マンガの描き方~デジタル編~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
とうとう最終回です。伝え切れなかったことも沢山ありますが、今回は私にとってのマンガとはどのような存在かについてお話しようと思います

マンガは基本エンターテイメントです。ルーヴル美術館ではマンガが新しい芸術として認定されたそうですが、それはエンターテイメントの上に絵の綺麗さや構図のすばらしさなどの芸術性が上乗せされているだけで、マンガ自体は芸術ではありません。そこと勘違いして自慢げに語っている人もいますが、私は違うと思っています。

マンガとはもともと人を楽しませるものです。美術品は人を楽しませるためだけに作っているものではありません。権力だったり事件だったり神話だったり、なにかもっと重要なものを伝える役割があります。しかしマンガは基本的には違います。

マンガは面白くないと誰も読んでくれません。「一ページごとに一枚絵を載せてなんとなくストーリーになっている」では絵本です。マンガにはもっと複雑な要素が絡み合い、時に絵で感情を表わしたり、説明を分かりやすくしたりなどの表現方法をしっかり使い分け、効果的に配置してこそおもしろい「マンガ」が描けるのです。

キャラクター、ストーリー、絵、そのバランスが取れていないものは素人作品とみなされます。逆にマンガの面白ところは、そのバランスさえ取れていれば絵が下手でも大丈夫なところです。
アニメにもなった「ONE PANCHI MAN」ですが、原作はネットのHPでこっそりマンガを描続けたONE先生の「ワンパンマン」です。ONE先生のすごいところはお話がとても面白いところです。そのおかげで徐々に人気が上がり、「モブサイコ100」では本人が作画を担当して、単行本も出てアニメにもなりました。(とても豪華な声優陣でした!面白いので是非)
しかしONE先生は絵が上手いわけではありません。普通に子供が見たら「へたくそー」といわれてしまいそうです。しかし、この絵でも「面白い」のです。それはつまり、絵とストーリーのバランスが取れていることになります。

女の子が沢山出ているすごいほんわかした内容のマンガで、ドスのきいた劇画調作画では人気が出ないと思います。そういったギャップが売りのものであるならばありですが、それをネタにし続けることは難しいですし、モブキャラを含めた全部のキャラクターをその画風にするとなると、主人公の特徴でもなくなるので、面白くないかと思います。

マンガはエンターテイメントなので、読者を飽きさせてはいけません。でも読者によりすぎてもいけません。
とても難しいことですが、自分の描きたいもの、面白いものを描いて尚且つ読者にも分かりやすくしないといけません。
そのためにはとりあえず物事をしっかり知る事です。知識がなければ面白い発想も生まれませんし、設定も作れないのでマンガを書く事が難しくなると思います。

マンガを描くにあたって大切なことは、人と関わることも大切です。いろんなタイプの人間を知る事で、自分以外の考え方を知れますし、作品がもっと深くなることもあります。世界が狭い人の描くキャラクターは同じようなものばかりで、最悪の場合口調も知能指数も性格も考え方も全く同じになります。そんなキャラクターたちがなにやら話しているだけもマンガなんて身の毛もよだつ面白くなさです。
マンガは会議室で展開するのではなく、現場で展開するのです。ただ話をしているだけのマンガは十中八九失敗します。アクションを起こし、心を動かしたキャラクターはとてもよいものになるのです。

ここまで偉そうに語ってきましたが、私もまだまだ修行中の身です。これを読んで「何言ってんだこいつ・・・」と思う人もいるかもしれません。
しかしこれは私が大学でマンガを学んで得た答えです。ただなんとなくでマンガを描いていた頃とは格段に上手くなりましたし、みんなにも楽しんで読んでもらえるものができたと思います。

最後になりますが、もしこの記事を読んでマンガ制作に興味を持った人が少しでもいたら嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました!またどこかでお会いしましょう!

