上の理由において、私はこの書店をおすすめする。

 本日のおすすめ書籍は「獣の奏者」と「ループ7回目の悪役令嬢は元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」である。
 「獣の奏者」は、闘蛇と呼ばれる獣の兵器を飼育する村に住む少女エリンが繰り広げる壮絶な人生のファンタジー小説である。物語が進んでいく中で、闘蛇を死なせてしまった罪に問われたエリンの母は処刑されてしまい、孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに救われる。ジョウンと暮らしていく内に、天を翔ける王獣と出会ったエリンは獣ノ医術師を目指すが、その決断はエリンをさらなる苦難に導く序章でしかなかった。命や人の悪意の恐ろしさについて訴えかける作品となっている。
 「ループ7回目の悪役令嬢は元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」は、20歳で命を落とし、王子に婚約破棄された時にまでループしてしまうことを7回繰り返している令嬢リーシェの物語である。7回目のループでひょんなことから数年後に大戦を引き起こす別国の皇太子アルノルトと結婚することになったリーシェは、「今回の人生はごろごろとのんびり生きる!」と決意するが、元々の性分なのかまったくごろごろしていない。というのも、戦争を回避するため、6回目のループまでに培った商人や騎士などの知識を駆使して、昼夜奮闘しているからだ。また、20歳までしか生きられないという自身の運命にも懸命に立ち向かっている。この作品の見どころは、そんなリーシェにアルノルトの態度が徐々に甘く変化していく所である。この2人が紡ぐ恋の物語をぜひ見てほしい。

おすすめ書店&本日のおすすめ書籍2冊(3)

 今回の書店はブックオフスーパーバザー西友大森店である。
 ブックオフは書店というより各種中古品販売店であるが、取扱商品は書籍が主であるため、今回のおすすめ書店に加えさせてもらった。
 この書店を選んだ理由は、幅広い年代層に対応できる書籍の豊富さだ。通常の書店では、新作を次々と入荷していくため、過去に発売された書籍は取り扱っていないことが多い。必ず見つかるという保証はないが、中古品販売店であるがゆえ、一般書店で販売されていない絶版本等を入手できる可能性がある。さらに、幼い頃に読んだ本が販売されていて懐かしい気持ちになりながら店内を探索できたり、新品より安価で入手できるというメリットもある。
 また、書籍以外にもCDやアパレル等も取り扱っており、さらには、かなりの頻度でセールが実施されるため、同時にお買い得な買い物ができる。
 以上の理由において、私はこの書店をおすすめする。

本日のおすすめ書籍は「エアライン・ビジネスの魅力ー夢に向かってキャリア・アップ」と「薬屋のひとりごと」である。
 「エアライン・ビジネスの魅力ー夢に向かってキャリア・アップ」は、筆者がJALに勤めていた時代の体験談等を元に構成された本である。体験談が交えられていることによって、航空業界の業務内容がわからない人でもそのホスピタリティ等の素晴らしさについて理解しやすい。自分はレポートを書くためにこの本を手に取ったが、非常にわかりやすく、面白かったので、航空業界に興味がある方にはおすすめする。
 「薬屋のひとりごと」は、とある事情で後宮に売られ、下働き中の薬屋の少女猫猫(マオマオ)が繰り広げるミステリー系のファンタジー小説である。猫猫は、異常なほど毒と薬に執着心を持っており、妃の毒見役時に毒を食べてしまった際には、とろけた顔で「おいしかった!」などと言う猛者だ。薬屋故に薬の知識が非常にあり、治療に限らず解毒もお手の物。そんな少女は後宮に蔓延る様々な事件に巻き込まれていくが、持ち前の器量と知識を用いて次々と解決していく。そんな少女が繰り広げる異色の物語をぜひ読んでほしい。

おすすめ書店&本日のおすすめ書籍2冊(2)

 今回の書店は八重洲ブックセンター上大岡店である。
 この書店を選んだ理由は、文庫本や児童書の品揃えが豊富であるからだ。
 例えば、他のどの書店にもなかった数量限定の文庫本の在庫があったことがあった。
 残念ながら、漫画の品揃えは他店舗と比べると種類が偏っており、また、売り場面積も狭いことから良いとは言えない。それから、近隣の書店が閉店した影響かもしれないが、レジの順番待ちの行列が常態化している。従って、特に休日は購入に時間がかかってしまうという欠点もある。
 しかし、その欠点を補えるほど豊富な種類の文庫本や児童書があるため、お子様連れの方や文庫本好きな方には、強くおすすめできる書店である。
 また、店舗は京急百貨店内にあるため、書籍を買いに行くと同時に様々な買い物も楽しめる。
  以上の理由において、私はこの書店をおすすめする。

