他国における情報教育の導入と背景(北米)

皆さんこんにちは、インターン生の岩崎です。
前回の記事では国内においてのプログラミングについての導入背景や子供たちがどのような反応を示しているのかといった内容でした。
今回は主に北米の各国で導入されているプログラミング教育とその背景について調査した内容をまとめてみました、今回参考にさせていただいた資料はこちらです,
「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」(文部科学省・情報教育指導力向上支援事業 H26)

それではまずはEU離脱で世界を揺らがせたイギリスのプログラミング教育に関してですが,イギリスの初等教育から中等教育まで「Computing」という科目が導入されておりCS(Computer Science)・IT(Information Technology)・DL(Digital Literacy)の 3 分野で構成されています。インターネット上でのマナーや利用上の注意などを含むDLとは異なりアルゴリズムの理解,プログラムの作成とデバック,コンピュータネットワークの理解などに重点を置いたCSの分野が導入されています。2013年まで導入されていた「ICT」という科目ではCSに関する分野についての学習が行われていないと政府内や産業界からしてきされ2013年9月よりカリキュラム内容を変更し「ICT」は「Computing」へと教科名が変わったという背景があります。ただし現在取り上げれている問題として「ICT」より専門的な内容を含む「Computing」では教員が不足しているといった問題があるようです。

続いてエストニアに関してですがそもそもエストニアという国自体が私たちにはなじみがない印象をうけますね,エストニアは欧州では外国のIT企業の進出も多くソフトウエア開発が盛んな国として有名です。デジタル社会のロールモデルとして多くの先進国が注目しています,日本でも去年全国民に公布となったマイナンバー制度のもととなる15歳以上の国民が持ち歩くことを義務付けられ手いるIDカードの公布なども先駆けて行われています。
参考 (wikipedia エストニア H28)
   (wired デジタルガヴァナンス最先進国エストニアに学ぶ「これからの政府」とわたしたちの暮らし H25

ではプログラミング教育の分野の現状はどうなっているのか、エストニアでは2012 年 9 月に”ProgeTiiger” というプログラミング教育推進プログラムが開始された。これは1-12 年生を対象に全ての公立学校でプログラミングの授業を選択できるようにすることが目標とされ、教員の育成や教材の提供が行われました。
“ProgeTiiger” が導入された背景として「エストニアの企業がプログラマーの確保に苦戦しているということ」があげられます。
現在プログラミング教育の導入・実施については学校及び指導者の判断に委ねられている様で、
現地での調査によると、プログラミング教育を実施している初等教育の一部では、選択教科である「Informatics(Informaatika)」の中でプログラミングが扱われており、ロボットプログラムやゲームプログラムを用いて、プログラミングに興味を持たせる活動に重点を置いている学校が多いらしいです。
一部の高等学校では、Scratch、Python、Java などを用いてプログラミングを学ぶ授業は選択科目として設置されているが指導者についてはプログラミングの専任教員がいる場合と、数学など他教科の教員がプログラミングを教える場合があり特にロボットプログラミングに関しては、教員の他、大学生や保護者、企業などのボランティアが指導することもあるようです。

スウェーデンでは、義務教育(基礎学校 9 年間)では ICT は他の教科の学習用のツールとして教えられているが、プログラミング教育は導入されていない。2011 年 7 月施行の「スウェーデン新教育法 2011」の下に、教育庁による大規模な学校制度改革が行われ、上級中等学校では新しいカリキュラムによる 18 のナショナルコースが導入された。9つの大学進学準備コースと 9 つの職業訓練専門コースがあり、職業訓練専門コースの中で教「Programming」が指導されています。
指導者の養成・教育については、政府はオンラインプログラムを導入して教育者側の育成に対応している様です。
学校への プログラミング教育導入の背景は「スウェーデン新教育法 2011(The New Swedish Education Act of 2011)」の下に教育庁による学校制度改革があり上級中等学校の専門コースにのみプログラミング教育が導入されました。

上記で挙げた欧州3ヶ国ではそれぞれにプログラミング教育の導入時期は2010年代前半でありここ最近の出来事であることに違いありません。スウェーデンでは高等教育になるまで導入していないことが現状ですがやはり教育者の確保または教育といった部分が共通の課題であるということが分かります。これは教育における世代間の差異化が原因だといえます。IT技術や身の回りの環境の変化が著しい近代だからこそ起こる現象でありIT人材の育成こそまずプログラミング教育導入における第一ステップだと私は考えます。

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小学校でのプログラミング教育

みなさんは小学生のころからパソコンに触れていましたか?
自分が初めてパソコンに触れたのは小学校3年生のころ自分専用のパソコンを父から与えられた時でした、もちろんゲームで遊ぶ程度しか使用用途がなかったのですが…
現在のコンピュータの普及率75%を超え、高機能なスマートフォンやタブレットの普及率も急速に伸びています。(総務省 H25)http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h25/html/nc243110.html

そんななか今年4月に文部科学省が小学校でのプログラミング教育の必修化を検討すると発表しました、これはIT人材やセキュリティ人材の不足化の懸念(経済産業省 H28)などが背景にありますが私たちがあまり経験しなかった新しい分野の教育に子供たちはどのような反応を示すのか?
http://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160610002/20160610002.pdf

文部科学省が委託しプログラミング教育の実践を試験的に行った社団法人ラーンフォージャパンの公開しているガイドをみると1年生ではタブレットを利用して自分の描いた絵を動かしてみるという単純な内容であり、自分の作った成果物を友達に発表しあってアイディアを共有することに楽しみを感じるようです。

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また4,5,6年生で実施したロボットへのプログラムのコーディングでは三人1グループでロボットの組み立てや毎回与えられる課題(タイヤを使わずにロボットを動かす,カラーセンサーやアームを用いて災害時を想定した人名救助を行うなど)を仲間と話しあいながら解決するような授業を展開しているようです。

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(ラーンフォージャパン H26)http://jouhouka.mext.go.jp/school/pdf/programing_guide.pdf
この様に子供たちは自分たちで論理的に考えることと、考えたことについてお互いに話し合うことつまりはコミュニケーションの大切さも学んでいくということがあわせて重要になるのではないかと私は思います。
コミュニケーション能力はどの年代であっても欠かせないスキルであり私の大学でも座学中心ではない討論形式で課題を解決するアクティブラーニングを取り入れた授業も多くあります。しかし自分の意見を完結にわかりやすくメンバーに伝えることはなかなか容易ではありません、なので理論的に考えることの教育とコミュニケーションをとる教育の掛け算は今後の人材の教育の革新につながる可能性を秘めている私は考えます。

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