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

マンガの描き方~デジタル編~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
9回目ということで、今回はマンガのデジタル表現についてお伝えします。

近年漫画家の先生たちの中でも、すべてアナログで書いているという人は一割程度になってしまったと言われます。
では他の人達は線画もデジタルでやっているのかというとそうでもありません。
線画だけアナログで、トーンやベタをデジタルでやる人もいます。もちろんすべてデジタルの人もいますし、そのスタイルは漫画家さん一人ひとり違います。
私の通っている東京工芸大学マンガ学科の先輩には、下書きをアナログで原稿用紙にかいたあと、Gペンを使ってキャラクターの外側の輪郭だけ描いてからスキャンしてから、パソコン上で中をペン入れするという謎の作業をしている人がいたそうです。謎ですね・・・

マンガを描くといっても何のソフトを使えば良いのか分からないですよね。線画に関してはアナログでもデジタルでも代わりは無いので、今回はPhotoshopでの線画を取り込んでから仕上げまでをお伝えしたいと思います。

まず用紙設定です。新規をクリックして新しい用紙を作っていきます。いじるのは以下のところです。
プリセット:日本標準用紙
サイズ:B4(JIS)
解像度:600 pixel/inch
カラーモード:グレースケール 8bit
これでOKを押したら基本的な設定は終了です。ここで注意して欲しいのは、この用紙にはマンガ原稿用紙のガイド線が無いことです。不用意にコマの形を書いたりなどをしないようにしましょう。(面倒な人は作ってしまうほうが良いかもしれません)

アナログ線画のスキャンの時にも以下の設定をして下さい
解像度:600 pixel/inch
カラーモード:グレースケール 8bit

この二つが一致しないと作業に入れません。

線画をスキャンしたらさっき設定した用紙に張り付け、上のバーの「イメージ→色調補正→明るさコントラスト」で用紙を白黒分かりやすくします。
そうしたら上のバーの「イメージ→モード→モノクロ二階調」を押し、アンチエリアスが無い状態にします。これで線画のデジタル化完了です。

こんな感じになっているはずです
なぜアンチエリアスがいらないのかというと、印刷時に薄い色が出ないので線が不安定だからです。あと普通にこの後編集する時に困ります。600も解像度があるので、アンチエリアスがなくても滑らかな線に見えるのでご心配なく。

まずベタを塗ります
このあとにトーンを張りますが、トーンは実はPhotoshopで作れるのです。

今回は例として黒の20パーセントの薄さでトーンをつくろうと思います
グレーのものを「イメージ→モード→モノクロ二階調」でモノクロに変換する際、解像度と種類を入力するところがあります。
解像度 出力:600 pixel/inch
種類 使用:ハーフトーンスクリーン

これに設定しOKを押します。するとハーフトーンスクリーンのプロパティ的なものが出てきます。そこを
線数:60
角度:45
網点形状:円
にすると、

丸いドットのトーン画家完成します。
線数を変えてみたり、網点形状を変えてみるとまた違ったトーンが作れます。
ちなみににこれをグラデージョンでやるとグラデーションのトーンが作れます。ピクセルをロックし、乗算レイヤーにしておきましょう。

作ったトーンはモノクロ二階調では編集が出来ないので、モードをグレースケールに戻し、「選択範囲→色域指定→選択→ハイライト」にしてからOKを押すと、ドットじゃない白いところが選択されます。これを消すと、後ろが透明のスクリーントーンが出来ます。
これをB4用紙全体に張って使う人と、先に色をおいて置いて、それを新規で作った同じ設定の用紙に張り付けてトーンを作って持ってくる人もいます。
全体に張ると、白で塗れば消えるし、黒で塗ればまたトーンが塗れるので、とても便利な反面、データが重くなります。

こんな感じになりました。上手くトーンを活用してマンガを仕上げましょう。

このようにバックに張って1~3pxの鉛筆ツールで削ると雲が出来たりします。

このようにしてデジタルで絵を仕上げていきます。
自分の絵が完成していく感じがして楽しい作業になります。

読んでいただきありがとうございました!また次回も読んでくだされば幸いです。

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マンガの描き方~コマ割り編~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
8回目とということで、今回はコマ割りについてお伝えします。

1ページの中でシーンとシーンを分ける囲いをコマと言います。これは変幻自在で、一本線のみの場合や。丸かったり台形だったりします。
このコマをどう配置するかで読者に与える印象はぜんぜん違います。

しかし、コマ割りに正解はありません。こうしなければいけないという制約もありません。右上から左下まで順番に読めれば良いし、分かりやすければ良いのです。
プロの漫画家さんも読んでいて飽きさせないように、盛り上がるところをもっと盛り上げるように気にしているだけなのです。

しかし、お話作り同様、絶対ではないもののある程度の法則はあります。
大きいコマはその見開きで目立たせたい時に使うことや、そのシーンに合わせたコマの形を選ぶなどはこの法則に入ります。
たとえば、主人公がとても重要なことを言うのに小さいコマではいまいち盛り上がらないし、それが重要なのかもわかりません
以下のマンガをご覧頂きましょう。