 本日のおすすめ書籍は「転生しまして、現在は侍女でございます」と「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」である。
 「転生しまして、現在は侍女でございます」は、前世でプレイしていた乙女ゲームの内容そっくりの10年ほど前の世界に、モブとして転生してしまったユリアが侍女として暮らしていく日常を綴った物語である。意外と天然な面があり、前世・現世ともに恋愛経験値が低いユリアの心情などが読んでいてとても微笑ましく、同じ年頃(ユリアは21歳)の女性には共感できる部分も多い作品となっている。
 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、自動手記人形と呼ばれる代筆屋の少女の物語である。戦場で戦うことしか知らず、それ故に感情の起伏に乏しいヴァイオレットは戦争が終結した後、代筆屋として働くことになった。働いていく中で、人々の様々な思いに触れ、徐々に内面的に大きく成長していく姿は心に迫ってくるものがある。
 私の一番のおすすめエピソードは、ヴァイオレット・エヴァーガーデン上巻に掲載されている「少女と自動手記人形」だ。泣けるとしか言えないストーリーのため、ぜひ読んでいただきたい。アニメーション化もされているため、小説を読むのが苦手な方には、そちらでご覧いただきたい。

おすすめ書店&本日のおすすめ書籍2冊(1)

 皆さんは書店に行く機会はどれくらいありますか。最近は紙の書籍よりも電子媒体などで本を読む機会が増えていることでしょう。
 この記事では、緊急事態宣言が解除された後にぜひ訪れていただきたい、大きくはないが、意外に品ぞろえが豊富な穴場書店や私がおすすめする書籍を紹介していく。
 
 まず最初の書店は文教堂大崎店である。
 この書店を選んだ理由は、複合施設内の中規模店舗でありながら、書籍・文具ともに品揃えが豊富であることだ。
 小中規模の書店は本の種類が少なかったり、種類に偏りがあることも多い。にもかかわらず、この書店はビジネス書や大人用の劇画等もありながら、子供向けの絵本や小説、簡単なおもちゃ、手持ちバッグまで取り扱っている。しかも、それぞれの取扱商品の種類が多い。購入したい商品が店頭になくガッカリ、ということは滅多にない。
 さらに、文房具の種類も豊富である。普段使い用の文房具に加え、女性に嬉しいかわいい動物やキャラクターモチーフの文房具、さらにはビジネスシーンで重宝する本格的な文房具まで取り扱っている。忙しくて専門店に買いに行けないという問題が解決でき、同施設内にはスーパーや100円ショップもあり、同時に日常品の買い物ができる利点もある。
 以上の理由において、私はこの書店をおすすめする。

 本日のおすすめ書籍は「コレットは死ぬことにした」と「魔王学院の不適合者」である。
 「コレットは死ぬことにした」は、タイトルだけ見ると手に取りづらいが内容は薬師として働くコレットと冥王ハデスとのラブストーリーだ。すべての登場人物達が生き生きとしていて感情移入しやすく、ザ・少女漫画といった内容だが、人の命について考えさせられる深いお話でもある。私が今まで読んできた少女漫画の中でも上位にランクインする一押し漫画である。
 「魔王学院の不適合者」は、暴虐の魔王と呼ばれるアノス・ヴォルディゴードが2000年後の世界に転生して無双するお話である。こちらは書籍が8巻出ている。全巻に伏線がいくつも散りばめられており、内容を深く読み込まなければ理解できない伏線も多い。無双するばかりではなく、4巻以降は確実に涙なしでは読むことができない程の壮大なストーリーが展開されるため、飽きることなく読むことができるだろう。
 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

皆様、こんにちは。
インターン生のH.Kです。

最終回となる本日はこちらを紹介します。

「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」
スティーブン・コヴィー 著

言わずと知れた超有名本ですね。
私は滅多に本を繰り返し読むということはしないのですが、この本は人生の節目節目で読みたくなるんだろうな、と感じている本です。

この本は著者のスティーブン・コヴィー氏が、大きな成功を収めた人々を研究し、その人たちに共通することを7つの習慣としてまとめている本です。
成功するため、幸せになるために必要な人間の基本が詰め込まれた、人生のバイブルとなるような本です。

