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下絵付け、釉薬、本焼成(仕上げ作業)

2018年6月22日  カテゴリ:インターン, 陶芸

こんにちは、インターン生の川島です。
本日は第7回目で急遽最終回ということで、下絵付けと釉薬、本焼成について紹介いたします。

下絵付けとは
素焼きしたものに顔料で絵を描いていく技法のことです。
弁柄、ゴスという2種類の顔料が基本使用され、他にも種類があります。

・弁柄…鉄分を多く含む顔料。見た目が真っ赤で、指についていると時々血と間違えます。
    本焼成の焼き方次第で黒色、黒と赤茶になります。薄すぎると色が出ないこともあります。
・ゴス…コバルト化合物を含む顔料。青色を中心として様々な色があります。
    墨の濃淡のような表現ができ、やわらかな絵付けができます。
下絵付けは焼成すると多少色味が変わるため、綺麗な色を出したいときは上絵付けがおすすめです。

釉薬とは
ガラスとほぼ同様の成分で、作品が吸水しないようにコーティングするもの。
各原料の配合量によって、色合いや溶けやすさ、下絵付けとの相性などだいぶ変わります。
(原料は金属や鉱物類で、中には劇薬を使用した釉薬もありました)
透明釉、白萩釉などが基本的な釉薬となり、織部や瑠璃、鉄斜(てっしゃ)など多く種類があります。
なかにはオリジナルの釉薬を作るなど、無限に作ることができます。

それでは、下絵付けと釉薬の手順を説明していきます。
※顔料は粉末とお茶をよく混ぜて、なめらかにしてから使用します。
※釉薬は分離した水をある程度取ります。残った水とたまった原料をよく混ぜて釉薬の濃度を測ります
 濃い場合は、さきほど取り出した水を少しずつ加えて調整して約50%にしておきます。

1、素焼きした作品をやすりで凹凸を軽く取り除く
2、やすりがけした作品を水を含んだスポンジなどで拭く(粉が残っていると釉薬などが綺麗にのらないため)
3、下絵付けする場合は顔料を用意。鉛筆で下書きし、絵を描いていく。
4、釉薬を用意し、作品にかけていく。この時、作品の底に釉薬がこないようにする(釉薬がとけて棚板とくっつき、取れなくなるから)
5、釉薬が乾いたら、小さい穴を埋めたり底にきた釉薬をスポンジなどで拭いたりと微調整し完成。

このあとはいよいよ本焼成です。

本焼成(OFとRF)
本焼成とは作品に顔料、釉薬を定着させていく焼成です。
素焼きとの違いは、温度が約1250℃前後(磁器は約1300℃)、時間が15、16時間とかなり大掛かりな作業となります。
現在は電気窯で管理しやすくなりましたが、登り窯だと三日三晩人の手で管理しなければなりませんでした。
また焼き方に2種類あります。それがOF(酸化焼成)とRF(還元焼成)です。

OF(酸化焼成)…顔料、釉薬に酸素くっつけて酸化させる焼成です。焼成後はRFより綺麗に出ます。
RF(還元焼成)…同様のものに酸素を取り出して還元する焼成です。焼成後は少しくすんだ暗めな色合いになります。
        また還元焼成のみ還元作業があります。

窯詰め方法は素焼きと大体同様ですが、いくつか違う点があります。
・棚板にアルミナ粉を水と混ぜた液体を作品が乗る面に塗ります。支柱にも塗ります(釉薬によるくっつきを多少防止できます)
・作品を重ねたり、くっつけてはいけません。(作品同士がくっつきます)
・棚板の境目になるべく作品がこないよう配置する(溶けやすい釉薬は特に危険)

あとは素焼きと同様に窯詰めして焼成します。

還元作業(窯のガスバーナーによる)
窯の下部分に還元用の穴があります。そこにガスバーナーに点火した火を窯に入れて還元させていきます。(理科の実験を思い出します)
・ガスの元栓、空気、ガス調整を確認し、火を少しずつガスバーナーに近づけてガスを入れていきます。
・ガスバーナーの火を見ながら、空気を入れて青い炎までにしていきます。
・空気調整の部分に印があるので、3回転後にその印が合うよう閉めます。
 なお一気にではなく1分毎に閉めるので、1回でどのくらい閉めるかを計算しなければいけません。(そばから離れられない)
・閉め終わったら、そのまま約1200℃まで窯に火を入れていきます。
※焼成中はもちろんですが、還元中は少しツンとした匂いが出ます。必ず換気をしてください

無事焼成が終了したら自然に冷まして後日窯出ししましょう。

陶芸の制作工程の基本は今回で終了です。多くの時間を費やして大変ですが、陶芸の制作に少し興味を持っていただけましたら幸いです。
また、このあとに上絵付けという技法もあるので気になった方は調べてみてください。こちらもとても面白いです。
ここまで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。
また別の機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

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