一ページに無理やり詰め込んだ感じがしますし、どこが見せ場なのか分からないと思います。このシーンでは、男の子が「お、俺はかわいいと思う!」という言葉を言うことで、女の子の心境が変わるというところを描きたいとしましょう。すると、目立たせたいコマは三コマ目になると思います。これを大きくしましょう。するとこうなります。

「おお!男の子やるじゃん!」と思ったと思います。見やすくなったし、なにより男の子のセリフが説得力の高い重要なものだと認識できるようになったと思います。これだけでもぜんぜん変わるのですから、コマの構成はとても重要だということがよく分かると思います。
最後の女の子の「ありがとう」というセリフも重要度が高いです。なので、こんな小さく描かず、もっと大きいコマで次のページに持っていくことにしました。このように、一ページに入れられる情報量は意外と少ないのです。極たまにDETHNOTEのように、セリフが画面を埋め尽くしているマンガもありますが、それは特殊な例です。(説明の部分なので、話の本筋や人間の感情に関係ない部分なのでああやっているのかと思います。)素人が真似すると収拾がつかない読みづらいマンガになります。「セリフは短く、コマは割り過ぎない」を心がけましょう。

本当に重要な盛り上がるシーンは見開きで描く事もあります。
見開きとは、マンガを開いて左右のページにまたがって大きな1コマにする事です。
バトルマンガでは必殺技を決めたところに使われたり、少女マンガでは告白のシーンに使われたりなど、とても重要でなおかつとても盛り上がるシーンに使われます。これがあると、マンガ全体のメリハリがつくので、読者のテンションも上がります。
日常系のほのぼのマンガではあまり見られませんが、日常系でもコマの大きさに違いはあると思います。

コマ割りは難しいですが、マンガ学科の伊藤剛教授というコマ割りについて研究していらっしゃるせんせいがいるので、その書籍をよんでみると、もっと他の技法が載っていたりしてとても面白いと思います。
千里の道も一歩から、コマ割りの研究も一歩ずつです。

読んでいただきありがとうございました!また次回も読んでくだされば幸いです

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マンガの描き方~マンガ似顔絵隊~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
7回目とということで、今回は私がキャラクター作りの参考のために入っている団体の「東京工芸大学マンガ学科マンガ似顔絵隊」についてご紹介します。

マンガ似顔絵隊は今年で結成10周年をむかえました。これを讃えられ、東京工芸大学同窓会から賞をいただきました。
活動範囲も広がり、厚木キャンパス周辺地域や、川崎、鎌倉、南足柄、東京各地でイベントやお祭りに出店しています。

似顔絵といってもプロの方が描く一部分を大きく誇張するカリカチュア似顔絵ではなく、「もしこの人が自分のマンガの中に入ったらこんな感じになる」という発想の元に描く、”マンガ似顔絵”というものです。
隊員の画風もそれぞれで、筆でかく人もいればマジックペン一本で描く人もいます。稀にですが色鉛筆や水彩でフルカラーで描く人もいます。空いているときは絵柄が選び放題なので、お気に入りの隊員にかいてもらえます。
制作時間は人によりますが、大体20分程度です。私は筆が乗ると10分でかけたりします。すごい先輩には「30秒似顔絵」というじっくり相手の顔を観察してから30秒で描いてしまうという人もいます。
イベントによりますが、平均一枚500円ほどで出店させていただいています。一枚に二人なら600円、3人なら700円と百円追加で人数が増やせます。二枚買うより断然お得ですね。たまに「全員に描いて欲しい」といって人数分買って行く方もいます。その時はみんなでわいわいし競争しながらかけるのでとても楽しいです。