今回も前回と同様、おすすめポイントではなく、この本を読んで私が感じたこと、気づかせてもらったことを3つ挙げたいと思います。

1.人として本当に大切なことを教えてくれる。
2.自分の人生に真剣に向き合うようにしてくれる。
3.日々の大切さに気付かせてくれる。

習慣と聞くと、何が思い浮かぶでしょうか。私は「歯を磨く」とか「早寝早起きする」など、実生活に関することが思い浮かびます。
なのでこの本を手に取ったときは、「実践的な身に付けるべき習慣」が書かれていると思っていました。
しかし、実際に読んでみるとそんな浅い内容ではなく、もっと人間の本質的な根っこの部分を習慣と呼んでいたのです。
私はこのことだけでまず、ハッとさせられました。
習慣が人を作るとよく言われますが、その習慣とは表面的なものではなく、その人自身の本質が決めているということに初めて気づかされたのです。
その上で成功するために必要な人としての本質は何か、ということが丁寧に書かれており、本当に人として大切なものは何かを教えてくれた本だと思っています。

また、人として大切なことに気づくことで、自分の人生についても考えるようになります。
自分はどう生きたいのか、死ぬときにどういう見送られ方をしたいのか、人生で何を成し遂げたいのか、ぼんやりとでも考えるようになります。
そうやって考えながら生きると、やっていることは変わらなくても前よりも人生が楽しく、可能性に満ちたものに思えてくるようになります。

そして、そんな風に意識するようになると良い意味での人生の焦りのようなものが生まれてきます。
人生をどう生きるか考えることで、日々をより大切にしながら過ごすことができるようになります。

そのようにして過ごしている人は何も意識せずに過ごしている人より、人生を楽しめる確率は高いと思います。
人生を豊かなものにするために自分が変わる第一歩として「7つの習慣」はうってつけの本だと思います。
是非読んでみてはいかがでしょうか。

さて、今回でこの企画は最後となります。
本の紹介は楽しんでいただけたでしょうか。
本は人生を豊かにしてくれる最もコスパの良いものだと思っています。
皆様にそんな読書の魅力を少しでも伝えられたのであれば幸いです。

読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。

サピエンス全史

皆様、こんにちは。
インターン生のH.Kです。

残すところあと2回となりました。
残り2回はボリュームのある本を紹介しようと思います。
本を読みなれて、読書が楽しくなってきた方は是非挑戦してみてください。

いうことで、本日紹介する本はこちらです。

「サピエンス全史」
ユヴァル・ノア・ハラリ 著
柴田裕之 訳

この本はこの企画で紹介している本の中で唯一、上下巻に分かれています。
著者の圧倒的な知識の量とそこから広がる洞察を基に、「ホモ・サピエンス」誕生からの壮大なストーリーが書かれている本となっています。
私たち「ホモ・サピエンス」がどのような歴史をたどり、どのようにして生態ピラミッドの頂点に立ち、現代の文明を築くに至ったのか、そしてこの先には何が待っているのか、一冊の本でここまで深く人類の歴史について洞察している本は他に類を見ません。

では、この本を読んで私が感じたことを3つ挙げます。
今までは本のおすすめポイントを挙げていましたが、この本はあまりにも壮大で人によって感じることが大きく違うのかな、と思うので私の主観で感じたことを書きたいと思います。

1.人間の本質を考えさせられる。
2.ニュースや世の中の動きを俯瞰的な視点で考えようと思うようになる。
3.人や歴史のことについてもっと知りたくなる。

「ホモ・サピエンス」こと私たち人類が誕生から現代の繁栄に至るまで、どのような歴史を歩んできたかが語られているこの本では、地球上で何故大した力を持たない人類がここまでの成功を収めることができたのか、というのが大きなテーマの一つとなっています。
そのような視点から私たちの歴史を紐解いていくと、様々な疑問が生まれてきます。
なぜ、人類だけがこんなに繁栄しているのか、何が他の動物との差を分けたのか、そもそも人類や生命とは何なのか、何を目的として生まれたのか、など。
こう考えると、疑問は尽きません。
歴史を知り、なぜそれが起きたのか、結果としてどうなったか、など歴史を紐解いていくと人間というものについて、より深い知識を得ることができると同時に、それ以上に分からないことが増えていきます。
そんな体験を人類の始まりからという壮大なスケールで、ユヴァル・ノア・ハラリさんの深い洞察を交えながらできるとても重厚な本となっています。