似顔絵隊ではいろんな年代の方を書く事になるので、顔を自分の絵柄でどう表現するかを体得したり、キャラクター作りに役立てています。また、話をしながら書くので、コミュニケーション能力の育成ができますし、ジェネレーションギャップに驚いたり、いろいろなためになる話やネタが入ってきます。
子供から話を聞くと、自分が大人になったって感じます。私の子供の頃はスマホも無いしタブレットもないので、いまの子が「スマホでパズドラやってるよ」とか「Youtubeみてるよ!」といわれると私の子供の頃はネットよりもテレビゲームやDSが流行ってたなあとかおもいだしたり、たった10年年が違うだけでかなり違います。
逆におじいさんに「わしの時代は・・・」とか語ってもらうと中々興味深い話が聞けたり、第二次世界戦争の時代からまだ100年もたってないことに少し驚きます。
似顔絵隊に入って一番驚いたのは赤ちゃんの成長速度です。お恥ずかしながら、私の親戚にも自分より年が下の子がいないので、赤ちゃんというものを身近に見たことがありません。生まれた時から髪の毛はあるのかどうか、いつごろ立って歩けるのか、いつごろ言葉を覚えるのか・・・そんな些細なことも私は知りませんでした。なので、(割と大きいし1歳くらいかな)と思って「何歳ですか?」と聞いたら「まだ6ヶ月なんです」といわれてびっくり!赤ちゃんの成長ってそんなに早いの!?と驚きました。そして赤ちゃんがいる夫婦は大体幸せオーラがすごいです。こちらが見てて微笑むくらい幸せオーラが出ています。そして赤ちゃんはかわいいです。

大学にいると同年代くらいか、話しても教授たちとしか話さないので、こういった経験はとても貴重です。
似顔絵隊に似顔絵以外の依頼が来たりもするので、思わぬ収穫もあったりします。
私は清川村のマスコットキャラクターを公式絵にするという経験をさせて頂きました。「きよりゅん」かわいいので是非検索してみてください。

もしイベントで似顔絵隊をみかけたら是非お立ち寄りください。
読んでいただきありがとうございました!また次回も読んでくだされば幸いです。

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マンガの描き方~キャラクター編~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
6回目とということで、今回はキャラクターデザインについてお話したいと思います。

前回はキャラクターの内面を書きましたが、今回は外見です。

キャラクターに大切なのは覚えてもらえる外見ということです。
主人公がモブキャラと混ざっても分からないようなデザインしてしまうと、読者はどうしても読む気が起きなくなります。
主人公が普通という設定をあえてつけていないのであれば、なにかそのキャラクターだと分かる特徴をつけましょう。

たとえば、「いつも花の髪飾りをしている」や「目つきが悪い」だけでも特徴になりえます。シルエットでも分かるくらい見た目に特徴があると、読者は、街中でみても「あ。○○だ!」となります。頭に残るキャラクターは作者の絵ではない二次創作でも特徴が出るくらいに大きな特徴があります。

ですが、だからといって頭ごなしに特徴をつけてはいけません。ちゃんとキャラクターに沿った特徴をつけなければならないのです。
たとえば、シャイな性格のキャラクターがとても開放的な服を着ていると違和感があります。そういうキャラ設定があれば良いのですが、普通そのキャラが服を買いに行って買ってくる服ではありません。そこで違和感をもたれると、読者はそこが気になってしまい作品に集中できなくなったりします。
シャイなキャラクターならもっと着込むでしょうし、開放的なキャラクターなら人目を気にせず大胆な服を着ます。そのキャラがどんな服を好んで着るかを考えてからデザインしましょう。

服と性格のマッチングも大事ですが、キャラクターの顔を魅力的にすることもとても重要です。
年齢や体格によって顔もかなり書き方が変わりますし、顔は人によってかなり違います。
丸顔の人もいれば四角い顔の人もいます。目が大きい人もいるし口が小さい人もいます。それらの書き分けがばっちり出来ると魅力的なキャラクターができますし、キャラクター同士の外見も引き立ちます。大体同じような体格で同じような顔のキャラクターばかりでは読者も混乱しますし、つまらないでしょう。キャラクターの顔はとても大事なのです。

少し分かりづら苦なってしまった方は、キャラクター作り性格の手順をやっていきましょう。
①どんな話に出てくるどんなキャラクターなのか詳細を決める。
②キャラクターの性格を考えて髪型や顔を決める
③顔と性格に合うように服装を考える。
以上です。こう書くとと簡単そうですね。

個人的に苦手なキャラクターデザインは、「なんとなくこうゆうデザインにしました」です。
例えば人間じゃないキャラクターを作るとして、ユニークなものを作りたいとします。前提として人間ではないキャラクターはわけがあってその姿をしているわけです。吸血鬼なら日光をとても怖がっているので全身日焼け対策の服やアクセサリーでで身を包んでいたり、人魚なら泳ぐために邪魔な服は身に着けないなど、いくらでも考えられるでしょう。
しかし、「化け物だから透明にしよう」「化け物だから足を大きくしよう」では説得力が無いのです。
化け物だからこそ透明であるのには理由があるし、脚が大きいのにも理由があるのです。
デザインがさきに思いついてしまっても、なぜそこをそうしなければならないのか設定をしっかり作らないといけません。
読者が納得できれば理由なんで単純で大丈夫です。透明なのは弱点を見られなため、でもいいですし、もっと単純に身を隠すためでもかまいません。ただかっこいいからというだけでデザインをしてはいけないのです。なんとなくつけた特徴は絶対にばれます。

以上でキャラクターデザインについては終了です。
読んでいただきありがとうございました!また次回も読んでくだされば幸いです。

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マンガの描き方~キャラクター編~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
5回目とということで、今回はキャラクターについてお話したいと思います。

キャラクターはマンガにとって顔になる重要な要素です。
キャラクターが地味だと誰も読もうとは思いませんし、キャラクター作りが適当だと、お話が成り立たなくなったりします。

キャラクターは主にこれらがいます。
・メインキャラクター(主人公やヒロインなど)
・サブキャラクター(主人公の仲間、敵など)
・モブキャラクター(通行人や村人など)

主人公キャラクターを作る時にまず大事なのは、主人公を好きになってもらえる性格にすることです。
例えば、週刊少年ジャンプの人気作を見てみましょう。ONEPIECEのルフィ、NARUTOのナルト、ドラゴンボールの悟p空…みんな嫌いではないと思います。
主人公は総じて良いやつであることが多いのです。
北斗の券のケンシロウもあんな残虐な戦いをしていますが、故郷を守っているという場面を見ると、なんだかみんな好きになってしまいます。

主人公の性格のタイプはある程度決まっています。
・ヒーロータイプ…感情の描写が少なく、読者は憧れのヒーローを見ている気分になる主人公。成長していくというよりは、もともとすごく出来る天才タイプが多い(ルフィや悟空など)
・成長タイプ…心理描写が沢山あり、読者が主人公に感情移入しやすい主人公。はじめは弱くてもどんどん成長して強くなっていくタイプ(ナルトやジョナサン・ジョースターなど)
大体この2パターンになります。少女マンガでは後者が多いです。

特殊な例として嫌われる主人公やどんどん堕ちていく主人公もありますが、そういった主人公の話は読者にずっと読んでもらうのはかなり難しいです。お話の構成力や世界観の魅力が必要で、しかも大衆向けでは無いので雑誌やwebコミックとして売り込めるところは限られてきます。初心者はあまりやらないほうが良いとおもいます。

サブキャラクターは割りと自由に作れます。
どんな卑怯なキャラクターでもどんな残虐なキャラクターでも許されます。なので個性が強いキャラクターが多く、人気のキャラクターになりやすいといえます。
このサブキャラクターたちが主人公と違うことによってドラマが生まれ、主人公が引き立つようになります。
一つ気をつけないといけないのは、サブキャラクターが主人公の影が薄くなってしまうことです。意外とやってしまいがちなので気をつけましょう。

マンガにおいてキャラクターの力は絶大です。キャラクターがどう動くかを優先して描くので、あらかじめ考えておいたストーリーが変わってしまうことがあります。そして大体キャラクターが動いているマンガは面白いのです。逆にキャラクターの性格でやらないこを話の進行のためにしてしまうと不自然でつまらないマンガになります。お話も大事ですがキャラクターの心を優先させてあげてください。

最後にキャラクターのデザインですが、わたしは設定に沿ってキャラクターデザインをします。そのキャラクターの性格が決まらないとどんな姿をしているのか全く想像できないからです。
かわいいものが好きなキャラならカバンにストラップがついていたり、かわいい色の服を着ているはずです。当たり前ではありますが、注意してデザインしてあげると、キャラクターも引き立ちます。

読んでいただきありがとうございました!また次回も読んでくだされば幸いです。

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マンガの描き方~手順編~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
4回目とということで、今回はマンガを描く手順についてお話したいと思います。

マンガを描くということはお話を書くということです。
よく「マンガかけます」というと「あ、じゃあぱぱっとかいてよ!」といわれますが、実はそんなに簡単に描けるものではないのです。SNSにあげるもので線もコマもかなり雑な「こんな人いました~マンガ」ならすぐにかけるかもしれませんが、30ページくらいになるとそうも行きません。中々30ページで話をまとめることは容易ではないのです。(もっと少ないページならもっと大変です。)
30ページというと長く感じるかと思いますが、たった15枚めくるだけなので、読者の方はそんなに長い話に感じないと思います。長い話に感じないということはつまり、多くの要素が入れられないということです。短編小説でもそんなにごちゃごちゃと書かないところを見ると当然ですよね。マンガの短編の事を「読みきり」と言いますが、マンガを描く基本は読みきりからです。