また、人類のすべての歴史という壮大なストーリーに触れると、いま私たちが過ごしている現代も、そのストーリーの一部だと感じることができます。
歴史がどうなっていくのかを予測するのは困難ですが、今起きていることがなぜ起きているのかを考え、今後はどんな方向性になっていくのかを考えることはできます。
その考え方をするのに必須なのが、今、目の前の現実を瞬間瞬間で捉えるのではなく、大きな歴史の一部であると捉える視点です。
この本は、そういった視点を与えてくれる本の一つだと思います。

そして、この本は、いくら上下巻に分かれるほどのボリュームとはいえ、人類誕生から現代までの250万年という壮大な歴史をまとめている本なので、当然ながら重要なことや抽象度の高いことが多く書かれており、詳細まで書かれていることはほとんどありません。
なので、この本を読んで歴史を知ることの面白さを体験すると、日本史などの身近な歴史や人について知る学問について、もっと知りたくなってきます。
そして、それらのことを学んでいくとさらに知りたいことが増えていく、という好循環が生まれてきます。
とても長くて難しい本ですが、学ぶ楽しさやきっかけを与えてくれる本当に良い本だと思います。

人類はかつてないほどの変化の速い時代に突入してきています。
そんな今だからこそ、今一度人類とは何か、どこから来たのか、その歴史を振り返ってみるのも良いのではないでしょうか。
「サピエンス全史」はまさにそんな体験をさせてくれる良書です。
是非読んでみてはいかがでしょうか。

次回はいよいよ最終回です。
最終回を飾るのは「7つの習慣」です。
本当の幸せ、成功を掴みたい人へのバイブルです。
お楽しみに!

マーケット感覚を身に付けよう

皆様、こんにちは。
インターン生のH.Kです。

紹介する本も残すところあと3冊になりました。
今日紹介する本はこちらです。

「マーケット感覚を身につけよう」
ちきりん 著

この本は、今まで紹介してきた本とは少し毛色が違います。
今までの本は、世の中のことについて知るための知識を教えてくれる内容が多かったのですが、この本は世の中のことを考えるための思考のツールを教えてくれる本となっています。

では、この本のおすすめポイントを紹介していきます。

1.新たな視点、考え方が身につく。
2.自分の周りにある可能性に気づくことができるようになる。
3.本を読みなれていない人でも読みやすい。

ちきりんさんはこの本の中で、これからの時代はどんな人でも、「マーケット感覚」を身につける必要があると言っています。
この「マーケット感覚」こそが、この本で身につく新たな視点、考え方の根幹となります。

では、「マーケット感覚」とは何なのでしょう。
一言でいうと「もの・サービスの価値を見出す能力」だと思っています。

例えば、流木ビジネスを考えてみてください。
砂浜に打ち上げられた流木を拾い、インテリア等にして売るビジネスのことです。
その流木は、もとは砂浜に落ちていただけであって、誰でも拾うことができました。
しかし、大半の人は気にも留めず、あるいはちょっといい雰囲気になってる時のベンチ代わりに使うくらいで、拾って売ろうなんて思いつきません。
しかし、ある人が見ればその流木も、普通の木にはない風合いと唯一無二の形で、インスタ映えやオシャレインテリアに使える極上の素材に見えるのです。
こうして、普通の人が見落としていた流木の価値に気づき、タダ同然で手に入れた流木に値段をつけて売る、というビジネスが始まったのです。

このような、普通の人が気づかないようなモノの「価値」に気づく能力に必要なものが「マーケット感覚」なのです。

また、「マーケット感覚」は新たに価値を見出す以外にも、既存のもの・サービスを考える上でも役に立ちます。

ここでまた例を出します。今回はこの本に載っている例を使います。
ANAの競合を考えてみてください、と言われたら、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
まず、同じ航空業界のJALやLCC各社、エミレーツ航空や大韓航空等の海外の航空会社も考えられます。
同じ輸送手段という点で考えると、新幹線や電車、夜行バス等も競合と考えられます。
ANAは運輸事業やホテル事業もやっているので、物流企業や他のホテルも競合ですね。