マンガの工程は以下のようになっています。
プロット作成

ネーム

下書き

ペンいれ

仕上げ

プロットとはお話の大まかな流れです。私はキャラクターから作らないとお話が作れないタイプなので、プロット作成の前にキャラクターを作ります。キャラクターによって話がぜんぜん変わってくるので、キャラクターは本当に大事です。これは次回お話しようと思います。

次にネーム。これは下書きの下書きみたいなもので、マンガの画面構成を考えて書き出すことです。
実はこれがマンガを描く上で一番大変な作業なのです。
ネームが終われば8割作業が終わったといっても過言ではありません。ネームの良し悪しで作品のクオリティが変わります。
コマ構成やページとページの構成が悪いと、どうしても盛り上がりません。読者の感動も薄く、「なんかさらっと終わっちゃった!つまんないマンガ!」と思われてしますのです。どんなに良い話を書こうとどんなに良い設定だろうとキャラクターがよかろうとすべて台無しになります。
そして恐ろしいのはネームには格段これといって正解が無いのです。このシーンではこうしなければならないという基準が無いので、ある程度の法則はありますが、自分でどう盛り上げるか考えなくてはなりません。
大胆にコマを大きくするか、それとも人物を小さくするか、縦長にするか横長にするか…すべて自分で考えます。
ここの時点でマンガを書く事は結構大変だということが分かると思います。

そして下書きです。
もう何も考えず丁寧に絵を描いていきます。ここで雑な下書きをすると、次のペン入れで泣くことになります。面倒ですが、はやる気持ちを抑えて集中して書き込みましょう。

最後にペンいれです。Gペンや丸ペンで清書しますこれが終わったら消しゴムをかけて仕上げに修正などをして完成です。

マンガはお話がほぼメインなので、物語がかけない人では一人でマンガをはかけません。「物語を作るのが苦手だけど、コマ割りとかは得意」という人は話を作れる人とチームでマンガを描いています。

今回はマンガの手順についてお伝えしました。少しでもマンガを描く事のすごさと大変さを分かってもらえたら嬉しいです。
次回はキャラクターについてお話したいと思います。

読んでいただきありがとうございました!また次回も読んでくだされば幸いです。

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マンガの描き方~道具編②~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
3回目ということで、前回最後にお書きしましたとおり、マンガを描くために使う道具の続きを書いていきます。
今日ご紹介するのはこちら。

まず定規です。定規はいろいろなものに使います。背景はもちろん、マンガを盛り上げる効果線やコマ枠を描くときなど大活躍します。
定規にも種類があります。その使い方は以下のとおりです。

直線定規(プラスチックor竹)…効果線などは15cm、コマ枠は30cm定規がおすすめです。いろいろなことに使います。先が斜めになっているものでないとインクが定規と紙の間に入って原稿を汚してしまうので要注意です。

直線定規(金属)…トーンをカッターナイフで直線に切るときに使います。竹やプラスチックだとカッターで削ってしまうことがあるからです。

三角定規…これは必須では無いですが、紙に対して平行な線を引く時に役立ちます。コマを下書きする時に主に使います。

雲形定規…曲線を描く時に使う定規です。湾曲した集中線や効果線を書くときや、滑らかな曲線のものを描く時に使う、とても便利です。しかし、意外と自分の描きたい曲線が見つからないので、フリーハンドで描けるものはフリーハンドで描いた方が無難だと思います。

コマ枠は基本ミリペンというマーカーを使う人が多いですが、「からすぐち」というインクをつける方式の道具を使う人もいます。

定規を使ってペン入れをするときは、1回線を引くごとに定規をティッシュで拭くことをおすすめします。インクが徐々に定規の側面などにたまっていき、原稿にたれることがあります。こうなると定規を外した時にずってしまったりもして、原稿がものすごく汚れます。範囲が広いことが多いので、これを修正するのは大変です。絶対に定規は拭きましょう。

マンガの効果線の中には集中線というものがあります。
見たことがある方も多いと思いますが、目立たせたい物体やシーンにむけてコマの端から線を集中させるものです。この集中線によって、周りにどんなものがあってもほぼ強制的に真ん中のものに目が行くようにできるのです。
こちらは例です。

パンダの周りにこけしやらフィギュアやら花やら描いてありますが、そんなに目立たないはずです。そんなものたちを見る前に集中線によってパンダに目を向けさせられているのです。