などと考えていくと、同業他社の大手企業が思い浮かんできます。
ではここで、視点を変えてみましょう。

ある男性が会議に出席するためにANAの飛行機を使って移動していたとします。
しかし、会議のために毎回飛行機に乗って遠くに行くのは疲れてしまいます。
「そうだ、いっそビデオミーティングにしたら良いんじゃないか」
男性は思い立ち、会社に提案をしました。
実際にビデオミーティングにしてみると、一つの場所に集まって会議するのと遜色なく会議を行うことができました。
「なんだ、いちいち飛行機に乗って移動していたのがバカみたいだ」
こうして男性が会議のためにANAを利用することはなくなりました。

この場合のANAの競合はどこだったのでしょうか。
それは、ビデオミーティングのサービスを提供しているIT企業です。
つまり、この男性にとって、ANAを利用する価値とは「遠方の人と情報や意見の交換ができるようになる」ことであって、「遠くに早く移動できる」ということではなかったのです。

このように、現場で実際にサービスを利用している人が、何に価値を感じて利用しているのかを考えることで新たな視点、考えが生まれてきます。
この考え方・視点を得るのに必要なものが「マーケット感覚」なのです。
少しは、「マーケット感覚」とは何か、掴めていただけたのではないでしょうか。

この「マーケット感覚」という概念を知ると、世の中のちょっとしたことにも価値を見出そうとする考えが生まれます。
自分が普段やっている何気ないことが、誰かにとっては有用なんじゃないか、あのサービスを使っている人はこういう価値を求めているから、こんなサービスがあったら刺さるんじゃないか、などと考えることができるようになります。
「マーケット感覚」に基づいた考えができるようになれば、仕事にも生かせるし、キャリアを考える上でも有効な考えが出てくるのではないかと思います。

ただ、言うは易し行うは難し。
そうそう「マーケット感覚」を身に付けるのは容易ではありません。
しかし、実践してみようとすると難しい概念ではありますが、それを誰にでも読みやすく、理解しやすく書いてあるのがこの本の良いところです。

ちきりんさんは、ちきりん名義で本を出すときは「自分の小学生時代に伝えたいこと」を書かれているそうで、文章もとても分かりやすいものにしてくれています。
「マーケット感覚」を身に付ける、まではいかなくとも、それを知っている、というだけで大きな効果があると思います。
是非、読んでみてはいかがでしょうか。

残り二冊は長めの本を紹介します。
本を読みなれている人が読むのをおすすめします。

ということで、次回は「サピエンス全史」を紹介します。
ホモ・サピエンスが誕生してから今に至るまでの歴史を総ざらいします。
なぜ、人類はここまで文明を発展させることができたのか。
著者の知識の広さ深さ共にボリューム満点の本となっています。

お楽しみに!

僕は君たちに武器を配りたい

皆様、こんにちは。
インターン生のH.Kです。

今日は5冊目の紹介です。紹介する本はこちら。

「僕は君たちに武器を配りたい」
瀧本哲史 著

この本は技術発展による急速なグローバル化や情報化社会の到来が日本にもたらした影響とは何か、その変化の中を生き抜くためには何が必要かを、教えてくれる本です。
著者の瀧本さんは京都大学で「起業論」や「交渉学」を教えていた方で、大学生を中心とした若者向けのメッセージが込められた本を多く執筆しています。
この本もその例に漏れず、これから社会に出る若者に向けた本となっていて、瀧本さんの言葉を借りると、「非情で残酷な日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめ」となっています。

私がこの本をおすすめしたい理由は3つあります。

1.世界で起きた変化とそれが自分たちにもたらす影響を教えてくれる。
2.変化していく世界の中で、生き抜くために必要なことを教えてくれる。
3.読者を鼓舞してくれる表現が多く、モチベーションが湧いてくる。

まず最初に、冒頭で書いた「非情で残酷な日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめ」とは何か、と思う方も多いのではないでしょうか。
「非情で残酷な日本社会」という言葉にそもそも違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。日本は先進国であり、日本ほど治安が良く社会保障制度が充実した国は世界を見渡してもそうそうありません。多少、息苦しさを感じることもあるかもしれませんが、「非情で残酷」という表現には疑問が浮かびます。

では、「非情で残酷な日本社会」とは何を意味するのでしょうか。
それは、私の解釈で一言で表すと、「技術発展による急速なグローバル化と情報化社会の到来によって、個の実力と努力で格差が決定づけられる資本主義社会」だと思っています。
瀧本さんはこのような社会を本の中で「本物の資本主義」と表現しています。

終戦から高度経済成長期を経て先進国の仲間入りを果たした日本は、「社会主義的な資本主義」で大きく成長したといわれています。政府、銀行、企業が一体となって成長を推し進めていく、という形で社員の待遇を厚くし、定年まで働いてもらい老後の面倒を見る、という約束のもとで、いわば国民全員で一丸となって国を成長させていく、というシステムで日本は成長してきました。
新卒で入った会社で勤め上げ、転職をするのはあまり良しとされない、といったことから「社会主義的な資本主義」という表現をされています。

それが、技術発展によるグローバル化と情報化社会の到来によって、多くの商品、技術、サービスがコモディティ化していき、新卒で入った会社に一生面倒を見てもらうということは実質的に不可能になりました。
優秀な人材を企業が取り合うようになり、国内だけでなく海外も競争相手となる時代となり、実力や努力が格差に直結する時代になったのです。

「非情で残酷な日本社会」という表現はこういった理由からきていたのです。では、その中を生き抜くための「ゲリラ戦」とは何でしょうか。
「ゲリラ」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。私はベトナム戦争が思い浮かびます。あまり詳しくはないのですが、強大なアメリカ軍を打ち負かすことができた要因の一つとして、森林での「ゲリラ戦法」が挙げられるのをよく耳にします。
ここで、「ゲリラ」の意味を調べてみましょう。

(以下Wikipediaより引用)
ゲリラ(スペイン語: guerrilla)は、ゲリラ戦(遊撃戦)と呼ばれる不正規戦闘を行う民兵またはその組織のこと。ゲリラ戦とは、予め攻撃する敵を定めず、戦線外において小規模な部隊を運用して、臨機応変に奇襲、待ち伏せ、後方支援の破壊といった、攪乱や攻撃を行う戦法、またはその戦法が用いられた戦闘を指す。類似用語はパルチザン、レジスタンス、遊撃隊など
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%AA%E3%83%A9)

要するに、「自由に動き回る小隊」のようなものですね。
では、資本主義社会における「ゲリラ戦」とは何なのでしょう。
再び私の解釈で申し訳ないですが一言でまとめると、「組織にこだわらず、強力な仲間と柔軟に動きながら、自分からたくさん仕掛けていく生き方」だと思っています。

「本物の資本主義」の到来によって「非情で残酷な日本社会」となってしまった今、組織に依存するのではなく、組織に属しながらも広いコミュニティを持ち、自分の武器を磨きながらチャンスがあれば積極的に仕掛けていく生き方が必要となってきます。その生き方を「ゲリラ戦」と表現しているのです。

さて、ここまで私の稚拙な説明が続いてきましたが、それでも身近に感じることは多いのではないでしょうか。例えば、転職や独立、起業といった動きは今では当たり前になっています。大企業ですら副業を認めてきており、中年の社員に自主退職を求めていたり、40歳を定年にするなんていう話もあります。
「非情で残酷な日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめ」、読んでみたくなってきませんか。

でも、そんな内容の本読んだら絶望感が増しそう、不安が大きくなるだけになりそうと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この本のさらに良いところは、瀧本さんの文章が魅力的で、自分の内側から熱いものが込み上げてくるような感覚にさせてくれるところにあります。
世の中のことをバッサリと切る痛快でストレートな表現や、「君ならできる」と励ましてくれるような文章が多く、知識も得られて、自分のモチベーションを高めてくれる一冊になっています。
是非、読んでみてはいかがでしょうか。

次回は、ちきりんさんの「マーケット感覚を身に付けよう」です。
どんな仕事にも役に立つ「マーケット感覚」とは何か、どう身に付ければよいのか、といったことが書かれています。
新たな視点を得られること間違いなしの一冊です。
お楽しみに!