集中線は、線たちが綺麗に一点集中していないと汚く見えてしまいます。しかし、全くずれすに描くことはかなり集中力が要りますし、素早く作業が出来ないので効率が悪くなりがちです。
そこで便利なのが画びょうとマスキングテープです。
画びょうを集中点のところに針を上にして置き、その上からマスキングテープで原稿に張り付けます。そして画びょうの針を軸にして定規を当てながら集中線を描きます。すると、いちいち点にあわせる手間が省けてとても楽になります。しかもマスキングテープははがれやすいので原稿を汚したり傷めたりしません。ただし、一度はがしてしまうと同じ場所につけるのはとても大変なので、修正が無いようにしっかり書きましょう。張りっぱなしは危険ですので必ず作業を終えたら外しましょう。
集中線は線との間隔が一定のものもありますが、しつこすぎるときもありますので、三本ひとまとまりにして、線の長さは真ん中が長くするようにして書くとそれっぽく見えます。

では、道具の説明は今回でおしまいです。基本的な道具をお伝えしましたが、もっと特殊なものを使っている漫画家さんもいるので調べてみると面白いかと思います。、
読んでいただきありがとうございました!次回も読んでくださると嬉しいです!

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

マンガの描き方~道具編①~

こんにちは。インターン生の渡辺です。
二回目と言うことで、今回はマンガを描くために使う道具についてご紹介したいと思います。

マンガを描くといっても、何を使ったらいいかわからないという人が結構います。前に部活で行ったマンガの描き方講習では、「専用の道具が要るんじゃないの?」という声も聞きました。

実はマンガを描く時の画材は白と黒がはっきり出るものなら何でも良いのです!

前回もお話したように、薄墨などのグレーが出てしまうものは避けた方が良いですが、白黒はっきりするならマジックペンでも何でも良いのです。何の道具も使わず、ペン一本で描いても良いのです。
それを踏まえたうえで、どんな道具が一般的で、おすすめかという事を今回は紹介していきたいと思います。

まずはインクです。
基本インクは黒ならば何でも良いです。墨汁を使う人もいれば製図用インクを使う人もいます。墨汁は滑らかな線が引ける半面、乾きにくいので、知らないうちに手や道具について原稿がが汚れることが多いです。初心者は速く乾く製図用インクを使う事をお勧めします。

次にペンです。
人物を書いたり背景を書き込んだりする時に主に使うのはつけペンです。
つけペンはペン軸にペン先をくっつけてから、インクをつけて描くペンです。形状は万年筆に似ています。ペン先の先端には溝があり、その溝にインクがたまって紙に線を書く事が出来ます。
私の記憶では、もともとこのペンたちはマンガを描くために作られたものではなく、絵や文字を描くのに使っていたものを漫画家が使うようになったと聞いたことがあります。今ではすっかり漫画家の道具代表になっています。
私はGペンと丸ペンとスクールペンというものを主に使っています。特徴は以下のとおりです。
Gペン…太く強弱のついた線が引けるペン。最も有名。ジョジョの奇妙な冒険四部では岸部露伴という漫画家のキャラクターが武器やアクセサリ
    ーにしていたのが印象的です。(もちろん武器にしてはいけません。本当に刺さります。)
丸ペン…細く強弱のついた線が引けるペン。少女マンガに多用されています。髪の毛や目などのほかに、背景やカケアミ(線を沢山規則的に重ねる技法)や効果線などで使われます。漫画家が手に刺してしまう事故もよくありますので、先端にはご注意を。
スクールペン…強弱が少なく、割りと一定の太さの線が引けるペン。私は小さなコマの人物などはこれで描いています。強弱をつけることが苦
       手な人には良いかもしてませんね。形状はGペン似。
ペン軸には全種類つけられるものと、そうでないものがあります。自分で使ってみて使いやすいものを使うのが一番です。私のおすすめは丸ペンもGペンも使えてキャップまでついているものをおすすめします。ペン先一種類につき一つペン軸があると便利です。

広い面積を真っ黒で塗ることを「ベタ」と言います。
ベタも基本何を使っても良いのですが、マジックや筆ペンが一般的です。つやベタという女の子の髪の毛のつやを表わす時にあえて細く白を残すというベタもあります。これには筆ペンがよく使われます。

間違えた箇所を直す時やハイライトを入れたい時には基本ホワイトというインクの白バージョンのようなものを使う時もあります。しかし、扱いが難しいため、「ミスノン」というキャップに筆がついている修正液やペン型の修正液を使うのがおすすめです。

あとはトーンシートと、それを削ったり切ったりする、カッターがいります。カッターはペン型のデザインカッターが使いやすいです。もちろん、普通のカッターを使っている人もいます。

長くなってしまいましたが、描くための道具は一通りこんな感じです。まだ紹介できていないものもあるので、それは次回にお話したいとおもいます。
今日紹介した道具はこんな感じです。

では、読んでいただきありがとうございました!次回も読んでくださると嬉しいです!