金持ち父さん貧乏父さん

皆様、こんにちは。
インターン生のH.Kです。

4冊目の紹介となる今回はこちらを紹介します。

「金持ち父さん貧乏父さん」
ロバート・キヨサキ 著
白根美保子 訳

この本は、世界で最も売れているビジネス書の一つです。
世の中のお金に関する考え方に大きな影響を与えた本で、お金について、会計学について学べる入門書です。

この本のおすすめポイントを紹介します。

1.人生における「お金」との付き合い方を教えてくれる。
2.豊かな人生とは何かを考えさせられる。
3.ストーリー調で書かれているので小説のように読める。

人生において、「お金」はとても重要な要素です。
「お金」をたくさん持っていて人生を謳歌している人もいれば、「お金」のために必死に働いている人も、「お金」のせいで身を亡ぼす人もいます。
「お金」とはそもそも何なのでしょうか。どのように向き合い、利用していけばよいのでしょうか。
こんなにも人生を左右するような重要な要素なのに、「お金」について真剣に考えたことのある人、勉強したことのある人は多くありません。
現代社会に生きている限り、「お金」と無縁の生活を送ることはできません。
そんな身近で大きな役割をになっているのに、正体のわからない「お金」について、教えてくれるのがこの本です。

この本の中で語られている、常識が覆るような教えの例をいくつか挙げたいと思います。
・持ち家は資産ではない。
・豊かになるのにお金をたくさん稼ぐことは必要ない。
・お金のために働くのではなく、お金を自分のために働かせる。etc..

いかがでしょうか。
そんなことないだろう、と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にこそ是非読んでいただきたい本です。

この本の中には、ある人物二人が対比されています。
一人は、ロバート・キヨサキさんの実の父で、州の教育機関で何十年も働き、年を追うごとに給料は上がるものの自由な時間は減っていき、最後には上層部と衝突し仕事を失い、何とかお金をやりくりしながらも最期は細々となくなっていきました。
もう一人は、ロバート・キヨサキさんの友人のマイクの父親で、彼は若いうちから自分の事業を立ち上げ、投資をしていき最後はハワイ一のお金持ちとなり、豊かな暮らしを手に入れました。
本の中では前者を「貧乏父さん」、後者を「金持ち父さん」と呼んでいます。
この二人のうち、「金持ち父さん」がとびぬけて優秀だったり、「貧乏父さん」の方が不真面目であったりしたわけではありません。
どちらも、勤勉で誠実な人物でした。
それなのに、「貧乏父さん」は年を追うごとに生活が良くなるわけでもないのに忙しくなり、「金持ち父さん」は時間の自由が増えていき、お金も増え豊かになっていきました。
おまけに、「貧乏父さん」は給料が安い会社で働いてたわけではありません。世間的に見ても裕福な家庭と呼ばれるくらいには給料はもらっていました。

高い給料をもらって、真面目にコツコツ働いていても必ずしも幸せになれるとは限らない。
そもそも幸せとはどういう状態なのか、どうやって掴むものなのか。
豊かさとは何なのか、お金だけで手に入るものではないのか。

この二人のストーリーの対比を読むだけでも、人生の「豊かさ」について色々と考えさせられます。
それは、人生を見つめなおす良いきっかけになるのではないでしょうか。

それでも、「お金」の話って数字が出てきそうで難しそう、と思ってしまう方もいるのではないでしょうか。
安心してください。この本では難しい数字の話などは出てきません。
ロバート・キヨサキさんが「金持ち父さん」「貧乏父さん」の二人から学んだ「お金」に関する重要な概念や哲学、考え方がストーリー調で書かれているので数字に苦手意識がある方にも読みやすい本となっています。

「金持ち父さん貧乏父さん」はシリーズ化しており、「お金」に関する知識をたくさん発信していますが、この本はその最初の入門書です。
能力に差があるわけでもないのに、お金持ちになる人と貧乏になる人は分かれたりします。
何がその差を分けているのでしょうか。
色々な要素があると思いますが、私が思うに、「お金」に関する知識を持っているかいないかは大きな要因になると思います。
人間皆誰でも、お金に振り回されるような人生を送りたくはないですよね。
そうならないためにも、まずは、この入門書だけでも手にとってみるのはいかがでしょうか。

次回は、「僕は君たちに武器を配りたい」を紹介します。
日本に到来している「本物の資本主義」の世界とは何か、その中で生きるには何が必要か。
「個」の時代の生き方の指南書です。
お楽しみに!