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マンガの描き方~原稿用紙と印刷編~

はじめまして、インターン生の渡辺です。今回から数回にわたり、マンガの書き方や私がマンガ学科で学んできたことをご紹介します。
まず一回目の本記事では、マンガ原稿用紙と印刷の基本について取り上げていきたいと思います。

マンガの基本はアナログからです。アナログでマンガをかけない人はデジタルでも上手くかけません。トーンなどでごまかしている人もいますが、編集さんにはあまりよくは思われませんね。
雑誌に掲載する際、アナログでもでデジタルでもマンガ原稿用紙の使い方は同じです。なので今回は先にマンガの原稿用紙につい手お伝えしたいと思います

まず、原稿用紙には二種類あります。真っ白の原稿用紙と枠が書いてある原稿用紙です。ほとんどの人は枠が入った方を使います。
真っ白の原稿用紙は、アナログのカラー絵だとか、トレース台でマンガを描く人が使うそうです。(私は使ったことが無いのであまり詳しくは知りません…)。枠の入った原稿用紙はモノクロのマンガを下書きから描く場合に使います。

マンガ原稿の枠線はこのとおりです。

外枠が断ち切り線、内枠は台詞を入れる範囲です。
基本は内枠の中に大事な情報(主人公の表情とか大切な台詞など)を入れ込みます。この中に入れ込まないと、印刷して裁断する時に重要な台詞が切れてしまったり読みづらくなってしまったりします。

この枠のとおりにマンガを描くとこうなります。

二コマ目は「断ち切り」といって、こまを大きく見せる技法です。注目して欲しいコマによく使います。
画像にもありますが、一番気をつけなくてはいけないのは、「綴じ代側は何も書いてはいけない」ということです。これは奇数ページと偶数ページによって違いますので最初のうちに間違えてしまうと、そのあとのページのすべて直さなければいけないという恐ろしい事故が起こります。

ここで疑問が出てくると思います。「いつも読んでいるマンガにこんな外枠とか無くない?」と。
じつは日本のマンガの印刷はカッパー印刷といい、この印刷はグレーが上手く出せない印刷なのです。つまり、「薄い色は印刷に出ないので、原稿用紙に枠があっても大丈夫!」ということなのです。

ここでもう一つ疑問が浮かぶと思います。「え?マンガにグレーってあるじゃん」と。
あのグレーはよく見ると黒いドットで出来ています。ドットの濃度によって濃淡を表現する、トーンというものです。今はトーンシートというシールで形式の物が主流ですが、昔はトーンシートなんてなかったので手書きでやっていたとか…。恐ろしい話です…。デジタルでマンガを描く人はトーンもデジタルで張っている人が多いでしょう。
つまり、「マンガには黒と白しか使用していない」ということです。

カッパー印刷の良いところは安くて沢山印刷できるところです。日本ではマンガ一冊1000円というのは総集編や限定版付録でもついていない限り無いと思います。単行本もせいぜい700円程度でしょう。しかし、海外ではマンガの値段が日本に比べて高く、多くの場合、カラーで描かれています。つまり、海外のマンガは「お金をかけて一部の人が買う芸術に近いもの」なのに対し、日本のマンガは「多くの人が手に入れられるエンターテイメントに近もの」になっているのです。この違いがマンガの描き方にも影響しているのです。

少し話がそれましたが、先ほどのマンガを印刷すると読者にはこういったページで読むことになります

皆さんが見たことがある画面になったかと思います。ちなみにこの話は実話です…。

一件自由に描いているように見えるマンガですが、どのマンガ家さんも原稿作成のルールに従って描いています。
ルールに従いつつ一ページごとに読みやすいコマ割りを構築し、全体で話の波を作りながら描いていく漫画家さんの苦労とすごさが少しでも伝わっっていただけたら嬉しいです。

以上、マンガの描き方~原稿用紙と印刷編~でした。読んでいただき、ありがとうございました。

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。